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【海陆军】军队编制

  • Writer: 斬音
    斬音
  • Aug 20, 2019
  • 31 min read

■ はじめに ■  元々、軍隊というのは「陸軍」から派生し、後に「海軍」が加わった二軍制だったそうで。  「空軍」は飛行技術の開発と共に第一次世界大戦以降、どっかの某細部まで出来に拘っちゃう真面目な二国の戦略結果、空戦が主要だと証明しちゃった為、独立編成される事が多くなったもので、後進の軍隊。  なので、当時は海軍に編成されている所が殆どだった。  アメリカ海軍・海兵隊に代表されるように、未だに海軍に航空隊が編成されている所もある。

◇三軍の成り立ちと性質

■ 陸軍 ■  元々人は陸上で戦闘するため、自然派生した集団が元。  大抵の場合、戦闘時の基本的戦略や攻撃行動他は、陸軍の基礎を元に構成されているのはその所為とか。  近代でも海軍や空軍を持たない国はあっても、陸軍が無い国はないんだそーな。  部隊の名称や構成の基礎は18世紀のナポレオンが率いたフランス軍で、以下は近代陸軍の部隊と階級(軍の上もあるけど省略)。  一つの大集団名称が繰り上がるのは大抵四部隊で、下位になると六個部隊や八個部隊で繰り上がる事もある。  因みに旧日本軍では、大隊以上を「部隊」、中隊以下を「隊」と大別したので、今でも日本人は人数単位がそのイメージらしい。

■ 海軍 ■  大航海時代など、海路が重要になり始めた頃より重要視され出した存在が元。  基本戦略は、陸上での戦闘方法を具体化させたものが多く、実は海上独特、というものは少ない。  但し、海軍は自然派生した陸軍と違い、人為的な要素が大きく権力と結びついて発展し、更に軍組織の構成そのものに特殊な海洋職能者を転用した為、独自の職人気質の強い集団が出来たんだそうな(例:アメリカ海軍や、海兵隊の異常な団結力)。  基本の隻数単位は、陸軍と違って三の倍数が多い。  因みに集団の人員数が確定してないのは、配備される艦の数によって乗っている人員数がまちまちだから。  航空母艦(空母)クラスになると、そらもう一隻でべらぼうに多くなる(詳しくは自力で調べてね☆<陸軍より艦の種類が多くて面倒い)

■ 空軍 ■  上記に有るように、第一次世界大戦で生まれ、第二次世界大戦でどっかの極東の国とどっかの第三帝国が、大変戦果を上げまくっちゃった結果、第二次世界大戦後に各国がこぞって(?)独立編成された存在で、元々は陸海の飛行部隊が原型。  長い歴史を経て成立した陸海軍と違うけれど、世界大戦の戦車大砲の陸戦や対艦大砲の海戦に対し、航空よりの爆撃系の方が戦果が上がると推移した結果、現代戦争では大変重要部隊。  ぶっちゃけ、制空権を取ると取らないとじゃ、陸海軍の侵攻できるか出来ないかの成否は大きいそうな。  基本の単位は、二機で一組とされ、その倍数が多い。  この為、陸海軍と違って行動する部隊(実働部隊)の編隊の基数が大変少なく、分隊(二機)・小隊(二個分隊/四機)・飛行中隊(二小隊以上/八機)・飛行戦隊(二個中隊以上/十六機)・飛行団(二個戦隊以上/三二機)・飛行師団……と、他から比べると圧倒的少数。  しかも乗れる機体は数が限られるわ、パイロットは特殊技能必須だわで、なれる数は本当に少なく、こんな事もあって、空軍パイロット=エリートな風潮が出来ているとも言える。


 

◇陸軍の人数規模

■ 陸軍 ■

 人数は少ない方から、班/組<分隊<小隊<中隊<大隊<連隊<旅団<師団<軍団<軍、の順。  大体大まかな一組の単位は6人構成で、以降この一組を二つずつ単位でまとめ、一編成で呼ぶのが常。  分からない場合、学校を例に挙げれば、結構判る。  クラス内の班=班/組<学級=分隊<学年=小隊<学校=中隊<学区=大隊<市町村全体=連隊<都道府県全体=旅団・師団<国全体=軍団・軍、という感じ。

□ 班/組 ・指揮官位:伍長~一等兵 ・構成人数:1~6人(兵卒のみ) ・構成単位:随時(分隊の人数に依存)  小隊内で、分隊とは別に分けられる役割分担みたいなもの。  正式には「班/組」は軍の集合単位とは認められない為、分隊以上と違い構成単位の制限がない。  例に上げれば、初期対応班・特殊対応班・事後対応班や、狙撃班、迎撃班、陽動班等。  学校時代、クラスの中で分けられた班を想像してもらうと分かり易い。

□ 分隊 ・指揮官位:軍曹~兵長 ・構成人数:8~12人(兵卒のみ) ・構成単位:8名以上が基本。  正式な一番下の集団単位。  時と場合によっては、この最小単位の段階で少数精鋭と呼ばれる集団になる所もある(狙撃手とか、伝令係とか)。

