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【侦探】隐语

1. 「ガセ」ガセネタ、嘘の情報、偽物といった意味で使われる隠語で、 他の業界でも使われることがあります。 2. 「緊逮」/「緊配」警察が使う隠語で、「緊逮」は緊急逮捕、 「緊配」は緊急配備という意味があります。 3. 「シロ」/「クロ」こちらも警察が使う隠語で、「シロ」は潔白、無罪という意味で、「クロ」は犯人という意味です。探偵では、「クロ」を調査対象者が浮気をしていたら使う場合があります。 3. 「側調(ソクチョウ)」調査対象者の周辺を調査することをいいます。素行調査や人探し調査などで使われることがある隠語です。


探偵(たんてい)

民事に関わる調査依頼を受けて、情報を収集する者のこと。detective。

調査員(ちょうさいん)

民事に関わる調査依頼を受けて、情報を収集するために尾行・張り込み・聞き込みなどの各種調査を行う者のこと。探偵業者によっては、エージェント名や番号で呼ばれることもあります。

依頼者(いらいしゃ)

探偵事務所に調査を依頼した人のこと。探偵業者によっては、クライアントと呼ぶこともあります。

対象者(たいしょうしゃ)

調査の対象となる人物のこと。探偵業者によっては、ターゲット(だーげっと)・対(たい)・マル対(まるたい)・マル被(まるひ)・被調査者(ひちょうさしゃ)と呼ぶこともあります。

2対(にたい)

対象となる人物と関係のある人物のこと。探偵業者によっては、ターゲット2(たーげっと2)・第2対象者(だい2たいしょうしゃ)・マル2(まる2)・マル被2(まるひ2)・被調査者2(ひちょうさしゃ2)など様々な名称で呼ばれています。

愛人(あいじん)

対象となる人物が既婚者の場合、浮気相手となる人物のこと。

現場(げんじょう)

調査となる現場のこと。

エージェント(えーじぇんと)

agentと同様の意味なので、代理人・スパイ・諜報員などのこと。

地取り捜査(じどりそうさ)

現地を歩きながら、地道な聞き込みなどを行うこと。 地取り調査とは言わない。

尾行(びこう)

対象となる人物の行動を追うこと。

張り込み(はりこみ)

対象となる人物を調査するため、特定の場所に留まって監視すること。

聞き込み(ききこみ)

対象となる人物の関係先に聞き取りを行いながら情報を得ること。

失尾(しつび)

尾行中に探偵側の過失で対象を見失ってしまうこと。

撒く(まく)

探偵の存在を捜している場合、発覚せずに姿を隠すこと。また、尾行中に探偵の存在が対象に発覚し、故意に逃げられた時などは「撒かれた」と言う。

尺(しゃく)

尾行中の対象との距離感のこと。対象が非常に警戒している場合、過剰な追尾は調査の発覚が考えられる場合などは、探偵の判断で一時尾行を解く意味で「尺を取った」と言う。 また、尾行中に対象との距離を置く場合なども「尺を取る」と言う。

ガーボロジー(がーぼろじー)

対象の出したゴミから情報を収集すること。 英語ではgarbology(がーぼろじー)と言う。

素行調査(そこうちょうさ)

対象者の行動全般を記録する調査のことで、外出・帰宅・立ち寄り先・接触した人物などを明確に記録する調査。探偵業者によっては、行動調査と呼ぶこともあります。

浮気調査(うわきちょうさ)

調査手法は素行調査と同じなのですが、男女関係が絡ものは浮気調査となる。探偵業者によっては、不倫調査と呼ぶこともあります。また、愛人の有無について確認する調査を愛人調査と呼ぶ場合もあります。

行方調査(ゆくえちょうさ)

連絡の取れなくなった対象人物を捜すちょうさのことで人探し(ひとさがし)とも言う。また、探偵業者によっては、家出した人物を探す調査のことを家出調査(いえでちょうさ)・家出人調査(いえでにんちょうさ)・失踪人調査(しっそうにんちょうさ)などと呼ぶこともあります。

移転先調査(いてんさきちょうさ)

行方調査と似ているのだが、対象となる人物の転居先を特定する調査のこと。夜逃げ先の住所を突き止める調査などもここに属すが、一般的には行方調査と同様になる。

所在調査(しょざいちょうさ)

対象となる人物の現在の住所を特定する調査のこと。 一般的には、行方調査と同様になる。

信用調査(しんようちょうさ)

