【落语豆知识】あ行
- Jan 23, 2020
- 39 min read
Updated: Feb 25
赤螺屋 (あかにしや)
用打不开壳的卷螺,比喻握住钱不撒手的吝啬鬼。也被称为“赤螺屋吝兵衛”。
秋之七草(あきのななくさ)
秋季的七种野草:萩、尾花(芒草)、葛、抚子、女郎花、藤袴、朝颜。
明障子(あかりしょうじ)
为采光而设,在木框的一面贴上薄和纸的障子,也称水腰障子、腰障子、腰高障子。如今一般所说的“障子”多指此类。又称纸障子、明扫子。
秋叶神社(あきはじんじゃ)
自古以来作为防火、镇火之神而受到虔诚信仰的神社。祭神为迦具土神。亦称秋叶权现。总社位于静冈县周智郡春野町的秋叶山。江户一带曾有本所与龟户两处。明治二年(1869)东京发生大火,翌年奉明治天皇敕命建立“镇火社”。祭神为迦具土神、罔象女神、埴山毗卖神三柱。人们误以为是秋叶神社的祭祀,并以江户下町口音称为“秋叶神社”。昭和五年迁至台东区后、正式名称定为“秋叶神社”。
秋叶原(あきばはら)
意为“如秋叶般的原野”,原为位于神田花冈町与神田佐久间町之间的防火空地。明治二十一年(1888)售与日本铁道,明治二十三年(1890)车站名称定为“あきはばら”。
《明乌梦淡雪》(あけがらすゆめのあわゆき)
新内节的代表曲之一。讲述山名屋的游女浦里与春日屋时次郎的恋情。通称“明乌”。题材取自明和六年(1769)三河岛发生的,吉原蔦屋游女三吉野与浅草藏前伊势屋伊之助殉情事件。“明乌”指黎明时啼叫的乌鸦及其鸣声,也用以表现男女清晨分别时的情绪。
揚屋(あげや)
位于游里之中,从游女屋召来太夫、天神、格子等高级游女供客人宴游的场所。元吉原时期分散在游郭内各处,新吉原则集中于一隅,称为“揚屋町”。以京都岛原与江户吉原最为著名。
顎(あご)
寄席后台行话,指“餐食”。如“顎代”“顎付”等说法。
赤穗义士(あこうぎし)
元禄十五年(1702)十二月十四日,攻入本所松坂町吉良义央宅邸,为主君浅野长矩报仇的四十七名原赤穗藩士。
“前讲之际,诵读赤穗义士列传中的一节。”(《桑名船》)
阿漕浦(あこぎがうら)
伊势国阿浓郡东部一带海滨。为供奉伊势神宫之鱼的渔场,属禁杀生之地。相传、在阿漕浦屡次偷捕禁渔之鱼的渔夫被捕后沉入海中。引申为贪得无厌、厚颜无耻、强行索取之意。
“阿漕浦的渔网,若反复撒下,终会招致非议。”(《西行》)
麻上下・麻裃(あさがみしも)
以麻布制成的裃。江户时代武士与庶民所穿的正式礼服。
浅草御藏(あさくさおくら)
江户幕府的官米仓库中最重要的一处。由填埋隅田川西岸(今柳桥二丁目、藏前一·二丁目一带)而建成。
面向隅田川,自北侧的一番堀至南侧的八番堀呈梳齿状排列。关东各地的稻米由水路运至此地。
浅草御藏前片町(あさくさおくらまえかたまち)
藏前一丁目一带旧町名。因位于浅草御藏西侧,道路东侧无房屋,为单侧街町。通称“藏前”。昭和九年(1834)以前所称“藏前”,即指此地区。
浅草纸(あさくさがみ)
江户时代产自浅草山谷及千住一带的纸张。为再生纸中的下级品,主要用作便纸。
浅草田圃(あさくさたんぼ)
环绕新吉原游郭后方的田地。又称中田圃。
浅草门迹(あさくさもんぜき)
位于浅草松清町的东本愿寺别院。又称东京本愿寺、浅草本愿寺、东门迹。
“在门迹大人宅邸后面,拐进八百屋横町,从转角算起第三家。”(《野晒し》)
松清町之名取自大松寺的“松”与清光寺的“清”,今属西浅草一丁目。
足轻(あしがる)
平时从事杂役,战时充当步兵之人。为最低阶层的武士。亦称杂兵。
“足轻之中,有一位名叫早见东作之人。”(《盃的殿样》)
足驮(あしだ)
木制履物的总称。亦为“足板”之转音。特指有两枚高齿的木屐。又称高下驮、朴齿。
“穿着一只足驮和一只长靴就跑来了。”(《味噌藏》)
网代驾笼(あじろかご)
贴有网代编织面的驾笼。多为身份较高的僧侣或医者所乘。
梓巫女(あずさみこ)
以梓弓弹弦,使自己神灵附体,从而召唤死灵、生灵等的巫女。
东桥(あずまばし)
大川桥的别称。横跨隅田川、连接浅草与本所之桥。即今吾妻桥。
朝臣(あそん)
律令制度中,附于高位官员姓氏或名字之后的敬称。
“若要这么说,那便是在原业平朝臣。”(《千早振る》)
爱宕山(あたごさん)
位于京都市右京区嵯峨的山峰,海拔九百二十四米。山顶有祭祀雷神的爱宕神社本社。
当たり箱(あたりばこ)
指砚箱。因忌讳“磨(する)”字音,取“当たり”之吉祥寓意而得名。
热田(あつた)
名古屋市南部的地区。为热田神宫门前町。以东海道宿站“宫宿”为中心发展,亦是《桑名船》中从尾张热田前往伊势桑名的登船之地。
“自尾张热田启程,驶向伊势桑名,海上七里之旅。”(《桑名船》)
热田神宫(あつたじんぐう)
位于名古屋市热田区新宫坂町的大神社。以草薙剑为神体,主祭神为热田大神。自古以来为皇室与武家所崇敬。
誂え(あつらえ)
订制、按要求制作之意。为订制之物“誂え物”之略称。
油を売る(あぶらをうる)
指在办事途中消磨时间。语源来自卖油人趁油滴落完毕前悠闲闲谈的情景。
天川屋义平(あまがわやぎへい)
《假名手本忠臣藏》中的人物,影射大阪商人天野屋利兵卫。
甘金(あまきん)
“金”为寄席后台行话,指客人。“甘金”指容易发笑、无论说什么都会大笑的观众。亦称“どさきん”。
天桥立(あまのはしだて)
位于京都府宫津市宫津湾的沙洲。日本三景之一。全长约三点三公里,为白沙与松林绵延之地,自北岸远望尤为著名。
天丛云剑(あまのむらくものつるぎ)
三种神器之一。又称草薙剑,供奉于热田神宫。相传平家灭亡时曾被投入海中。依据日本神话,素戔嗚尊斩杀八岐大蛇时,从其尾中得此剑。
天野屋利兵卫(あまのやりへえ)
江户中期的大坂商人。为赤穗义士筹措兵器,在大仇得报后自首,最终被流放。(1662—1727)
“天野屋利兵卫是个有骨气的男子汉。”(《天野屋利兵卫》)
新钵(あらばち)
指处女。“连线都没穿过的新钵呢。”(《宿屋ぼぼ》)
袷(あわせ)⇔ 单衣
有里衬的和服。相对于单衣或棉入而言。
“总该带一套袷和单衣吧。”(《垂乳根》)
另外,把棉入的棉絮取出后所成的袷称为“绵拔”。
粟津(あわづ)
1)滋贺县大津市一地名。以近江八景之一“粟津青岚”闻名。寿永三年(1184),木曾仲军在此败于源范赖、义经军。“在粟津之战中消灭木曾仲仲的源义经公。”(《源平》)
2)石川县小松市一地名。以北陆最古老的温泉——粟津温泉闻名。
粟津青岚(あわづのせいらん)
近江八景之一。指青岚吹拂粟津松林的景色。
磯の鲍(いそのあわび)
因鲍鱼为单壳贝类,比喻单相思。亦称“磯の鲍の片思い”。
行脚(あんぎゃ)
徒步巡游诸国的旅行,或指修行。
“贫僧乃云水行脚僧。”(《蒟蒻问答》)