□ 小隊 ・指揮官位:大尉・中尉(稀に上級下士官や少佐) ・構成人数:30~60人 ・構成単位:一小隊は、二分隊以上(最大は概ね四分隊)  士官が指揮する最小規模の集団。  良くある「士官学校卒の幹部候補生達」が卒業後、まず最初に指揮する事になる集団もここ。  つまり「頭でっかちの尉官隊長+熟練の上級下士官副隊長」という美味しい所(こらこら)。  この為、小隊長に対して副官的に各分隊長が隊長補佐に就くが、概ね士官は下士官や兵たちになめられ、実質の指揮官は補佐たちだったりする事が殆どだったりする(ここでイビられ士官を辞める人もいるんだよ~?)。  逆にここで実践的に鍛えられ、しっかり部下の信頼を勝ち取れる士官は優秀と認められる(但し、優秀=出世出来るわけじゃないのは、他の社会と一緒)。

□ 中隊 ・指揮官位:少佐または大尉 ・構成人数:60~250人(平均150人前後) ・構成単位:一中隊は、二小隊以上(最大は概ね四小隊)  完全な単一兵科の最小の集団。  隊長補佐として部隊専任士官の補佐官が1名(少尉)がおり、隊長が佐官の場合は更に佐官本人に対して上級下士官の副官1名が就く(だから場合によって「専任補佐官(部隊担当)」と「隊長補佐官(副官・個人担当)」が居る場合がある)。  殆どが単一兵科によって構成され、日本語は「中隊」と一括りで特別扱いは少ないが、海外では「○○中隊」など、長く続く個別名称が付けられている場合が多い(特に空軍)。

□ 大隊 ・指揮官位:中佐または少佐 ・構成人数:3百~1千人前後 ・構成単位:一大隊は、二中隊以上(最大は六中隊までが殆ど)  基本は単一の兵科のみで構成される集団。  ただし、独立した活動を行う事が出来る最も小さな戦術単位と言われる為、混成になって作戦派遣部隊として構成される場合も有る。  単一で構成した場合は連隊下での一つの部隊として動くが、指揮官が中佐・少佐が治める事からも分かる通り、混成の場合独立した命令形態を持つ場合が多い。  この場合司令部が置かれて独自行動が可能になり、その場合は「独立大隊」と呼ばれる。

□ 連隊 ・指揮官位:大佐(稀に中佐) ・構成人数:5百~5千人以下 ・構成単位:一連隊は、二大隊以上、または複数の中隊  「連隊」は一つの管理・行政用単位であり、昔から単一兵科の最上位に当たる為、集団としての所属の基準の一つ。  現在でも下位の大隊や中隊など、各連隊以下に人員を配していく国が多い(つまり、特別職の一番上の集団単位)。  また全てが完結出来る人数規模でも有る為(徴用・教育・登用・運営など)、一つで駐屯地を任される場合も(昔の騎士団相当)。  この辺りの人数が一人の人間(司令官)が把握出来る最大数と言われ、陸軍だとクーデターの温床に。

□ 旅団 ・指揮官位:少将(場合により准将や大佐) ・構成人数:2千~5千人以下 ・構成単位:一旅団は、二連隊以上、または複数の大隊  元々は師団を構成する単一兵科の下部単位(二旅団で一師団等の「師団内旅団型」)だったが、後に複数の専門部隊(大隊)を集めた混成集団(小型師団型)に形成され、独自性を有する様になった集団。  人数規模は連隊と同じだが、連隊と違って役割目的を持って組織構成される事も多く、結果的に役割が終わると解散される場合が多かったが、現在はその類には及ばない。  また、概ね各単一兵科を大隊単位で混成させる為「独立混成旅団(小型師団)」と呼ばれるが、逆に単一の兵科のみで構成される特別旅団も存在し、この場合は基本攻勢集団が多い。

□ 師団 ・指揮官位:中将または少将(稀に大佐) ・構成人数:1万~2万人以下 ・構成単位:一師団は、二以上~四連隊、又は旅団や各独立大隊  「幕僚」が置かれる最小単位(幕僚とは参謀部・副官部・法務部などの部隊運営部)。   大抵の場合、一つの作戦で動かす部隊の基本単位であり、地域また一定期間動く作戦での最小の戦略単位と呼ばれる部隊  (昔の欧州では、一つの師団は「二個旅団・六個連隊・八個中隊」という構成にしていた)。  「幕僚」が存在する事でも分かる通り、師団長は権限も大きく、旧日本軍は軍団を置かなかった上に基本中将が指揮する集団でもあり、独立裁量権は相応のものが与えられていた。

□ 軍団 ・指揮官位:大将または中将 ・構成人数:3万人~10万ほどまで ・構成単位:一軍団は、二以上四までの師団、又は混成旅団  複数の師団と各独立支援連隊で構成される独立組織。  現在にみられる指揮官は基本に中将(師団は少将)だが、複数師団を指揮する為に置かれる集団単位である場合が多く、現在のアメリカ軍でも運営(幕僚に相当)は置かれず、師団指揮のみ行う場合が多い。  この他上記にもある通り、旧日本軍は旅団・師団の方に重きを置いてて「軍団」を置かずに「軍」が直接師団・旅団を指揮した上、現在の自衛隊でも相当組織は置かれていない為、日本人には芸能人やらの集団に付けられるイメージはあっても、正式な軍隊での軍団名称の馴染みが薄い。

□ 軍(方面軍) ・指揮官位:元帥~中将 ・構成人数:5万以上 ・構成単位:一軍は、二以上の軍団または師団  時代や国によって規模はまちまちで、今はこれが大抵一番上の単位(これの上は「国」)。  かつてはより上に「軍集団」や「総軍」というものも存在した(旧日本軍やドイツ軍、イギリス軍など。今それらは「総司令部」と変わりつつある)。  大抵の場合は○○方面軍、または現在だと第○軍などと呼ばれる、その地域に派遣されるでっかい組織=軍と思えば良い。  司令官は大体が大将で、中将や元帥が就くのは稀。