会社・企業の業績や経営状況などについて調べること。探偵業者によっては、企業調査・企業信用調査などと呼ぶこともあります。

結婚調査(けっこんちょうさ)

対象となる人物の結婚相手について素性などを調べること。 探偵業者によっては、寿調査(ことぶきちょうさ)・結婚信用調査(けっこんしんようちょうさ)などと呼ぶこともあります。

いじめ調査(いじめちょうさ)

対象となる子供が学校でいじめられている場合、いじめている相手を特定したり、いじめの証拠や原因などを調べる調査のこと。

嫌がらせ調査(いやがらせちょうさ)

特定または複数の嫌がらせを受けている場合、嫌がらせを行う人物を特定したり、嫌がらせの証拠を収集したりする調査のこと。

ストーカー調査(すとーかーちょうさ)

嫌がらせ調査と似ているのだが、対象となる人物へのつきまとい行為や嫌がらせ行為などを立証する調査のこと。

盗聴器発見調査(とうちょうきはっけんちょうさ)

盗聴を行う盗聴器が仕掛けられていないか、特定の場所に対して盗聴周波数の確認を行いながら有無や設置場所の特定をする調査のこと。

盗撮器発見調査(とうさつきはっけんちょうさ)

盗撮を行う盗撮器が仕掛けられていないか、特定の場所に対して盗撮周波数の確認を行いながら有無や設置場所の特定をする調査のこと。

交通事故調査(こうつうじこちょうさ)

被害の状況を把握して聞き込みなどを行いながら事故の概要を明確にすること。

番号調査(なんばーちょうさ)

車やバイクのナンバープレート番号から所有者を特定する調査のこと。10年程前までは、陸運支局へ申請の届出をすることで、車検証に登録されている情報を得られた。しかし、現在は個人情報や不正利用などの観点から、登録ナンバー以外に車体番号なども必要となっている。

DNA鑑定(でぃーえぬえーかんてい) 科学的な手法を用いてDNAを鑑定すること。

指紋鑑定(しもんかんてい)

科学的な手法を用いて指紋を鑑定すること。

筆跡鑑定(ひっせきかんてい)

科学的な手法を用いて筆跡を鑑定すること。

声紋鑑定(せいもんかんてい)

電子的な手法を用いてDNAを鑑定すること。

科学調査(かがくちょうさ)

DNA、指紋、筆跡、声紋などの鑑定、科学調査と呼ぶ。

ヤサ

自宅・住居先のこと。

ヤサ尾け(やさづけ)

尾行・追跡を行って自宅・住居先を特定すること。

お宮(おみや)

解決には至らず、迷宮入りになること。

お伊勢参り(おいせまいり)

駆け落ちのこと。

アイコン(あいこん)

アイコンタクトのこと。

方確(ほうかく)

複数の探偵調査員で、調査場所からの方向確認などを行っておくこと。 また、その際は調査対象者の動きに合わせた各自の行動などを、事前に打ち合わせておく。

人着(にんちゃく)

調査対象者・接触人物などの人相・着衣こと。

足(あし)

調査対象者の証拠・痕跡などのこと。

足がつく(あしがつく)

証拠・形跡などから、個人を特定すること。

枚(まい)

人数の単位のこと。 尚、1枚は1人となる。

げん(げん)

証言のこと。

消毒(しょうどく)

警護・ボディガードを行う人物が立ち寄る前に、その場所に出向き危険物・不審人物などを確認して排除しておくこと。

タレ(たれ)

基本的には、情報のこと。 違う意味では、交際関係にある女性を指す呼び名としても使用される。

タレコミ(たれこみ)

重要な情報などを、密かに外部へ通告・密告すること。 尚、密かに情報を教えてもらった場合にも使用される。

踊る(おどる)

抵抗・暴れること。

遺留品(いりゅうひん)

忘れ物・遺失物などのこと。 基本的には、死後に残されたものでなくても呼ばれる。

S(えす)

アルファベットのSPYから1文字取った隠語で、スパイのこと。 基本的には、探偵側に情報提供などをしてくれる協力者・内通者を指すが、場合によっては潜入捜査している探偵調査員などを指す場合もある。

サス(さす)

通告・密告のこと。 同類の言葉としては、タレコミなどがある。

さんずい(さんずい)

汚職のこと。 「汚」の部首が「さんずい」なので呼ばれている。

やま師(やまし)

詐欺師のこと。

内引き(うちびき)

自宅や勤務先から物品を盗むこと。 身内に万引きされるという意味からこう呼ばれる。

ギル(ぎる)

現金・物品などを盗む窃盗のこと。

ちょんぼ(ちょんぼ)