行灯(あんどん)
以木框贴纸,中置油或蜡烛点燃灯芯的照明器具。
用于室内照明或檐下招牌,如“寄席行灯”“钓行灯”“昼行灯”。
“把行灯里的油舔了个精光。”(《もう半分》)
行灯部屋(あんどんべや)
存放行灯的房间,多在楼梯下等不见光处。游郭中常将“居残”关在此处。
“差不多该退到行灯房去了。”(《居残り佐平次》)
盐梅/按配(あんばい)
“盐梅”原为“咸梅”之转音,指以盐与梅醋调味,也指味道的分寸。
“按配”“按排”意为妥善安排、调配。后与“盐梅”混同,引申为程度、分寸,尤指身体状况。
“要说是个好按配的天气。”(《やかん》)
安乐庵策传(あんらくあんさくでん)
净土宗僧侣,京都誓愿寺竹林院住持。笑话作者、茶人。(1554—1642)
应京都所司代板仓重宗之请撰写《醒睡笑》,被称为落语之祖。在誓愿寺建有茶室“安乐庵”。
饭櫃(いいびつ)
盛饭的木桶。又称御櫃。
铸挂屋(いかけや)
修补锅、釜等器物漏洞的匠人,以名为“白目”的合金填补修复。
如何样者(いかさまもの)
行骗之人;诈欺师。
如何物(いかもの)
1)“如何样者”的略称。
2)非常规的食物,稀奇古怪的食品。亦称“下手物”。如“如何物吃”。
粋筋(いきすじ)
1)有关男女情爱的事情。
2)与花柳界等风月场合相关之事。
“那也是粋筋的事吧。”(《近江八景》)
息栖神社(いきすじんじゃ)
位于茨城县鹿岛郡神栖町东部的神社。为东国三社之一。祭神为岐神。
幾世餅(いくよもち)
烤过的年糕配以红豆馅。元禄时代,由两国的小松屋喜兵卫以妻子之名推出贩售。
衣桁(いこう)
用于挂放和服等衣物的家具,形似屏风或立架。多为类似鸟居形状的框架。
“人多时,把它比作挂在衣桁上的兜裆布。”(《二人旅》)
石川五右卫门(いしかわごえもん)
安土桃山时代的大盗。于京都三条河原被处以釜煮之刑。(1558?—1594)
石根(いしね)
指驹留石一带。
“在石根角落候着。”(《垂乳根》)
石山寺(いしやまでら)
石山、滋贺县大津市一地区名。位于石山的真言宗寺院,山号石光山。为近江八景之一,以“石山秋月”闻名。亦因紫式部在此撰写《源氏物语》而著称。
石山秋月(いしやましゅうげつ)
近江八景之一。指秋月照耀石山寺奇岩的景观。
意趣返し(いしゅがえし)
报复;雪恨。
居座り(いすわり)
指白天场出演的艺人,为继续参加夜场演出而留下。亦称“居残”。
出雲大社(いずもたいしゃ)
位于岛根县簸川郡大社町杵築东的神社。祭神为大国主命。社殿称为“大社造”,为日本最古老的神社建筑样式之一。又称“杵築大社”。以“结缘之神”闻名。相传农历十月,全国诸神都会齐聚于此主持姻缘,因此旧历十月被称为“神无月”,唯独出云称为“神在月”。
出雲阿国(いずものおくに)
阿国歌舞伎的创始人,被尊为歌舞伎之祖。自称出云大社巫女,生卒年与出身地皆不详。庆长八年(1603)在京都四条河原演出念佛舞而走红,发展为歌舞伎舞。
伊勢神宮(いせじんぐう)
位于三重县伊势市。正式名称为“神宫”。祭神为天照大神,神体为八咫镜。为皇室祭祀之社。古代一般民众不得参拜,中世纪以后民间参拜渐盛。
居候(いそうろう)
意为寄居他人家中。食客。
“毕竟是寄居人家,总得顾虑些。”(《汤屋番》)
板(いた)
指舞台或讲座(高座)。如“板付き”“空板”。
板头(いたがしら)
冈场所(私娼区)中地位最高的女郎,相当于吉原的“御职”。亦称“板元”。
“曾担任板头的阿染。”(《品川心中》)
潮来(いたこ)
位于茨城县东南的水乡城镇。作为东回水运的中转港而繁荣。
为鹿岛、息栖、香取水乡三社参拜路线的中间地,舟客云集,妓楼、茶屋林立。
潮来节(いたこぶし)
江户后期,潮来的船歌《浮かれ草》流行于座敷歌。
原歌词为“潮来出岛的真菰丛中,菖蒲盛开多温柔”。
后衍生出多种改编曲,经“神户节”发展为“都都逸节”。
板障子(いたしょうじ)
在木框中嵌入木板,安装于柱间作隔断的障子。亦称“板扫子”。
有时在木板上贴丝绸绘画,用于仪式装饰。后来改贴自中国传来的唐纸,称为“唐纸障子”。
板付き(いたつき)
艺人已登高座,开幕时即在台上,表演结束后幕落。多用于腿脚不便的艺人。
板桥(いたばし)
东京都板桥区的一地区。为江户四宿之一,作为中山道第一宿而繁荣。
“听说板桥有棵断缘榎。”(《缘切り榎》)
一日三秋(いちじつさんしゅう)
一日不见,如隔三年。形容思念殷切或等待焦急。亦作“一日千秋”。
一日千秋(いちじつせんしゅう)
同“一日三秋”。
一乘止观院(いちじょうしかんいん)
延历寺根本中堂的别称。亦为延历寺的古称。
一膳饭(いちぜんめし)
1)盛于一碗中的饭。一膳饭屋所售之饭。
“‘一膳饭有,柳屋’,是这么念的。”(《二人旅》)
2)出殡时近亲所食的一碗饭,因此平日忌讳单独吃一膳饭。
一膳饭屋(いちぜんめしや)
供应一膳饭的店铺。
“在上尾宿的一膳饭屋……”(《おさん茂兵卫》)
一谷(いちのたに)
神户市须磨区六甲山西南端的地名。以源平“一之谷之战”闻名。
北侧有传为源义经率军策马急下的“鵯越”。
一谷之战(いちのたにのたたかい)
寿永三年(1184),以一之谷为据点、在须磨布阵的平家遭源氏攻击之战。
源氏以传说中的“鵯越逆落”奇袭大胜。惨败的平家逃往屋岛。
いちばんだいこ【一番太鼓】
寄席の開演三十分ほど前に打つ太鼓の曲名。略して一番という。
いちぶ【一分】
1)尺貫法で、一寸の十分の一。「―‐線香即席噺」
2)江戸時代の貨幣単位で、一両の四分の一に換算。貨幣としては二分金、一分金、一分銀があった。
いちぶせんこうそくせきばなし【一分線香即席噺】
線香が一分ともる間に、一つの小噺を作ること。
いちまいかんばん【一枚看板】
看板で客を呼べるほど人気のある芸人。大看板。大真打。
いちもうだじん【一網打尽】
網を打って一度に多くの魚を取り尽くすことから、犯罪者や一味の者を残らず捕えること。
いちもくおく【一目置く】
碁を打つ際、弱い方が先に石を置いて始めるところから、相手の力量に敬意を表し、一歩譲って接すること。
いちもん【一文】
江戸時代の貨幣単位で、一両の四千分の一に換算。日本で初めて鋳銭された銭貨は寛永通宝の一文銭。
寛永通宝一文銭の直径、八分を一文とした足袋などの長さの単位。某師曰く、どちらもおあしの単位。
いちもんせん【一文銭】
1)一文通用の穴明銭。明治四年(1871)の新貨との交換比率は寛永通宝銅一文銭が一厘と決められた。
この比率は額面ではなく、素材質量で決めたため、寛永通宝鉄一文銭は十六枚で一厘とされてしまう。
2)きわめて少しの銭。
いちりょう【一両】
江戸時代の貨幣単位。小判一枚が一両。
いちろくぎんこう【一六銀行】