◇海軍の規模

■ 海軍 ■  海軍の単位は、基本船(艦)。  乗っている人数は船の種類によってまちまちで、その規模を陸軍のように人数単位では安易に表せない場合が多く、あくまで単位は艦の数によって表現される。  団体を構成する軍艦の種類は、ざっと上げると、「航空母艦」「飛行船」「揚陸艦」「補助艦艇」「戦艦」「巡洋艦」「駆逐艦」「護衛駆逐艦」「護衛空母」「フリゲート艦」「機雷戦艦艇」「モニター艇」「哨戒艇」「帆走フリゲート」「蒸気フリゲート」「蒸気砲艦」「戦列艦」「スループ」「潜水艦」「魚雷艇」と、これだけでも覚えてたら凄いもの(因みに「〝戦〟艦」と「〝軍〟艦」は同意語ではなく、正確には「戦艦」は「軍艦」の中の一種にあたり、現在正式な「戦艦」を所有している国はない)。  それぞれに「~~級」や「~~型」と、初期艦(基準になる艦、ネームシップ)名称で呼ばれたりもするので、その種類は多岐。  例えば「戦艦」一つをとっても数は多く、第二次世界大戦までは、砲台の口径の大きさ=艦の大きさと考えて良かったので、それで区別されるのが普通だった。

□ 任務分隊 ・指揮官位:海軍大佐から海軍中佐 ・艦艇種類:一隻 ・艦艇規模:単艦

□ 任務郡 ・指揮官位:海軍中将または海軍少将 ・艦艇種類:補助的艦艇の集合体 ・艦艇規模:二個以上の戦隊や任務隊

□ 戦闘艦隊 ・指揮官位:海軍中将 ・艦艇種類:全艦種から多数 ・艦艇規模:二個以上の任務群

□ 小艦隊 ・指揮官:海軍少将または海軍准将あるいは海軍代将 ・艦艇種類:三隻から六隻程度の艦艇で一個の小隊になる ・艦艇規模:同一または類似の艦種が少数

□ 戦隊 ・指揮官位:海軍少将または海軍准将あるいは海軍代将 ・艦艇種類:主力艦 ・艦艇規模:艦艇数は少数

□ 艦隊 ・指揮官位:海軍大将 ・艦艇種類:海洋(海域)の全艦艇 ・艦艇規模:二個以上の戦闘艦隊や任務部隊  陸軍で言えば、方面軍。今のアメリカ軍だと数字で五艦隊に分かれている。

□ 軍 ・指揮官位:海軍提督か海軍大将 ・艦艇種類:海軍内の全艦艇 ・艦艇規模:二個艦隊以上  海軍全体。

■ おまけ1 海軍が人数で書かないのは ■

 規模はあくまで「船(艦)の数」の為、人数とした場合は陸軍並みに膨大な人数になるが、これが艦によってあまりにまちまちで統一されていないから(それぞれの型によってはおおまかな人数があるものの、基本型が多すぎるのも原因)。  特に海軍の場合、陸軍より更に専門職になってその専門部署により人数区分けが違うので、陸軍のように「この人数になったら次の団体数」とならない結果、人数単位での表現が難しい為。

■ おまけ2 陸軍より指揮官が簡素なの何故 ■

 基本的に、船(艦)を指揮する艦長は、陸軍の上級士官に官位相当の人が艦長になる為で、事実少佐以下の艦長は珍しい(艦の規模が小さい場合はあるが、これらは「艦長」じゃなくて「船長」になる)。  なので、上記の指揮官位には、少佐以下が無いのでとっても簡素。

■ おまけ3 何で名前が二つあるのか ■

 最近は艦これで有名になったので分かりやすいかと思いますが一応。  軍艦でも船は船、基本的に艦の種類は同型初期艦(第一作目)の名称で同型の種類を数える。  海外ではこれを「ネームシップ」と呼び、「(第一艦の名前)級or型・□□(その船の名前)」となるのが普通。  有名所で例えると、某宇宙船に改造されちゃった大和さんには、大和型戦艦一番艦・大和(同型艦として二番艦・武蔵と三番艦・信濃とある)。  大型客船のタイタニック号は「オリンピッククラス船・タイタニック」。  アメリカ海軍の航空母艦・インディペンデンスは「フォレスタル級航空母艦・インディペンデンス」。  この辺り、色々調べると楽しいので是非。

 因みに基本的に船というのは「姉妹船」「姉妹艦」と称する通り女性代名詞が充てがわれますが、乗ってる人間が全て男しか居なくても、軍艦ですら兄弟艦とは言ず「姉妹艦」(他だと「同型」「同級」)。  コレは「昔から船に乗るのは男の仕事で、男が乗るなら女」という流れだったとかそうじゃないとか。  他にも「船体を塗り直し(化粧直しして)て使うから」とか、まぁ諸説色々だったりするんどえ、コレまた調べると結構楽しい。

■ おまけ4 ド級ってな~に? ■

 判りやすく言うと、日本で利用された、第二次世界大戦時代の「戦艦」の規格の大まかなくくり。  かつてイギリス海軍に有った、「ドレッドノート」を基準とした名称で、当時色々凄かったので、コレと同じぐらい物を「ドレッドノート級」を日本人的縮め思考で「ド級」と表した。