万引き・手抜き・ごまかすなどのこと。

突っ込み(つっこみ)

強姦・強姦魔のこと。

とんび(とんび)

引ったくりなどのこと。 犯行にかける時間が瞬間であるため、鳥のとんびが獲物を掴んで行く様子に例え、呼ばれている。

マルヒ(まるひ)

被疑者・容疑者のこと。 警察関係者のみが被疑者と呼び、一般人は容疑者と呼んでいる。

容疑者(ようぎしゃ)

容疑の疑いがある人物のこと。 類似語としては、被疑者・マルヒなどがある。

流し(ながし)

その場所には全く関係が無く、縁もゆかりも無い、他の地域から来た人物・よそ者などのこと。調査対象者と交友関係などは無く、仕事などでも関連のある人物では無いという意味。

偽名(がせな)

嘘・偽りの名前(偽名)のこと。

ぐに屋(ぐにや)

質屋のこと。

ゲソ(げそ)

足跡・足元・靴のこと。

観音(かんのん)

裸の人物のこと。 主に裸の女性の呼び名として使用される。

ちりめん(ちりめん)

年輩・年増の女性のこと。

ホシ(ほし)

犯人であると認められる人物のこと。 尚、本当のホシという意味から、ホンボシ(ほんぼし)と呼ばれる場合もある。

アリバイ(ありばい)

該当日時に、その場所へ居なかった証明のこと。 尚、正式名称は現場不在証明と言う。

マルガイ(まるがい)

被害者のこと。 尚、害者(がいしゃ)と呼ばれる場合もある。

マルボウ(まるぼう)

暴力団・暴力団関係者のこと。 尚、暴力団専門の刑事などをマルボウと呼ぶ場合もある。

ケツ持ち(けつもち)

人物・組織のバックに存在する有力者・暴力団などのこと。

歌う(うたう)

犯行を自白・自供すること。 同類の言葉としては、落ちる・ゲロ・完落ち・半落ちなどがある。

完落ち(かんおち)

完全に自白・自供すること。 半分・一部だけ自白・自供している状態は半落ちと呼ばれる。

完黙(かんもく)

完全に黙秘している状態のこと。

ハコ(はこ)

交番・駐在所のこと。

アゴとり(あごとり)

警察が取り調べを行うこと。

微釈(びしゃく)

警察に逮捕・拘束されたが軽い罪ですぐに釈放されること。

通逮(つうたい)

警察の通常逮捕のこと。

現逮(げんたい)

警察の現行犯逮捕のこと。 尚、一般人にも認められている逮捕はこの「現行犯逮捕」のみとなる。

緊逮(きんたい)

警察の緊急逮捕のこと。 この場合、現場で容疑者を逮捕した後、逮捕状を発行する。

別荘(べっそう)

刑務所のこと。

ぶたばこ(ぶたばこ)

留置所のこと。 同類の言葉としては、暗箱(あんばこ)・鳥かご(とりかご)などがある。

ガサ(がさ)

敷地内や自宅内の捜索をすること。

ガサイレ(がさいれ)

親族立会いのもと、自宅内にある物品などを調べること。 同類の言葉としては、家宅捜索などがある。

家裁(かさい)

離婚などの家庭問題や、少年犯罪などの事件を扱う家庭裁判所のこと。

簡裁(かんさい)

最下級の裁判所で、比較的簡易的な事件の内容を扱う簡易裁判所のこと。

かんかん(かんかん)

鑑別所のこと。

慰謝料(いしゃりょう)

法律用語であり、法的に請求を行う損害賠償金のこと。

不貞行為(ふていこうい)

法律用語であり、配偶者としての貞操義務の不履行を意味し、民法770条に離婚事由として規定されている。配偶者に不貞な行為があったとき配偶者から悪意で遺棄されたとき配偶者の生死が3年以上明らかでないとき配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないときその他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき

探偵業法(たんていぎょうほう)

正式には、「探偵業の業務適正化に関する法律」と呼ぶ、探偵業で唯一の法律のこと。 2007年6月1日に施行され、探偵業者は開業、移転、廃業する際、事務所を管轄とする警察署への届出が義務化された。 また、探偵業の届出をしていない人物が探偵・興信所のような尾行、張り込み、聞き込みなどを行うこと処罰の対象となる。

ストーカー(すとーかー)

執拗な尾行、待ち伏せ、つきまといなどをまとめた迷惑行為のこと,stalking。 現在は、しつこい電話やメールの送信なども、ストーカーとみなされる。

ストーカー規制法(すとーかーきせいほう)