一と六の和である「七}と同音の「質」にかけた質屋の俗称。
いっか【一荷】
天秤棒の両端に荷物を下げて一人で担げる量。 「―‐入りの壺(壺算)」
いっかいりのつぼ【一荷入りの壺】
水屋が一回で運ぶ量を入れるのに丁度よい大きさの壺。 「今、―‐を買ったんだが、(壺算)」
いつくしま【厳島】
広島湾南西部の島。日本三景の一。面積約30平方キロメートル。最高所は標高530メートルの弥山みせん。島全体が覆われる原始林は国の天然記念物。北岸に厳島神社がある。宮島。
いっしそうでん【一子相伝】
技や奥義をわが子の中の、ただ一人だけに伝えること。
いっしゅ【一朱】
江戸時代の貨幣単位で、一両の一六分の一に換算。
貨幣としては二朱金、二朱銀、一朱金、一朱銀があった。
いっせき【一席】
落語を数える単位。「お笑いを―‐」「―‐やる」
いっちゅうぶし【一中節】
浄瑠璃の流派の一。京都の都太夫一中みやこだゆういっちゅうの創始。
趣味人や上層階級に好まれ早くから江戸にも伝わり、吉原を中心に伝承。伝統的に上品と見なされている。この流派から豊後節ぶんごぶしが派生。 「―‐、河東節のことを申すのでげすよ。(羽織の遊び)」
いつづけ【居続け】
妓楼などで遊び続け、家に帰らないこと。
いってれつ【一手列】
寄席の楽屋符丁で、いい加減に。そこそこに。「―‐に演る」
いつのぶとん【五幅蒲団】
鯨尺で一尺幅ほどの布を、裏表五枚で仕立てた蒲団。五布いつぬの蒲団ともいう。
「―‐を借りまして。(鰍沢)」
いどがえ【井戸替え】
井戸の中を掃除すること。井戸の中に大きな桶を降ろし、井戸を使用する人達が総出で水をあらかた汲み上げ、
井戸の中へ入った者が、一年間溜まった落ち葉や落下物などを拾い上げて中を清掃した。
一般的に七月七日に行う夏の行事。いどさらえ。 「―‐の夢を見ました。(つるつる)」
いどさらえ【井戸浚え】
井戸替えと同じ。井戸浚いともいう。
いとわっぷ【糸割符】
江戸時代の制度で、外国貿易生糸の一括購入を許された特定の商人。
いながわ【稲川】 一行あらすじへ ⇒ いながわまさえもん
いながわじろきち【稲川次郎吉】
落語千両幟の主人公。稲川政右衛門に擬す。
いながわまさえもん【稲川政右衛門】
江戸時代の関取。摂津出身。実家が造り酒屋で、銘酒「猪名川」からの銘々。(1739~1800)
動きの激しい相撲で人気を博し、浄瑠璃・歌舞伎・落語などで、千両幟の題材となる。
いなせ【鯔背】
髷まげを鯔背銀杏に結うのが粋いきとされたことから、粋で勇み肌の若者。また、その容姿や気風。
いなせいちょう【鯔背銀杏】
江戸日本橋の魚河岸の若者の結った髷まげで、形を鯔いなだの背に似せたもの。
いなだ【鯔】
出世魚と呼ばれる鰤ぶりの成長過程で、体長約40センチメートル前後の若魚の呼称。
関東ではイナダ、関西ではハマチと呼ばれる。因みに関東でハマチは養殖ものをいうことが多い。
いなむら【稲叢】
刈取った稲あるいは藁を積み重ねたもの。 「―‐の陰から尻尾のようなものが出ている。(王子の狐)」
いのかしらいけ【井之頭池】
東京都三鷹市井の頭にある池。神田上水の水源として江戸の飲料水に供していた。
古くは七井の池と呼ばれていたが、寛永六年(1616)徳川家光が水の源の意で名付けたと伝わる。その説によると、池の名を聞かれた土地の者が「七井」と答えたのを、家光が「無い」と聞き違えたという。周囲の自然林はもと帝室御料林で、大正二年(1913)東京市に払い下げられ、井之頭恩賜公園となる。
いのこり【居残り】 一行あらすじへ
1)遊郭などの勘定ができず、同行の者が支払いに来るまで、抵当のために残ること。また、その人。
「―‐を商売にしている佐平次という男。(居残り佐平次)」
2)居座り。
いびつ【歪・飯櫃】
飯櫃いいびつがつまった言い方。おはち。おひつ。めしびつ。
多くは楕円形であったところから、小判の異称。小判形。いびつなり。ゆがんでいるさま。「―‐な心」
いびつなり【飯櫃形・歪形】
小判形。ゆがんで形が整っていないさま。
いまど【今戸】
東京都台東区北東部の一地区。隅田川に臨み、今戸焼などで有名。
「―‐の方が閑静でいいから。(今戸の狐)」
いまどにんぎょう【今戸人形】
今戸焼の土人形。花魁・角力・福助・招き猫・狸・狐など。
いまどやき【今戸焼】 一行あらすじへ
1)今戸で生産した素焼の土器。灯心皿・人形などの素朴な焼き物。
「まあるい小さい―‐の火鉢を取り出します。(紫檀楼古木)」
2)今戸人形の顔にたとえ、不美人。醜い女。を言う語。
いまよう【今様】
1)現代的。いまふう。今のはやり。
2)今様歌の略。
いまよううた【今様歌】
平安中期から鎌倉初期にかけて流行した新様式の歌謡。特に七五調四句のものが代表的。
白拍子しらびょうし・遊女などが歌い、貴族の中にも流行。
いもつなぎ【芋つなぎ】
後に上がる芸人が遅れているときなどに、一席を延ばすことができず、違う噺を続けてやること。
そのことが善し悪しではなく、結果で決まる。
いもりのくろやき【井守の黒焼】 一行あらすじへ
雄雌のイモリ焼いて粉末にしたもの。惚れ薬といわれる。
想う相手に振り掛けたり飲ませたりすると、相手が惚れるという俗信。
いよすだれ【伊予簾】
伊予国上浮穴かみうけな郡で生産される篠を細く削って編んだ良質のすだれ。いよす。
「庭に水新し畳―‐透綾縮に色白の髱(狂歌) (青菜)」
いり【入り】
1)客の入り具合。
2)芸人が楽屋へ入ること。
3)まくらから本題にはいるところ。
いりあい【入会】
一定の人々に一定の範囲で、草木・鳥獣・魚介などの採取を許すこと。「―‐地」「―‐権」
いりあい【入相】
日の入りの頃。夕暮。「―‐時」
入相の鐘の略。
いりあけん【入会権】
入会地を利用する権利。
いりあいち【入会地】
入会の権利が許されている山林・漁場など。
いりあいどき【入相時】
薄暮時。夕暮れ時。日没時。
いりあいのかね【入相の鐘】
夕暮れに寺で撞く鐘。また、その鐘の音。晩鐘。
いれかけ【入れ掛け】
客の入りが少ない場合に丸札を配りその日の寄席を中断すること。現在は無くなった。
いれがみ【入れ髪】 一行あらすじへ
生えている毛髪の他に、切り取った自毛や他人の毛髪を足し添えて結うこと。
また、そのための毛髪。添え髪。かもじ。
いれもの【入れ物】
寄席・演芸場・ホールなど、お客を入れる器の意。小屋。箱。
いろぢゃや【色茶屋】
遊里で遊女や芸者を揚げて遊興する家。
揚げ屋との格式の差が有りを太夫、天神、格子などを揚げることはできない。ちゃや。
いろは【伊呂波】
1)いろは歌の最初の三字で、いろは歌四十七文字の総称。