 詳しくは以下の通り。 ・前弩級戦艦:   第二次世界大戦時代の外洋型戦艦。   現在世界で唯一保存されているのは、旧日本海軍の「三笠」のみ。 ・準弩級戦艦:   上記の前弩級艦の内、口径が大きい砲台が標準配備された戦艦。 ・弩級戦艦 :   イギリス海軍の「ドレッドノート」を基準として、同類型で作られた戦艦   これ以前を「前弩級」、以降を「弩級」、以上を「超弩級」と呼ぶ。 ・超弩級戦艦:   上記「ドレッドノート」を超える巡洋戦艦。 ・新戦艦:   ワシントン海軍軍縮条約以降に作られた、軍艦の名称。 ・巡洋艦:   戦艦ほど防御力はないけれど、機動力と攻撃力は戦艦並みだった軍艦の名称。

 この様に「戦艦」一つでも、ざっとこのぐらいに分かれるので、全部覚えろと言われた日にゃぁ( ̄ヮ ̄;)。  尚、この日本語区分けの「弩級」の「弩」は、「ドレッドノート」の「ド」の当て字で、決して砲台=弓に例えるからではありません。  なので「ド級」や「超ド級」と、カタカナで表記されるのが正しい(「ド級」=でっかい、とも表現されるのはここから来ている)。

 以上、空軍関係はまだ未編集。  お粗末さまでした(><)ノ



■ 階級 ■

 現在の軍の階級は、ジュネーブ諸条約で曖昧に定義されてるらしい。  それが「士官」「下士官」「兵」の大まかな三つで、更にそれを幾つかの階級で分けている。  以下の説明は、基本的に陸軍寄りな説明。  海軍や空軍よりじゃないのは、階級はちゃんとあるんだけど、海軍や空軍は完全に専門職が多く、部隊や規定規模が所属によってまちまちだからです。

■ 上級士官 ■

 元帥~中佐まで。  戦場の現場ではなく、後方の司令部を構成する上級士官たち。  一般的というか、日本人の感覚では将軍達「将官」に対して「佐官」な大佐・中佐は低く見られがちだけど、実際にはそんな事は全然なかったりする上級職。

□ 帥官  元帥位は有る所や無い所がある。軍の最高位にして、余程の事がない限り退役がない生涯現役。

・大元帥  大抵の場合、国主がなる地位。  かつての日本の場合は天皇、アメリカでもこの地位についたのは歴代三人(陸軍二人・海軍一人)のみ。

・元帥  階級であり、同時に職務でもある地位。  結構特殊で、元帥は常に現役、退役しても死んでも元帥なんだそうで、ここまで来ると実戦部隊を指揮することはなく、早い話が軍の顔。

□ 将官 □  元々は長期間に亘って活動する、大規模の集団を指揮する士官を指した(今は他の事務職もある)。  大体四階級で、海軍の「提督」は「Admiral」の和訳語であり、海軍の将官の事。  この為「提督」と言った場合、「海軍元帥」「海軍大将」「海軍中将」「海軍少将」「海軍准将」の元帥+将官四階級全てひっくるめ指す場合が多い(ただしこの時、代将は除く)。  他の表現だと「上級大将」等があり、この場合「准将」が無くなって、上級大将=大将、大将=中将、のようになる。  ちなみに日本の自衛隊は特殊な呼び方をして、例えば陸上自衛隊だと「統合幕僚長及び陸上幕僚長たる陸将」が大将にあたる。  なので「陸将」は中将で、「陸将補」が少将相当となって、結構ややこしい。

・大将  将官の最高位。大抵の場合、総司令官。  複数の旅団を含む、方面軍を指揮する総責任者。ここまで来ると実質支配の頂点。  但し、同時にここまで来ると指示を出すのが団体単位になるので、如何やっても個々や個人の把握は困難。  この為、如何に部下を把握するかは、中将以下の上級士官たちを味方に付けてるかによる(権力的にも)。

・中将  将官の、将官たる将軍職。  実践的な師団の司令に就いてる場合が多く、実戦部隊を預かる最高位。ここが駄目だと、下は良くても……が多い(特に海軍では陸より逃げ場がない分、指揮能力無能な中将は致命的で、第二次世界大戦時には全滅とかもあった)。  場合によっては、師団に属さない旅団や、独立旅団を指揮したりする場合もあるそうな。  つまり、どでーんと大軍を指揮している中将も居れば、小規模な特殊団体を指揮している中将も居る。

・少将  将官の下位。別名、上の中間管理職。  師団司令部に座し、連隊や師団を指揮はする立場。  けれど、実質部隊の最高指揮官である大佐以下の発言権が強いと纏めるのも大変で影が薄くなるとか(だから佐官だからと馬鹿にできない)。  この地位にいて、下を纏められるか否かで優秀さを判断出来るかもしれない。

・准将  将官になる為の準備期間の階級(海軍にはない)。  立場的には大佐とさして変わらない。  実質有事以外で指揮権は殆ど無く、将官としての様々な事を学ぶ事を優先させられるので、ある意味事務職。  視野の切り替え(部隊単位の戦術ではなく、師団単位の戦略)を学んだりする。

・代将  海軍に設けられている階級。  名前の通り、本来は「将官の代理」職(和訳した当時の人たちあっぱれ)。  つまり「本来、将官の地位のない大佐位の者が艦隊・戦隊等の司令官の任に当たる一定期間代理で与えられる職位」を指す。  職務の制度上の地位としている所が多い(逆に階級として設けている国もある)。  この為一応将官扱いになるが、国によっては「将官」ではなく「佐官」に充ててる所もある。