正式には「ストーカー行為等の規制等に関する法律」と呼ぶ、法律のこと。「桶川ストーカー事件」が問題となって施行され、執拗な尾行、待ち伏せ、つきまといなどはストーカー規制法によって裁かれることとなった。その後、「逗子ストーカー事件」「三鷹ストーカー事件」「市川ストーカー事件」など、ストーカー行為が重大犯罪となっているため、改正された。改正後は執拗な電話、メールの送信などもストーカー規制法の対象となる。 一部の自治体ではSNSなども規制対象となっている。自宅、学校、職場等でのつきまとい、待ち伏せ、押しかけなど監視していると告げる行為面会、交際の要求乱暴な言動無言電話、連続した電話やFAX汚物、動物の死体等の送付など名誉を害する事項の告知など性的羞恥心を侵害する物品等の送付など

盗聴(とうちょう)

プライバシーに関わる部分の会話や通信などを無断で傍受し、盗み聴きする行為、録音する違法行為である。聴取した音声から様々な情報を収集し、関係者などの動向を探る目的で用いられることもある。現在、盗聴目的で仕掛けられた盗聴器を取り締まる法律が存在していないため、警察は実被害のある事件に発展しなければ捜査ができない。 また、市販されている盗聴器や盗撮カメラの購入には名義が要らないため、年間の販売台数は30万~40万個以上にのぼるとも言われている。その30%程を、探偵業者や盗聴器発見業者などが発見しているのが現状となる。

盗撮(とうさつ)

被写体となる人物や、対象物の管理者に承諾を得ず、ひそかに動画や静止画などを撮影する違法行為で「隠し撮り」とも言う。また、盗撮には撮影を禁じられた美術品などの撮影や、映画館などで上映中の映画で撮影するなどの違法行為も含まれる。現在、盗撮目的で仕掛けられた機器やカメラなどを取り締まる法律が存在していないため、警察は実被害のある事件に発展しなければ捜査ができない。また、市販されている盗聴器や盗撮カメラの購入には名義が要らないため、年間の販売台数は30万~40万個以上にのぼるとも言われている。 その30%程を、探偵業者や盗聴器発見業者などが発見しているのが現状となる。

カメラ(かめら)

各種調査に使用するCCDカメラ、ビデオカメラ、暗視カメラのこと。探偵はこれが無いと調査にならないと言ってもいい。昔は、静止画を撮影する機材をカメラと呼び、動画を撮影する機材はビデオと呼んでいたが、近年は動画が主流となっているため、静止画でも動画でもカメラと呼ばれている。

ロケーション(ろけーしょん)

調査現場の立地条件のこと。

GPS(じーぴーえす)

Global Positioning System、全地球測位システムという。基になっているのは、アメリカ合衆国によって運用される地球上の現在位置を測定するための人工衛星を利用した衛星測位システム。GPSは、カーナビゲーションやGPS携帯などでも広く知られている。

GPS発信機(じーぴーえすはっしんき)

GPSを使用した位置確認機材の略称。車両を尾行する場合の調査では、GPS発信機材を併用しながら調査を行うこともある。近年では、発信機の小型化や、多機能・長時間使用など、日々進化を続けている機材の1つ。GPS・発信機・箱などと呼ばれている。

発信機(はっしんき)

一定の盗聴周波数を利用した発信機材の略称。常に電波を発信し続けるタイプ、特定の信号などを発信するタイプなど形式や種類は多種多様となる。近年ではGPS発信機の使用が主流となっているが、それまではこの発信機だった。位置確認には盗聴周波数を確認するレシーバーなどが必要となるが、GPS発信機との併用もできる。 探偵業者によっては、追跡用発信機などと呼ばれている。

コンクリートマイク(こんくりーとまいく)

音声を壁越しでも聞くことができる特殊な集音機材のこと。壁にコップなどを当てて小さい音声を増幅させることで聞くという原理を応用したもので、電子的に聞き取りやすくする。

受信機(じゅしんき)

発信機の電波を受信して聞き取る機材のこと。盗聴周波数のみ受け取る機材、発信機の周波数のみ受信する機材など、特定の周波数に合わせた専用機材。機材の大きさや用途によって、レシーバー、マルチバンドレシーバー、広帯域受信機とも呼ばれている。

電界強度計(でんかいきょうどけい)