「いろはにほへとちりぬるをわかよたれそつねならむうゐのおくやまけふこえてあさきゆめみしゑひもせす」
また、仮名文字の手本として「ん」や、伊呂波歌留多では「京」を加えた四十八字。
2)手習いの始めに「いろは」を習うことから、物事の初歩。
いろはうた【伊呂波歌】
手習い歌の一。仮名四十七文字を重複せずに作った歌で、最も親しまれているもの。
「色は匂へど散りぬるを我が世誰ぞ常ならむ有為の奥山今日越えて浅き夢見じ酔ひもせず」の七五調四句。
いろもの【色物】
落語以外の演芸。寄席では落語以外の演芸を赤い文字で書いたところから言う。
いわみぎんざん【石見銀山】
1)島根県西部の江戸幕府直轄の領地で、幕末まで銀の採掘を行っていた銀山。
2)(1)の領地で産出した鉱石の砒素ひそで生産された殺鼠さっそ剤、石見銀山ねずみとりの略。
また、その薬が入った箱を肩から提げ、幟を持って売り歩いた行商人。
「―‐が夕立にあったようななりをして居りますな。(祇園祭)」
いんきょ【隠居】
1)世事を捨て、閑静な地に居すること。
2)戸主が子孫に家督、家禄を承継させること。また、その人。 当主の現存の親。
「岩田の御―‐からのお手紙ですな。(天災)」
3)江戸小伝馬町の牢内囚人の顔役。
いんぎょう【印形】
印鑑。はんこ、また、それを押したもの。 「―‐が無いぞ。(火焔太鼓)」
いんげん【隠元】
黄檗山万福寺を創建し日本黄檗宗の開祖。江戸時代に中国から日本に渡来。
「沢庵木庵―‐禅師貼り混ぜの小屏風。(錦明竹)」
いんもん【印文】
お守り。守り札。護符。 「善光寺の御―‐。(お血脈)」
いんねん【因縁】
結果が生ずる直接的原因(因)と間接的条件(縁)
1)運命による関係。きっかけ。縁やゆかり。
2)由来。来歴。いわれ。 「曰く―‐故事来歴があったわけだ。(道灌)」
3)言いがかり。 「何か―‐を付けられたんじゃ。(質屋庫)」
う 【豆知識の目次へ】 【あ行の最上段へ】
うえの【上野】
1)東京都台東区西部の一地区。寛永寺があり、桜の名所として江戸時代からの行楽地。
「―‐の清水さまへ行ったんだよ。(崇徳院)」
2)三重県西部の一地区。伊賀上野。松尾芭蕉の生誕地。
うえむらぶんらくけん【植村文楽軒】
人形浄瑠璃芝居の経営者。
初代文楽軒は 本名、道具屋与兵衛。淡路より大坂に進出、道頓堀に操人形の座を創設。(1751~1810)
三代目は 明治五年(1872)座を松島に移転し文楽座と名付けた正井大蔵。
のち文楽翁と呼ばれる。(1813~1557)
うおがし【魚河岸】
河岸の魚市場。 「この、―‐尼。(厩火事)」
うかれぶし【浮かれ節】
三味線にあわせて唄う俗曲。歌祭文から転化したもので、やがて浪花節へと進化。
うきな【憂き名・浮名】
1)いやな評判。悪い評判。
2)浮名の字を当て、男女間のつらい評判。浮いたうわさ。「―‐を流す」
うきなをながす【浮名を流す】
悪い評判が世間に広まること。特に、男女間の浮いたうわさが広まること。
うきみどう【浮御堂】
大津市堅田にある海門山満月寺の通称。仏堂を琵琶湖の水面に浮かぶように造ったところからの称。
近江八景の一、堅田の落雁で知られる。
うきよ【憂き世・浮世】
1)無常な世の中。生きることの苦しい世の中。
2)この世の中。世間。人生。
3)他の語に冠して、現代的・当世風・好色の意。「―‐絵」「―‐風呂」
うきよこうじ【浮世小路】
東京都中央区日本橋室町にあった一地区。日本橋室町二丁目から国道四号線に出る一方通行路。
その名の由来は、通りにあった浮世茣蓙を売る店からとも、湯女を置いた風呂屋からともいわれる。
別名「食物新道」といわれ、百川楼があった。
「日本橋の―‐に百川という会席料理がございます。(百川)」
うきよござ【浮世茣蓙】
碁盤模様を交互に浮き沈みさせた折り方の茣蓙。
うけだす【請け出す】
借金を払って、質に置いた品物をひきだす。請け戻す。受ける。
抱え主に前借金を償って娼妓などを自由の身にする。身請けする。
うけやど【請宿】
奉公人の身元を引き受ける家。桂庵。口入れ屋。
うける【受ける】
1)請け出す。
2)芝居などで喝采をはくす。寄席などで笑いをとる。転じて、評判がいい。気に入られる。
うこん【鬱金】
ショウガ科の多年草。アジア熱帯原産。黄染草きぞめぐさとも呼ばれ、根茎は染料・止血剤・胃建剤とする。また、根茎からとった黄色の染料や、それで染めた濃くて鮮やかな黄色をいう。
うこんもめん【鬱金木綿】
鬱金色に染めた木綿。 「どうです?―‐のふんどしなんてえのは。(錦の袈裟)」
うじ【宇治】
京都府南部の一地区。宇治川の谷の入口に位置し、茶の名産地。
「―‐の酒というのが有るか。(長屋の花見)」
うじがわ【宇治川】
京都府宇治市域を流れる川。瀬田川の下流。桂川と合流して淀川となる。
うじこじゅう【氏子中】 一行あらすじへ
同一の氏神を祀る人々。
うしごめ【牛込】
東京都新宿区東部の一地区。江戸時代からの名称で、もと東京市三十五区の一。
「場所は―‐高田馬場がよかろう。(高田馬場)」
うしのごぜん【牛の御前】
墨田区向島一丁目四番地にある牛嶋神社のこと。明治維新前は眼黄不動で知られる最勝寺の別当であった。
明治初年の神仏分離後、牛の御前の社名を牛嶋神社と改め本所区向島須崎町七十八番地へ移す。
関東大震災後の、帝都復興計画に伴い、現在の場所に再建された。
「―‐へ日参をしているんだ。(牛の嫁入り)」
うしみつ【丑三つ】
丑の刻を更に四分割したうちの三っつめの意。今の時刻で二時から二時半頃。
一説には三時から三時半頃とも言われる。 「ちょうど時刻が―‐でございますので。(応挙の幽霊)」
うしろまく【後ろ幕】
真打昇進や襲名などのとき贔屓筋から贈られる幕で、高座の後ろに張るもの。
うしわかまる【牛若丸】
源義経の幼名。 「鞍馬より―‐がいでまして、その名を九郎判官くろうほうがん。(青菜)」
うずらもく【鶉杢】
ウズラの羽色のような木目。木目が細かく大樹である屋久杉の異称。 「天井は薩摩の―‐。(牛褒め)」
うたざいもん【歌祭文】
江戸時代に行われた祭文の一種。後には世俗の出来事を取り上げ俗謡化した。でろれん祭文。
うたざわぶし【歌沢節・哥沢節】
俗曲の一。端唄を主体に他の音曲を加味し、ゆったりと長くうたう。
創始者は旗本の笹本彦太郎(歌沢笹丸)。笹丸没後歌沢虎右衛門が歌沢派二代目。
笹丸と共に歌沢節創始につとめた哥沢芝金が分派独立し、哥沢派を樹立し二派となる。
うちかけ【打掛け】
小袖形式で裾の長い和装上着。帯を締めず打ち掛けて着るもので、現在も婚礼衣装として用いる。