□ 佐官 □  将官よりも小規模な集団を指揮する士官たち。一般に参謀職を兼ねる場合も多い。  上級と下級の分かれである中佐と少佐の間にある差は、大隊と中隊の規模の差(※)と権限の差によって出来ていると言われ ていて(大隊は、時には将官が指揮する事もある規模)、下手をすると将官たちよりも部下達を把握している事が多い。 ※大隊は1大隊で三百~千前後で2~最大6中隊、中隊は1中隊で平均百五十人前後で1~最大4小隊から成る。

・大佐  高級士官の一歩であり、同時にここまで上がって終わる者も多い階級(それだけ将官になるのは大変)。  連隊を預り、連隊司令を務め、同時に独立決裁権(上からの指示なしで独自の判断OKと思えば良い)他様々な権限を持つ。  実は将官よりも軍務に精通し、同時に軍部や部下を把握している立場なので、クーデターを一番起こし易い。  稀に独立した指揮系統で、師団に属さない独立大隊を指揮する者にも与えられる。

・中佐  実際の部隊の司令官。大隊を指揮する大隊司令官。  中隊以下の司令達を指揮する権限を持ち、連隊を構成する立場になる。  この辺りから独立決裁権を有して、稀に連隊に属さない部隊を指揮する場合もある。  またこの辺りから、中尉以下の者達を副官として付けてたりする。

■ 下級士官 ■

 戦場の現場を支えるのが下級士官(下級であっても士官。下士官と間違えちゃいけない)。  上記にも再三書いてある通り、同じ佐官でも少佐と中佐には物凄い差があるので、少佐で終わる人たちも多いのよー?

□ 佐官 □

・少佐  中隊を預かる中隊長。  尉官達を指揮する、中隊司令部を統括する。ここで尉官達をうまく裁けるかによって、この上に行けるか決まる。  中隊司令部は前線部隊の司令塔の為、有事の際は最前線の司令にもなる。  よく創作やらでネタにされる、「前線帰りの隊長として部下達の信頼を集めて色々~」な役どころが見られるのはその為。

・准佐  佐官候補達。  これが置かれるのは、実は結構特殊な場合で、佐官が居なくて大尉達を臨時で任じる場合が多いとか。  尉官では指揮出来ない規模の人数を指揮する時など、如何しても中隊を指揮する者が欲しくて置くのが殆ど。  なので任務が無事終われば少佐に昇進するし、失敗すれば大尉に戻る。

□ 尉官 □  下級士官であり、場合によっては佐官同様参謀を務める場合もある。  また、上級士官たちに副官として付き、鍛えられる場合もある。  アメリカ軍だと人数多すぎて、この辺りから「特務○○」とかが出て来る。

・上級大尉  特別に任じられる事がある位。  どちらかと言うと叩き上げのお歳をめした歴戦の者達が、佐官にはならないけど仕方ないからここにー、ってのが多いそうな(兵卒上がりの方々は、概ね士官になる事を拒んだりとか、逆に佐官以上の人達が下手な地位を与えたくなくて、とか、まぁ理由は様々)。  あとは、士官学校卒の頭でっかちのボンボン士官たちの実戦訓練とか、尉官達を鍛える立場に就く者とか。

・大尉  中尉を五年ぐらい以上務めるとなるそうな。叩き上げは、何事もなければこの辺りまで上がれば上々(年齢的に)。  小隊をまるまる預かり、同時に中隊を構成する様々な重要官(事務官・補給官・通信官・補佐官)に就く。  実は現役の軍人の中で一番激務。ここをうま~くこなすと上に行ける。

・中尉  通常少尉を一年務めると自動的に上がる。叩き上げだと、もう少し遅かったり早かったり色々。  優秀だったりすると、更なる上級士官の副官に付いたりして、色々鍛えられます、ハイ。  微妙にこの辺りまでは士官学校出だと簡単に昇進するので、段々と驕りが出てくるらしいです(で現実に打ちのめされれば良くなるし、そうじゃないと駄目駄目さに磨きがかかっていくそうな……)。

・少尉  士官の最初。二種類いて、叩き上げと、学校出たてのぺーぺー新兵(頭でっかち)。  ペーペーの場合、守役の曹長や軍曹が必須。結果、学校出た後もイビられます・鍛えられます。  確かに士官学校のシゴキもキツイですが、実戦経験有りの叩き上げとじゃ、やっぱり差は歴然なわけで。  基本的には小隊長クラスになる。

・准尉  正式に尉官に含まない国もあり、士官学校に居る少尉候補生達を表してこう呼ぶこともある。  逆に叩き上げの下級士官に与えられる場合は名誉階級であり、その場合は権限などもしっかりある。  どっちが偉いかなんてのは、当然ながら後者の方が偉い。前者は莫迦にする為に呼ぶ場合もあるそうな。

・准士官  主に、下士官出身者で士官にはならないけれど、士官に準じる待遇を受ける者に与えられている。  官位で言うと、「准尉」「上級准尉」「特務准尉」「特務曹長」「兵曹長」等がこれにあたる。  名誉職でもあり、同時に歴戦の者や、特殊技能を持つ者でないと無理。通常はご年配の方。

