ニトクリスの鏡(The Mirror of Nitocris)
地獄めいた暗黒の世界を覗き見ることが出来るが、逆に鏡から出現するショゴスや他の魔物に襲われる危険がある。人類が地球を支配しはじめたころにプタトリアの原イメル-ナイアハイト族に崇拝されていて、やがてネフレン=カによりシベリ川河畔の窓の無い暗い地下神殿に祀られ、輝くトラペゾヘドロンと並べて納められていた。 しかし後に盗掘され、蝙蝠巣食うキスの地下迷宮に秘匿され、何世紀もの間日の目を浴びることはなかったが、その後ニトクリスの手に渡った。
ニトクリスは鏡を牢内に掛けて政敵をそこに幽閉したとされ、閉じ込めた翌朝には捕囚の姿が消え去っていたという。
銀の鍵(The Silver Key)は、
初出はハワード・フィリップス・ラヴクラフトの『銀の鍵』。
奇妙なアラベスク模様に表面が覆われた、長さが5インチ近くある大きな銀の鍵。古代地球のヒューペルボリアで作成された。ランドルフ・カーターが夢からもたらされた情報を頼りに見つけ出したもので、発見した当時は大きな羊皮紙にくるまれ、大きさ約1フィート(30cm)平方のグロテスクな彫刻の施された香木製の箱に入れられていた。
銀の鍵の特性を利用することで、連なる時空の門を開くことができる。
輝くトラペゾヘドロン(英: Shining Trapezohedron)
初出はハワード・フィリップス・ラヴクラフトの小説『闇をさまようもの』。
本体である輝く黒い多面体と、それを収める金属製の小箱からなる。多面体は、直径約10センチメートル(4インチ)程のほぼ球形の結晶体で、不揃いな大きさの切子面を数多く備えている。色はほぼ漆黒で、ところどころ赤い線が入っている。箱は不均整な形状をしており、非地球的な生命体を象った奇怪な装飾が施されている。多面体は、箱の内面に触れることなく、金属製の帯と奇妙な形をした七つの支柱によって、箱の中に吊り下げられている。
輝くトラペゾヘドロンを見つめることで、心に異界の光景を浮かび上がらせ、混沌の彼方より「闇をさまようもの」と呼ばれる存在を召喚できる。
輝くトラペゾヘドロンは、暗黒星ユゴスで造り出され、南極大陸で繁栄した異星生命体「古きものども」が地球にもたらしたとされる。彼らの滅亡後、ヴァルーシアの蛇人間によって廃墟から持ち去られ、超太古のレムリア大陸で初めて人間の目に触れることとなった。その後、アトランティスや、「暗黒のファラオ」ことネフレン=カの支配するエジプトなどの各地を巡った後、エジプトの忘れられた廃墟で発見され、異端の宗教団体『星の智慧派』の所有物となった。
アルハザードのランプ(Lamp of Alhazred)
初出は「アルハザードのランプ」(ラヴクラフト・ダーレス共著) 。
アラビアの伝説のアドの民が作った不思議なランプ。「無名都市」で、アブドル・アルハズラットが発見した。アルハザードのランプに火を付けるとルルイエ、カダスといったクトゥルフ神話の重要な土地の風景を見せる。アルハズラットが発見したランプはウォード・フィリップスの祖父へと流れたが、ウォードとウォードの祖父は謎の失踪をとげるという不吉な現象を起こす道具にもなっている。
旧神の印(エルダーサイン、The Elder Sign)
初出は、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトによる1926年の作品、『未知なるカダスを夢に求めて』。ラヴクラフトは『インスマスを覆う影』(1931年)で一度だけ、アルコール依存症の老人ザドック・アレンの口から旧神の印について語らせている。ラヴクラフトはそれを、中央で五本に分岐した線状の星のように描写している。
オーガスト・ダーレスは中心に燃える柱(あるいは目)をもった五芒星として描写している。リン・カーターによる1976年の短編『The Horror in the Gallery』では、ラヴクラフトの図とダーレスの説明を取り入れたものとして、「スターストーン(star-stone)」の中央にカルトゥーシュで囲まれたラヴクラフト式の分岐線が描かれた旧神の印が描写されている。ゲーリー・メイヤーズによれば女神のヌトス=カアンブルが作り出したもの。
ネクロノミコン断章に登場するアイテム
バルザイの偃月刀
旧支配者ヨグ=ソトースの召喚などに用いる儀式用の青銅製の偃月刀。
イブン=グハジ(イブン=ハジ)の粉末
不可視の神話生物を可視にする事が出来る粉末。
ズカウバの燻香
神話生物を捕らえて操る儀式のために用いる燻香。
ヴーア(ヴール)の印
旧支配者へ祈祷の際にするべき印。
キシュの印
次元の門を開くための印。
コスの印
次元の門を封じるための印。
古の印(旧神の印とも。同名の刻印もある。)
神話生物が避けていくという印。
Comments