うちだし【打ち出し】
寄席の終演。はね。
また、そのときに打たれる太鼓の曲名。追い出し。
うつりかえ【移り替え】
季節のころもがえ。遊里などでは着物を飾り、夜具を積み上げて、ご馳走するなど出費が多い。
「このままじゃ紋日の―‐ができない。(品川心中)」
うのはな【卯の花】
豆腐の絞りかす。おから。雪花菜きらず。 「たとえ―‐でも黙って食えば泥棒だよ。(甲府い)」
うば【乳母】
母に代わって子に乳を飲ませる女。また養育する女。
うぶ【初・初心】
ういういしいこと。世間ずれがしていないこと。 男女の情を解しないこと。「―‐な娘」
うまに【旨煮・甘煮】
具材を、甘辛く煮つけた料理。
うまみち【馬道】
東京都台東区花川戸から浅草三丁目に至る一体の地名。新吉原へ通う遊客が馬で通った道の意。
「―‐の当たりに夜明かしが出てたんで、(粗忽長屋)」
うまや【厩】
馬小屋。 「孔子の留守に―‐から火が出て。(厩火事)」
うまやばし【厩橋】
本郷亀戸線の隅田川に架かる橋。西岸が蔵前・駒形、東岸が本所で、明治七年(1874)御厩の渡し場に架橋。
うめばち【梅鉢】
紋所の名。梅の花をかたどったもの。 「―‐てえものが、紋にあるだろう。(狸賽)」
また、梅鉢文様を描いた陶磁器や、囲碁で梅鉢に似た石の並び方などをいう。
うもれぎ【埋木】
久しく、水中または土中に埋もれ、半ば炭化した木。黒茶色で材質が堅く、細工物に用いる。
「鉄刀木や言うておりましたが―‐やそうで、(錦明竹)」
うらながや【裏長屋】⇔表長屋
棟割長屋の裏通りや路地に面した側。また、裏通りに建っている長屋。 「―‐の御浪人から、(井戸の茶碗)」
うらをかえす【裏を返す】
同じ遊女を二度目にまた呼ぶこと。
うわぞうり【上草履】
屋内で用いる草履。 「ばたばた―‐の音がする。(品川心中)」
うわばみ【蟒蛇】
1)大蛇。 「―‐が人間を飲み込む、(蛇含草)」
2)大酒飲みのたとえ。
うんすい【雲水】
雲と水から、行方定めぬ修行僧。 「愚僧は諸国行脚―‐の僧にございます。(蒟蒻問答)」
転じて自由気ままな旅。
うんつく 一行あらすじへ
知恵の足りない者を軽蔑していう語。まぬけ。あほう。
え 【豆知識の目次へ】 【あ行の最上段へ】
えいたいばし【永代橋】 一行あらすじへ
元禄十一年(1698)日本橋箱崎町と深川佐賀町の間に架けられた隅田川下流の橋。
えこう【回向】
死者の成仏を祈ること。「―‐院」 「ねんごろに―‐をしてやったんだが、(野晒し)」
えこういん【回向院】
東京都墨田区両国にある浄土宗の寺。明暦の大火の死者十万八千体を埋葬した無縁塚に開創。
山号を国豊山、寺号を無縁寺。天明元年(1781)以後境内で勧進相撲を興行したのが大相撲の起源。
「あくる日になりまして―‐の境内、千秋楽。(佐野山)」
えしき【会式】
日蓮宗で宗祖の忌日、十月十三日に営む法会。おえしき。
えぞ【蝦夷】
1)古代の北関東・東北・北海道にかけて住み、大和朝廷に抵抗し、服従しなかった人びと。
2)北海道の古称。蝦夷地。
えちごじし【越後獅子】
越後から来た子供が門付して歩く獅子舞曲芸。
西蒲原郡月潟村から来た、親方と呼ばれる男が獅子頭を付けた子供の芸を見せて、各地をまわった。
江戸では宝暦頃から盛行したが、大道芸としては明治末頃に衰微。「角兵衛獅子」「蒲原獅子」
えてもの【得手物】
例の物。あのこと。 「ああ、あれ、―‐でしょう?(居残り佐平次)」
えと【兄弟・干支】
兄弟は、陰陽をあらわし、兄えは陽、弟とは陰とされる。これを五行と組み合わせたものを十干という。
干支は、十干と十二支を配した六十種類の総称。
えどがわ【江戸川】
隅田川の分流。神田川のうち、文京区関口から千代田区飯田橋あたりの呼称。
えとき【絵解き】
1)絵の意味を解説すること。また、その人。
2)絵に描いて説明すること。
3)転じて口頭で説明することをもいう。 「それじゃあ、その―‐をしましょうかね。(藁人形)」
えどごしきふどう【江戸五色不動】
寛永年間中期、三代将軍家光が指定した江戸府内の不動尊。
目黒不動・目白不動・目赤不動・目青不動・目黄不動。
色は方位、または、地・水・火・風・空を表すともいわれる。
えどらくご【江戸落語】
上方落語に対して関東の落語をいう。
鹿野武左衛門の辻噺が発祥。主に江戸を中心に継承発展した。東京落語。
えな【胞衣】
退治を包んでいる膜や胎盤などの総称。 「―‐を荒神様の御神酒で洗うと、(氏子中)」
えなおさめ【胞衣納】
胞衣を捨てること。産後五日、または七日に桶や壺などに納め、恵方を選んで埋めた。
えびす【恵比寿・夷・戎・蛭子・恵比須】
七福神の一。鯛を釣り上げる姿で表される漁業の神。また商売繁昌の神・福の神として祀られる。
「―‐様のように、みんなにこにこ笑ってな。(かつぎや)」
えびすばし【戎橋】
大阪市中央区を流れる道頓堀川の道頓堀と宗右衛門町を結ぶ橋。
道頓堀川開削に伴い区住民によって架けられた。
南橋詰めに竹本座があったことから操り橋あやつりばしとも呼ばれた。
えほう【恵方】
その年の歳徳神としとくじんがいる方角。「―‐参り」
えほうまいり【恵方参り】 一行あらすじへ
元日に、恵方に当たる神社仏閣を参詣すること。恵方詣。 「―‐に出掛けるんだ(山号寺号)」
えもんざか【衣紋坂】
新吉原の日本堤から大門の間にあった坂。遊客がこのあたりで衣服を整える意の称という。
えんきりえのき【縁切榎】 一行あらすじへ
中山道板橋宿にある榎。この木の下を嫁入り、婿入りの行列が通ると不縁になるという信仰から、
この木の皮を削って飲ませると縁が切れると伝えられる。
現在の榎は三代目であるが、この木に祈ると男女の縁が切れるという信仰は続いている。
「板橋に―‐というのがあるそうで。(縁切り榎)」
えんげい【演芸】
公衆の前で演ずる落語・講談・漫才・演劇・舞踊などの芸の総称。
えんげき【演劇】
演者が作者の筋書に従い、その意思を表現して観せる舞台芸。芝居。狂言。
えんしゅうそうほ【遠州宗甫】
江戸時代の茶人で小堀遠州。(1579~1647) 「寸胴の花活けには―‐の銘がございます。(錦明竹)」
えんしゅりゅう【遠州流】
小堀遠州を祖とする、茶道・華道の流派。
えんしょう【艶笑】
1)なまめかしく笑うこと。
2)おかしみを含んだ性風俗描写。艶っぽい笑い。「―‐噺」「―‐落語」「―‐小噺」
えんしょうこばなし【艶笑小噺】
男女間の艶っぽい笑いを題材にした短い噺。
えんしょうばなし【艶笑噺】
一席のなかに、男女間の艶っぽい笑い盛り込んだ噺。
えんしょうらくご【艶笑落語】
艶笑噺。