■ 下士官 ■

 士官の指揮の下で動き、軍の大半を構成する兵卒等を監督する代理権限を許可されるという、重要な監督責任を負っている。  上級下士官(曹長)は殆どの場合上叩き上げの者達であり、中級下士官(軍曹)の場合でも、士官学校上がりの尉官よりも軍歴の長い者が多い。  この為、彼らが公式に持っている責任と非公式に受ける敬意は、士官学校を出て士官になった尉官よりも重きを置かれる場合もある(士官学校の候補生の教育を受け持つ者も多い)。  特に「准士官」の階級が設けられている場合、大抵がこの下士官達の専門職に対する階級でもあり、同時に下士官以下の教育や指導は、規律の違う士官ではなく、これらの「准士官」の官位を受けた古参の下士官が行う。  ちなみに「兵卒」と「下士官」の分かれ道の兵長から伍長に上がるには、士官候補訓練同様、専門の下士官訓練を受ける必要がある(兵長時代に分隊長とかしてた場合は免除もある)。  また、大抵の場合下士官訓練学校や軍の職業訓練学校に入ってるので、本当に職業軍人。  つまり叩き上げから士官になる場合、最低でも  兵士訓練学校→実戦→下士官訓練学校→実戦→士官候補訓練(士官試験)→士官  となる為、士官候補生として士官学校を出ただけの実戦経験皆無な士官とは雲泥の差になるのは当然といえる。  尚、上記の尉官や下記の伍長/兵曹にも有るように、近年アメリカ軍は下士官以下の人数が多くなりすぎて、「特務」とか「○等」とかが付いて細分化され出している。

・曹長  通常軍曹を四期務めるとなる階級。  下士官候補学校卒だと結構長く就く、ここは完全に職業軍人。つまり叩き上げ。  ここから士官学校に入って士官を目指す場合もあるが、ここまで来るのもかなり大変で、かつ前線では最重要。  この為、ここまでの経歴を経て士官になった場合、士官学校卒の頭でっかち士官とはまるで質が違う者になる。

・軍曹  伍長を二期務めるor下士官候補学校で成績優秀だとなる直ぐになれる階級。分隊の隊長クラス。  一番下級士官の教官になり易い(つまり士官学校で新人を日々鍛えてる人達)。  士官候補生達は卒業証書を受け取ると同時に、士官学校の人達は上官になるので、その官位を傘に来て今までの仕返し……というのがドラマではよくあるけれど、そんなに簡単にやられる程本当の軍曹は甘くないです、ハイ。

・伍長/兵曹  兵長を一期務めてなる階級。  下記にあるように、確り分隊長レベルの指揮官として、下士官訓練を受けてる。  なので、結構下に見られがちですが、兵卒(一般兵レベル)から上がる事を考えるとかなり上位。  ちなみにアメリカや旧日本軍だと「伍長」が陸軍と空軍・海兵隊の、「兵曹」が海軍と沿岸警備隊の名称。  特に「兵曹」などは、上等・一等・二等など階級があったりとか、近年人数の増加で階級が煩雑化しているそうな。

■ 兵卒 ■

 階級と言うよりは、一般的に指揮権限を持たない者達。  役割で呼ぶ場合は、○○兵(衛生兵、通信兵など)と呼ばれるのが殆ど。  通常兵役に就いたのを17歳からとした場合、兵長になるには最速でも少なくとも5年は掛かるので、大学を兼ねている士官学校出の者達より既に年上(でも階級は低い)。  例を挙げると、18歳で高卒から警察学校入って直ぐに巡査になって四年務めた人と、大学4年行って司法試験受けて初っ端から警視になる人との階級差みたいな感じ。

・兵長  上等兵を一定期間務めると自動的にこちらになる。この辺りになると、職業軍人。

・上等兵  志願兵の一等兵を二年務めるとこちらに。班を纏める立場なので、この人達が班長になる。

・班長  一等兵たちの内、班の長とかまぁ、二等兵以下を纏める立場の人。これもあまり位じゃなくて上等兵の人たち。

・一等兵  二等兵を一年務めた後、軍に残るとこの階級になる・・・とか。

・二等兵  一番下。だいたい、訓練学校卒業してから一年程度の間。  一般から入ってきた士官以外の兵士たち。  基本的には軍の大多数を締めて、兵長まで上がるのだって大変だったりする。

□ おまけ □ ・新兵  正確には官位じゃない。  訓練学校で訓練している時とか、配属初期に、大抵呼ばれる(士官学校出の場合ですら)。



 


階級に関する何かいろいろ

◆兵卒 兵長・上等兵・一等兵・二等兵 自衛隊なら士長・一士・二士

軍隊の中では一番下の階級です。徴兵され入隊した場合は基本ここからになります。志願して入った場合でも受ける試験によってはここからスタートします。二等兵、二士は本当に入隊したばかりの教育期間であり、何か問題を起こさない限り1年以内に次の階級に昇任します。 これらの階級は基本的には軍隊に一生を捧げる人間だとは思われていません。軍隊におけるアルバイトのようなものです。徴兵制であれば任期が終われば除隊します。自衛隊でもこの階級の人間は任期制隊員と言われ、何年ごとに辞めるか契約を更新し仕事を続けるかの選択があります。ですが、任期にも上限があるため、続けたければ次の階級の下士官に昇任しなければなりません。下士官に昇任するためには真面目に勤務するという評価と試験に合格することが必要です。入った時のコースにもよりますが、下士官に昇任するには(つまり兵長の次の階級になるには)平時であれば2年から10年ほどかかります。 また、この階級の人間は基本的に専門的な仕事はある程度以上は任されません。いつか辞める人間であるという前提の元、基本的には雑用~見習いのような感じです。もちろん戦力となるために必要な程度の基本教育は受けますが。 また、この階級の人間が無事に任期を務めあげて満期で除隊する時にはある程度まとまった金が給付されます。自衛隊であれば再就職の面倒もある程度見てくれるそうです。米軍では、大学入学に有利になる制度があるそうです。

◆下士官 曹長・軍曹・伍長 自衛隊なら1曹・2曹・3曹

軍隊の人口構成におけるボリュームゾーンの階級です。志願して入った場合は兵卒として教育期間を終えるとある一定の期間ののち下士官に昇任することが多いです。彼らは職業軍人として軍隊で定年まで勤め上げること、また高度化した兵器の操作のために専門的な教育を受けプロフェッショナルとなることを期待されます。ひとつ階級を上げるのに最短でおそらく2年ほどかかります。能力によりあっという間に階級を上げていく人もいれば10年以上その階級にとどまる人もいます。この上の階級である上級下士官になるにはおそらく早ければ10年弱といったところではないでしょうか。また、人数は多くありませんが勤務の成績によっては試験を受けて士官に昇任する道があります。 この階級の人間の多くは、例えば士官学校を出たばかりの若い士官・将校よりも経験と知識があり、そのため責任や人望は若手の尉官の上であることも多くあります。

◆上級下士官・准士官 准尉・兵曹長 自衛隊なら准尉・曹長

士官以外の階級では最上位になります。このさらに上の階級である士官に昇任するには試験を受けて合格する必要があるため、兵卒や下士官として入隊した人間の多くはこの階級で定年を迎えることになります。ただし准尉は士官に準ずるものとしての待遇と権限を与えられます。ここまで昇任するためには早くても10年以上勤務する必要があり、この階級の人間はその職種のプロフェッショナルとして、士官の指揮の元、下士官兵卒を監督することが期待されます。

◆士官候補生 自衛隊であれば幹部候補生たる曹長

士官として入隊する場合はここがスタートになります。士官としての教育を受けている最中であり、階級は下士官の上か同等であるものの、具体的な権限は与えられていません。 入隊する場合、軍隊の内部の大学に相当する機関(士官候補生学校、自衛隊で言えば防衛大学校)を受験して4年~5年候補生として教育を受けるか、もしくは大学卒業程度の学力を求められる試験をパスしたのちに1年間候補生として教育を受けることになります。

◆尉官 大尉・中尉・少尉 自衛隊なら1尉・2尉・3尉

士官候補生としての教育期間を終えると少尉として任官することになります。多くは大学卒業後の23歳~20代半ばの年齢です。士官候補生とは別のコースとして下士官・上級下士官から試験を受けて昇任したかなり年長の者もいます。 昇任するには平時であれば各階級からひとつ昇任するのに3~5年、早くて30代前半に、多くは30代半ばで上の階級である佐官となります。成績によってこの階級にとどまる人間もいます。士官学校から入隊した人間の多くは佐官に昇任しますが、兵卒・下士官から叩き上げで昇任してきた人間はここで定年を迎える者が多いです。 この階級の配置は、陸軍であれば中尉、少尉は小隊長、海軍であれば機関士・砲術士等、指揮官の補佐といった雰囲気です。士官学校を卒業したての若い尉官には何年も軍隊の飯を食ってきた兵卒下士官を指揮することは多少荷が重いのかもしれません。陸軍で言う中隊長、海軍であれば機関長、砲術長などの指揮官を補佐し、彼らの不在時に代理で指揮を執ることが期待されます。 大尉になると、ある程度の経験を積んでいるとみなされ、陸軍であれば中隊長、海軍であれば機関長・砲術長などの各部指揮官を任されるようになります。 また、パイロットは基本的には士官です。長い教育期間が必要であり、パイロットとして一人前になるころには中尉以上の階級になっているようです。 士官学校を出た士官は、ある一つの兵器に特化したプロフェッショナルではなく様々な分野に通じるゼネラリストとなることが期待されているため、下士官・兵卒に比べると職種の幅は広いようです。 有名どころではエヴァンゲリオンの葛城ミサトさんは最初1尉でした。


キャプテンって結局偉いの?何なの?

キャプテンって言われたらなんのことだと思いますか?たぶん日本人なら船長さんだなって思う人が多いのではないでしょうか。そのとおりです!キャプテンは偉い人です。海軍なら艦長、陸軍なら中隊長がCaptainです。 でも前ページで中隊長は大尉か少佐くらい、艦長は中佐か大佐くらいって書いてあったし、結局階級で言ったら何になんだよって思いませんか?実は英語表記では、陸空軍と海軍は階級呼称が違います。Captainは陸空軍では大尉、海軍では大佐のことになります。 小公女セーラという物語では、セーラのお父さんはダイヤモンド鉱山を持ってるお金持ちです。日本語訳の本では大尉になってます。これ、誤訳だと思うんですよね。本当はセーラのお父さんは大佐ではないかと思います。原文ではなく英語wikiを確認しただけなんですけど、英語ではCaptainになっています。この時代に船でインドに行って一旗揚げたわけですから、陸軍ではなくて海軍、つまり階級は大佐だったのでは?海軍か陸軍か書いてないんですけど、たぶん。大佐っていったら軍ではかなりのお偉いさんです。アッパークラスです。もともと上流階級に生まれて海軍に入った人かもしれません。ダイヤモンド鉱山事業に乗り出す資金だって最初から手元にあったかも。大尉だと士官では中堅どころ、せいぜいアッパーミドルといったところではないでしょうか。何不自由なく裕福ではあるけど、寄宿学校に娘を入学させて特別扱いされるほどのお金持ちではありません。