えんすけ【円助】
明治時代の花柳界で使われた符丁で、一円の意。
えんやはんがん【塩谷判官】
仮名手本忠臣蔵の登場人物で、名を高定。赤穂城主浅野匠守長矩に擬する。
太平記の塩冶高貞の名を借りたもの。
えんりゃくじ【延暦寺】
滋賀県大津市坂本本町にある天台宗の総本山。山号を比叡山。
延暦七年(788)最澄さいちょう建立の一乗止観院いちじょうしかんいんが起源。
お 【豆知識の目次へ】 【あ行の最上段へ】
おいだき【追炊き・追焚き】 一行あらすじへ
1)炊いた飯が不足して、さらに炊き足すこと。
2)風呂の湯がさめて、もう一度焚き直すこと。
おいだし【追い出し】⇒うちだし
おいらん【花魁】
郭で下級の者が姉女郎を「おいらんとこのあねさん」と呼んだのが基と言われている。
吉原の遊郭で、姉女郎。後に上位の遊女の称。 「―‐は口では帰れと言いますが、(明烏)」
おいわいなり【お岩稲荷】
東京都新宿区左門町の田宮神社にある、四谷於岩稲荷。
四谷怪談のお岩を祀ったとされる。四谷稲荷。左門町稲荷。
おうきょ【応挙】⇒まるやまおうきょ
「―‐が描いた幽霊の掛け軸でございます。(応挙の幽霊)」
おうじ【王子】
東京都北区の一地区。元亨二年(1322)岸村に王子神社が祀られて以降、周囲にこの地名が定着。
「―‐のお稲荷さんが御座いまして、(王子の狐)」
おうじいなりじんじゃ【王子稲荷神社】
東京都北区岸町一丁目にある稲荷神社。千年以上昔に岸村に祀られ「岸稲荷」と称していた。
元亨二年(1322)近隣の地に領主豊島氏が、紀州の熊野神社を勧請し王子神社を祀った。
以後地名も王子と改まり、王子稲荷神社と改称された。
おうしゅう【奥州】
福島県白河以北・宮城・岩手・青森の三県と秋田県の北部。
おうしゅうかいどう【奥州街道】
五街道の一。江戸日本橋から板橋へ出て、宇都宮で日光街道と分岐し奥州白河に至る街道。
おうしゅくばい【鶯宿梅】 一行あらすじへ
1)村上天皇の時、殿舎の梅が枯れたので、紀内侍きのないしの庭から紅梅を移植させたが、
「勅ちょくなればいともかしこし鶯の宿はと問はばいかが答へむ」という歌がつけてあったので、
天皇は深く感じ梅を返したという故事。また、その梅。
2)歌詞の中の「鶯宿梅じゃないかいな」から、端唄「春雨」の別名。
おうのまつ【阿武松】 一行あらすじへ ⇒おうのまつみどりのすけ
おうのまつみどりのすけ【阿武松緑之助】
鳳至郡鵜川村七見(現・能都町七見しつみ出身の関取。(1800~1851)
文化十二年(1815)蒻屋柳屋に奉公。まもなく能登出身の力士、武隈たけくま文右衛門に弟子入りし小車おぐるま。
技の上達が見られず挫折するが、錣山しころやま喜平治の門に移り、小緑こみどりとなり稽古に励む。
同年の冬場所に小柳と改名し、東方序の口。文政九年(1826)十月大関昇進。
翌十年(1827)三月阿武松緑之助と改名。
おうばくさん【黄檗山】
京都宇治にある万福寺の山号。 「自在は―‐錦明竹。(錦明竹)」
おうまやのわたし【御厩の渡し】
蔵前と本所間の渡し。西岸に有った幕府の厩からの呼称。おんまやのわたし。おんまいのわたし。
元禄三年(1690)主に武士が利用するために始まり、町人や馬からは二文の船賃を徴収した。
明治七年(1874)厩橋の架橋により廃止。 「橋のない時分は―‐おんまやのわたしと申しましてな、(巌流島)」
おうみ【近江】
滋賀県の旧国名。淡海あわうみの転訛で、琵琶湖を指す。「―‐八景」
「ご案内の―‐の湖水、ただ今の琵琶湖には、(近江八景)」
おうみはっけい【近江八景】 一行あらすじへ
琵琶湖南部にある八カ所の景勝地。湖南省洞庭湖どうていこの南にある、瀟湘八景しょうしょうはっけいに擬す。
粟津の晴嵐・石山の秋月・堅田の落雁・瀬田の夕照・比良の暮雪三井の晩鐘・八橋の帰帆。
「―‐を文の中へ綴り込んだところは……。(近江八景)」
おうむがえし【鸚鵡返し】
人の言葉をそのまま繰り返すこと。
人に教えられたことを同じに話そうとするが、うまくいかず失敗するという類の落語。
おえどにほんばしてい【お江戸日本橋亭】
東京都中央区日本橋にある多目的ホール。
月の二十一日から二十七日の平日に、落語芸術協会の昼席が開催されている。
おえどひろこうじてい【お江戸広小路亭】
東京都台東区上野にある多目的ホール。
月の一日から十五日に、落語芸術協会の昼席が開催されている。
おおいがわ【大井川】
静岡県中部を流れる川。赤石山脈に発源し、駿河湾に注ぐ。
江戸時代には、架橋・渡船が禁じられ、旅人は人足の肩車や輦台れんだいを雇って渡った。「越すに越されぬ―‐」
おおいしくらのすけ【大石内蔵助】
赤穂浅野家の家老大石良雄の通称。
おおいしちから【大石力】
赤穂浪士の一人。赤穂浅野家の家老大石良雄の長子。
おおいしよしお【大石良雄】
正しくはおおいしよしたか。赤穂浅野家の家老で赤穂浪士の頭領。通称、内蔵助くらのすけ。
元禄十五年(1702)十二月十四日、同志と共に本所松坂町吉良義央よしなかの屋敷へ討ち入り、
主君長矩ながのりの仇を討つ。
翌十六年二月四日切腹。(1659~1703)
おおいちざ【大一座】
1)大喜利の異称。
2)大人数。特に団体で遊里へ行くこと。「―‐振られた者が起こし番(川柳)(錦の袈裟)」
おおいりぶくろ【大入り袋】
興行の客が沢山入ったとき、興行主が出演者や関係者に出すご祝儀。またそれを入れる袋。
おおおかえちぜん【大岡越前】
江戸中期の町奉行大岡忠相。 「奉行は―‐に奪われる。(山岡角兵衛)」
おおおかせいだん【大岡政談】
江戸南町奉行大岡越前の裁きに仮託した講談や小説などの脚本。
おおおかただすけ【大岡忠相】
江戸中期の町奉行。大岡越前守。(1677~1751)
山田奉行(伊勢の遠国奉行)当時、紀州と神宮の国境紛争で、徳川家の威光を恐れぬ裁きに吉宗が感動。
吉宗が八代将軍となった亨保二年(1717)忠相を江戸へ呼び寄せ町奉行を命じ、二十年間就任。
元文元年(1738)六十才で寺社奉行。寛延元年(1748)三河の国西大平藩一万石の大名に昇格。
おおかわ【大川】
1)東京では隅田川の大川橋から下流の異称。 「四方の山々雪解けて、水かさ増さる―‐の、(野晒し)」
2)大阪では淀川下流の異称。
おおかわばし【大川橋】
現在の吾妻橋の古称。安永三年(1774)大川の「竹町の渡し」があった場所に地元住民が架橋。
橋銭を徴収して、普請の足しにしていたが、頻繁に水害に遭い赤字だった。
別名「東橋」と呼ばれていたが、明治九年(1876)の架け替えで、吾妻橋が正式名称となった。
おおかんばん【大看板】⇒いちまいかんばん