Captainが陸空軍では大尉、海軍では大佐ということは、逆に海軍では大尉は何なんだ? 海軍では大尉はLieutenantと言います。イギリスでもアメリカでも同じです。 陸軍ではLieutenantという階級はなく、Lieutenant Colonel(中佐)、Lieutenant General(中将)という階級があります。ややこしいね!あちらさんはこれでややこしくないんかな?と思いますが、これがありのままなので、ややこしいから変えようとかそういうことはないみたいです。Lieutenantはそのほかいろんな階級で出てくるので、まじでややこしく、興味がある方はぜひwiki等ご確認ください。 米海軍の人から聞いた話なんですけど、その人はLieutenant(大尉)のときに陸軍に用事があって電話したら、、Lieutenant Colonel(中佐)かLieutenant General(中将)と勘違いされたらしく、えらく丁重に応対されたことがあったそうです。やっぱりややこしいんじゃんって思いましたよね。その人は特に訂正しなかったそうでにやにやして教えてくれました。直接会ったら即バレじゃんって思いましたけど、階級章も陸空軍と海軍ではちょっと違うからひょっとしたら???

なんで階級がそんなややこしいことになったかっていうと、もとは職域を表す単語だったからだそうです。つまり戦闘部隊ひとかたまりの中で一番偉い人がCaptainだったから。戦闘部隊ひとかたまりというのが、海軍なら船一隻、陸軍なら中隊一個ということでこうなったみたいです。


 


使ったらかっこよさげだと思って調べた軍事用語和英対比

米陸軍   US Army

◆職種  Branches of Service of US Army 歩兵   Infantry ここからCombat Arms 野戦砲兵 Field Artillery 防空砲兵 Air Defence Artilley          機甲 Armor 工兵科 Corps of Engineers ここまでCombat ArmsでここからCombat Support Arms 通信科 Signal Corps              憲兵科 Military Police Coprs 情報 Military Intelligence ここまでCombat Support Arms 総務科 Adjutant General's Corps 会計科 Finance Coprs 需品科 Quartermaster Corps 従軍牧師 Chaplains 法務科 Judge Advocate General's Corps 武器科 Ordnance Corps 化学科 Chemical Corps 輸送科 transportation Corps 衛生科 Medical Corps 歯科 Dengal Corps 看護科 Army Nurse Corps

◆武器 拳銃 Pistol 小銃 Rifle 機関銃 Machine Gun 迫撃砲 Mortar 無反動砲 Recoilless Rifle 対戦車誘導弾 Missle Antitank 戦車 Tank 高射機関銃 Antiaircraft Gun 武装ヘリ Armed Helicopter 攻撃用ヘリ Attack Helicopter 多用途ヘリ Utility Helicopter 地対空誘導弾 Surface-to-Surface Missile 地対地誘導弾 Surface-to-Air Missile

◆号令 気を付け   Atten,tion 休め At Ease 敬礼 Present Arms 直れ Order,Arms 前へ進め forward,March 駆け足進め double Time, March

海軍と結婚のあれこれ

大日本帝国海軍では士官の結婚はそりゃあもう大変だったそうで、結婚したい海軍士官は相手女性の戸籍謄本、学歴、両親の職業と家族の状況を上司→副長→艦長→司令官→長官→海軍省人事局の順に提出してそれぞれ許可をもらって、さらに警察憲兵が女性の身元調査した結果を合わせて海軍大臣に報告→決裁→結婚許可って言う制度になっていたそうです。さらに言えば、若手の間(少尉~大尉くらいまでか?)は結婚して家庭を持つと仕事がおろそかになるからということで、よっぽどな事情がなければ結婚はするなという慣習があったらしい。結婚しても海軍は出港したら何か月も帰ってこないことがざらなので、いろいろ問題は起きたそうです。(陸軍では、女遊びは海軍さんの妻がよいなんて言われてたり) 結婚に対して厳しい割に女遊びについては海軍さんはまたずいぶん割り切っていたようで、戦前は売春防止法がなかったからおおっぴらなもんだっただろうけど、「女遊びは素人相手にはするな、金で解決できる相手限定にしろ」とかやかましく上司に指導されたという話もあります。

そこへいくと栄光あるロイヤルネイビー(イギリス王立海軍)の士官は独身を貫く人が多かったそうです。ありあまるエネルギーはスポーツで解消したんだとか。赤毛のアンの続編『案の娘リラ』にはWW1中友人とカナダ陸軍に入隊した青年を結婚させるために青年に「結婚許可証をとってこい」と言う場面がありますから、結婚に許可がいる軍隊というのはかつてはふつうだったのかもしれません。このシーンでは青年はわりと簡単に許可証がもらえたようですから、手続きの難易度には差はあったでしょうけど。

欧米ではパーティーや正式な食事会なんかはパートナー同伴が当然とされますが、そんなときに妻がマナーを心得てない無教養な女性では困るわけで、アメリカなんかは今でもそういう機会の多いアドミラル(提督)以上に昇任する際は本人の成績だけでなくて妻の素行教養人柄等が考慮されるそうです。愛があれば大丈夫!とマイフェアレディ的な結婚をすると、よっぽど努力しない限りある程度以上の出世はできないようです。

 
 
 

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