おおぎょう【大行・大形】
1)大規模。大仕掛け。
2)大仰と書き、おおげさなこと。 「―‐だよ(浮世床)」
おおぎり【大喜利】
寄席の最後に行うので切りと言い、トリの技量が無く、客を呼べないときなどに大勢でやる珍芸的な出し物。
おおさかしんまち【大坂新町】
江戸時代幕府公認の遊郭あった場所の地名。また、その遊郭の称。
現在の大阪市西区新町一丁目、新町北公園がその跡地。
遊郭は昭和三十一年(1956)売春防止法により廃止。
おおさかなつのじん【大坂夏の陣】
元和元年五月(1615)徳川氏が豊臣氏を滅ぼした戦い。
徳川方が冬の陣の和議を無視して、大坂城の内濠まで埋めたことに憤激し、再び兵を挙げた豊臣方が滅びる。
おおさかふゆのじん【大坂冬の陣】
慶長十九年十一月(1614)豊臣氏を滅ぼそうと謀る家康が大坂城を攻めた戦い。
城が堅固で落し切れず、翌十二月いったん和議を結ぶ。
おおさんばし【大桟橋】
江戸山谷堀にかかっていた桟橋。吉原通いの発着場であった。
「―‐までやってくれるかい?(船徳)」
おおししょう【大師匠】
1)落語界に大きな貢献のあった師匠に称される敬称で、三遊亭圓朝に代表される。
2)一門の総師。自分から見て、師匠の師匠に当たる人。
おおしま【大島】
1)鹿児島県南部最大の島。通称、奄美大島。黒糖・大島紬を産する。
2)伊豆半島の東方にある東京都の島。通称、伊豆大島。椿油を産する。三原山で知られる火山島。
3)大島紬の略。
おおたどうかん【太田道灌】 一行あらすじへ
江戸城、河越(川越)城などを築いた室町中期の武将。(1432~1486)
山吹伝説の太田持資。長禄二年(1458)入道して道灌となる。 「―‐公となられたお方だ。(道灌)」
文明十八年(1486)道灌を陥れる言葉を信じた主君に伊勢原の糟屋の館で謀殺される。
おおだな【大店】
大規模な商家。
おおたなんぽ【大田南畝】
江戸時代後期の幕臣。狂歌師・戯作者としても知られる。(1749~1823)
別号を蜀山人しょくさんじん・四方赤良よものあから・山手馬鹿人やまてのばかひと・寝惚先生ねぼけせんせい。
「万載狂歌集」「徳和歌後万載集」「鯛の味噌津」「道中粋語録」「一話一言」などを著す。
おおたもちすけ【太田持資】
江戸城、河越(川越)城などを築いた室町中期の武将。(1432~1486)
文武両道に長け、後に入道して道灌となる。 「山中へ狩競に出た―‐公。( 道灌)」
おおだんな【大檀那・大旦那】
1)多くの布施をする檀那。寺の有力な檀家。
2)旦那親子の親の方⇔若旦那。
おおて【大手】⇔搦手
城の正門。大手門。
おおてまち【大手町】
東京都千代田区の一地区。江戸城大手門の門前に因む地名。
おおてもん【大手門】
城の正門。
おおどしま【大年増】
年増の中でも年かさの女。江戸時代には三十歳を越えた女をさす語。
おおはら【大原】
京都市左京区の一地区。おはらともいう。「―‐女おはらめ」
高野川に沿った小さな盆地で寂光院・三千院の古刹がある。
おおばん【大判】⇔小判
大形で楕円形の金貨と銀貨。「―‐金」「―‐銀」
おおばんきん【大判金】
大形で楕円形の金貨で、拾両と表記されているが、小判との比価は十枚以下。
おおばんぎん【大判銀】
大形で楕円形の銀貨で、幕府発行の貨幣ではなく好事家が作らせたもの。
おおびけ【大引】⇒おひけ
「―‐になると、見世の明かりが暗くなる。(お直し)」
おおぶろしき【大風呂敷】
1)大きな風呂敷。また、その包み。
2)現実に合わないおおげさな言葉。「―‐をひろげる」
おおぼしりきや【大星力弥】
仮名手本忠臣蔵の人物。赤穂浅野家の家老大石内蔵助くらのすけの長子、大石力に擬す。
おおぼしゆらのすけ【大星由良之助】
仮名手本忠臣蔵の人物。赤穂浅野家の家老大石良雄よしたか、通称、内蔵助くらのすけに擬す。
おおみせ【大見世・大店】
1)遊郭で格式の高い妓楼。 「―‐とくりゃあ玉代だって……。(居残り佐平次)」
2)大規模な構えの店。手広く商う店。おおだな。
おおむこう【大向う】
桟敷の後方にある劇場の立見席。また、そこにいる観客。一幕見の席で目の肥えた芝居好きが多かった。
「―‐を唸らせる」
おおむらひこたろう【大村彦太郎】
長浜(滋賀)の商人で、白木屋百貨店の前身、白木屋呉服屋の創始者。( 1635~1689)
父親を早く亡くし、母方の材木商に引き取られ、承応元年(1952)京都で材木商を始める。
寛文二年(1662)江戸日本橋通二丁目に進出。間口一間半の小切屋という小間物屋を出店。
寛文五年(1665)日本橋通一丁目に移り、呉服物へ手を拡げ、白木屋の繁栄がはじまる。
おおもん【大門】
遊郭の入り口にある門。吉原遊郭唯一の出入り口。 「―‐で止められます。(明烏)」
おおや【大家・大屋】⇔たなこ
江戸時代は家守をさす語であったが、現在では家主をもいう。
「―‐さんの処でご祝儀が有るんだよ。(鮑のし)」
おおやま【大山】
神奈川県中部に位置する標高1252メートルの山。別名雨降山あめふりやま。「―‐詣」
おおやまあふりじんじゃ【大山阿夫利神社】
神奈川県伊勢原市大山の頂上(標高1252メートル)に本社がある雨乞いの神社。
大山詣の講中が参拝する。
おおやまもうで【大山詣で】 一行あらすじへ
大山を参拝する山岳信仰。神奈川県伊勢原市大山阿夫利あふり神社参拝をいう。
宝暦の頃より、夏に白衣振鈴姿の講中参詣が盛行。
おかしらつき【尾頭付】
尾も頭もついたままの魚。とくに丸ごと一匹の鯛をいい、神事・祝事などの縁起物に用いる。
「これが―‐ってえのかい?(鮑のし)」
おかちん
女房詞で 餅のこと。かちんに、おを付けた詞。 「―‐の中から金が出ましたので。(かつぎや)」
おかばしょ【岡場所】
江戸にあった遊郭のうち,官許である吉原以外の私娼地。
おかべ【御壁】 一行あらすじへ
女房詞で 豆腐のこと。
おかる【お軽】
仮名手本忠臣蔵の人物。山崎の百姓与市兵衛の娘で、早野勘平の妻。
夫の仇討ちの資金のため祇園の一力楼に身を売る。
由良之助の密書を覗き見し、兄平右衛門に殺される。
おきや【置屋】
芸娼妓を抱えておき、揚屋・茶屋などからの注文に応じて芸娼妓をさしむけることを業とする家。
おくにかぶき【阿国歌舞伎】
江戸時代初期、出雲阿国いずものおくにと名乗る女性が、念仏踊や、狂言を卑俗的に演じた歌舞伎踊。
女歌舞伎、若衆歌舞伎、野郎歌舞伎を経て、 のちに歌舞伎へと発展。
おくみ【衽】
和服の前の左右にあって、上は襟えりにつながり下は褄つまに至る半幅の布。前身頃と後身頃の間の布。
おくら【御蔵】
1)江戸幕府の米を保管した倉庫。「浅草―‐」
2)企画や調査などが中止になること。使わずにしまっておくこと。「―‐入り」
おけちみゃく【御血脈】
1)血脈の丁寧語。
2)御血脈の御印文の略。
おけちみゃくのごいんもん【御血脈の御印文】
血脈の証とする印文。善光寺でこの印形を額にいただくと極楽浄土ができるといわれた。
おこもり【御籠り】
神仏に祈願するため、寺社にこもること。 「お父つあんに―‐をしてくるように言われました。(明烏)」
おこわ【御強】 一行あらすじへ
女房詞で強飯のこと。
おさん
女中。下女。とくに、飯炊き女。御三の間の御三から出た語とも。おさんどん。
おさんどん
女中。下女。飯炊き女。転じて、台所仕事。おさん。
おさんのま【御三の間】
江戸幕府奥女中の室名。転じて、そこに詰める女中の呼称。台所の掃除、水汲み、湯沸かしなどをつかさどる。
おしち【お七】 一行あらすじへ ⇒八百屋お七
おしょく【御職】
吉原の遊女屋で一番上位の遊女。 「―‐花魁を買わせるつもりで、(明烏)」
後には岡場所でもいう。「―‐女郎」
おしょくじょろう【御職女郎】
遊女屋で一番上位の遊女。お職。
おだいばなし【お題噺】
客席から題を出して貰ったり、借りた品物を洒落たりしてまとめた話。三題噺もこの類。
おだわら【小田原】
神奈川県南西部の一地区。東海道箱根越えの重要な宿場。
康正二年(1456)大森安楽斎入道が小田原城築城以来の城下町。
蒲鉾などの水産加工業で知られる。
おだん【お旦】
旦那の意。スポンサー。出資者。
おち【落ち】
落語で、最後に人を笑わせて結びとする部分。
重複する場合もあるが、「考え―‐」「逆さ―‐」「仕草―‐」「地口―‐」「仕込み―‐」
「途端―‐」「とんとん―‐」「ぶっつけ―‐」「間抜け―‐」「見立て―‐」などに分類される。
また、「梯子―‐」「回り―‐」などを分類に加える人もいる。
おちけん【落研】
落語研究会の略。天狗連。
おちゃをひく【お茶を挽く】
遊女や芸妓に客が付かず暇なこと。 「―‐ことが多くなってしまい、(お直し)」
おつ【乙】
甲で始まる順位の二番目。「甲・乙・丙」と書き、「こう・おつ・へい」または「きのえ・きのと・ひのえ」と読む。
音楽で、甲かんより一段低い音。「―‐な声」
転じて、洒落ていること。味なこと。風変りなこと。 「茶店が―‐でね。(崇徳院)」
おとぎしゅう【お伽州】
主君に仕え話し相手をつとめる役。
おとしばなし【落とし噺】
落ちのある噺。明治以降落語という。
おなおし【お直し】 一行あらすじへ
直しの丁寧な言い方。 「―‐してもらいなよ。(お直し)」
おなぎがわ【小名木川】
東京都江東区を東西に横断し、旧中川と隅田川を結ぶ一級河川。
江戸時代初期、徳川家康が開削させた堀割で、浦安から江戸へ塩を運ぶ運河であった。
おのさだくろう【斧定九郎】
仮名手本忠臣蔵の人物で、斧久太夫の子。
赤穂浅野家の家老で大野九郎兵衛の子、大野郡右衛門に擬す。
おのくだゆう【斧久太夫】
仮名手本忠臣蔵の人物。赤穂浅野家の家老で大野九郎兵衛に擬す。
おののこまち【小野小町】
平安初期の歌人で六歌仙の一人。
繊細であでやかな恋の歌が多く、美女の代名詞とされる。
百人一首に「花の色はうつりにけりないたづらに 我が身世にふるながめせしまに」
「―‐のおまるがあるんですってね。(王子の幇間)」
おはぐろ【御歯黒・鉄漿】
女房詞で 歯を黒く染めること。また、その材料。
鉄片をお茶などに浸して酸化させた液に、五倍子ふしと呼ばれる染料の粉をつけて歯に塗る。
上流婦人や公卿などが行い、江戸時代には既婚婦人が行なった。ふしがね。
おはぐろどぶ【御歯黒溝】
お歯黒液のように黒く濁っていたところから、江戸新吉原のまわりの溝。
「―‐の回りはいっぱいの人だかりで、(首ったけ)」
はしょり【御端折り】
女性が着物の丈を合わせるため、腰のあたりでたくし上げ、腰紐で締めること。
また、そのたくし上げた部分。
おはち【御鉢】
ご飯を入れておく木製の器。丸または楕円形の桶で蓋がある。おひつ。いいびつ。いびつ。めしびつ。
「―‐が回る」 「―‐を抱えて出て来るよ。(湯屋番)」
おはちがまわる【御鉢が回る】
順番がまわってくること。特に自分に有利な状況がめぐってきた時に言う。
おはらめ【大原女】
大原の里から薪などを頭に乗せて、京の都へ売りに来る女。黒木売。おおはらめ。
おひけ【御引】
遊郭で定められた閉店時刻。通常お引は午後十二時であった。
それを中引なかびけと呼び、大引おおびけと称してほぼ十一月から四月は一時、五月から十月は
二時頃まで営業する店があった。 「―‐というときになってみんなが着物を脱ぐと、(錦の袈裟)」
おひざおくり【お膝送り】
座った姿勢で、席を順に詰めること。客席が畳敷きの寄席で立ち見が増えてくると、
演芸と演芸の間に前座が客にお願いして前へ詰めて貰う。 「ご順に―‐を願います。(野ざらし)」
おひつ【御櫃】
おはち。いいびつ。いびつ。めしびつ。
おもてながや【表長屋】⇔裏長屋
裏通りに建っている長屋。また、棟割長屋の表通りに面した側。
おもと【万年青】
ユリ科の多年草。西日本山地に自生するほか、江戸時代から観賞用に栽培され、多くの品種がある。
おやかる
寄席の楽屋符丁で勃起の意。
おやぶね【親船】
艀船はしけぶねを使って人や荷物を運搬する大型の船。母船。
おりべ【織部】⇒ふるたおりべ
織部焼の略。 「―‐の香合、(錦明竹)」
おりべやき【織部焼】
桃山時代、現在の岐阜県土岐市で焼かれた陶器。古田織部の好みに従ったもの。
茶器や懐石に用いられる器が多い。
おんぎょく【音曲】
日本の伝統音楽。特に三味線の音楽をいうことが多い。
おんぎょくばなし【音曲噺】
下座の囃子を絡ませた落語。
おんごくぶぎょう【遠国奉行】
江戸時代、幕府の直轄地に置いた奉行の総称。
京都・大坂・駿府などの町奉行と、長崎・浦賀・兵庫・箱館・伏見・奈良・山田・堺・佐渡・新潟・日光・
下田・神奈川などの要地の奉行。
おんじょうじ【園城寺】
大津市園城寺町にある天台寺門宗の総本山。山号を長等山、通称三井寺と称する。
おんなかぶき【女歌舞伎】
江戸幕府成立前後に流行した女だけで演じる歌舞伎踊。出雲阿国いずものおくにの、阿国歌舞伎が発端。
多くは遊女が出演し、風紀を乱すとして寛永六年(1629)禁止となり、その後若衆歌舞伎が行われた。
おんまいのわたし【御厩の渡し】
おうまやのわたしの通称。
おんまいばし【御厩橋】
うまやばしの古称。
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