電波の強さを計測する機材のこと。現在の盗聴・盗撮行為のほとんどが無線式で随時電波を発している機材であるため、盗聴器発見調査や盗撮器発見調査などで活躍する機材の1つ。 探偵業者によっては、ロケーションアナライザ、ロケアナなどと呼ばれている。

周波数カウンター(しゅうはすうかうんたー)

電波の周波数を測定する機材。現在の盗聴・盗撮行為のほとんどが無線式で随時電波を発している機材であるため、盗聴器発見調査や盗撮器発見調査などで活躍する機材の1つ。

音声発信機(おんせいはっしんき)

一般的に知られている名称は盗聴器だが、正式には音声発信機と呼ぶ。盗聴などの違法目的に使用されたものを盗聴器と呼ぶのが正しい。音声を特定の周波数に変えて電波として飛ばすだけの機材であるため、必ず音声受信機とセットで使用する。

音声受信機(おんせいじゅしんき)

音声発信機の周波数帯を受信するための機材のこと。特定の周波数帯を受信できるため、簡易的な盗聴発見器や受信機としても使用できる。必ず各種機材とセットで使用する。性能、形状によって、広帯域受信機、マルチバンドレシーバー、レシーバーなどと呼ばれる。

ナイトショット(ないとしょっと)

一部のSONY製のビデオカメラに搭載されている機能のこと。赤外線を照射することにより、夜間や暗闇でも多少明るく撮影することができる。しかし、画像は緑系となり、カメラの赤外線発光部分(光源)は目に見えてしまうため、調査には不向きである。

ナイトレーダー(ないとれーだー)

一部のSHARP製のビデオカメラに搭載されている機能のこと。赤外線を照射することにより、夜間や暗闇でも多少明るく撮影することができる。しかし、カメラの赤外線発光部分(光源)は目に見えてしまうため、調査には不向きである。

ナイトビジョン(ないとびじょん)

夜間を監視するため、軍事用に開発された機材のこと。夜間少ない周囲の光を取り込み、増幅させて明るくするというシステムで、暗視カメラとも呼ばれている。種類も第1世代、第2世代、第3世代とあり、第1世代の光の増幅率は1,000倍程度、第2世代は増幅率20,000倍、第3世代は光増幅率30,000倍以上となるようだ。

ナイトスコープ(ないとすこーぷ)

夜間を監視するため、軍事用に開発された双眼鏡のこと。夜間少ない周囲の光を取り込み、増幅させて明るくするというシステムで、暗視スコープとも呼ばれている。種類も第1世代、第2世代、第3世代とあり、第1世代の光の増幅率は1,000倍程度、第2世代は増幅率20,000倍、第3世代は光増幅率30,000倍以上となるようだ。

IR(あいあーる)

夜間の撮影時に使用する赤外線のこと。

投光機(とうこうき)

夜間の撮影時に使用する照射機材のこと。

IR投光機(あいあーるとうこうき)

夜間の撮影時に使用する赤外線照射機材のこと。赤外線の波長は800~900nm以上が多く、波長によって赤外線の光源は目に見えない。

八木アンテナ(やぎあんてな)

電波を受信する目的で機材に取り付け使用するアンテナのこと。発信機、盗聴発見機、盗撮発券機、車両内など、用途によって大きさや形状は異なる。

調査契約書(ちょうさけいやくしょ)

「探偵業の業務適正化に関する法律」で定められており、探偵業者が探偵業務の契約を締結する際、必ずご依頼者様へ調査契約の詳細を記載した書類を交付することが義務付けられている。この書面を発行しない探偵業者である場合、行政処分の対象となる。

重要事項説明書(じゅうようじこうせつめいしょ)

「探偵業の業務適正化に関する法律」で定められており、探偵業者が探偵業務の契約を締結する前に、必ずご依頼者様へ説明し、控えを渡すことが義務付けられている。この書面を発行しない探偵業者である場合、行政処分の対象となる。

調査利用目的確認書(ちょうさりようもくてきかくにんしょ)

「探偵業の業務適正化に関する法律」で定められており、探偵業者が探偵業務の契約を締結する際、必ずご依頼者様から探偵業者へ調査内容に関して違法に利用しないという「誓約書」を記載してもらい、控えを渡すことが義務付けられている。この書面を発行しない探偵業者である場合、行政処分の対象となる。

調査料金見積書(ちょうさりょうきんみつもりしょ)

「探偵業の業務適正化に関する法律」で定められており、探偵業者が探偵業務の契約を締結する前に、必ずご依頼者様へ調査金額のお見積書として合計金額を記載した書類を交付することが義務付けられている。この書面を発行しない探偵業者である場合、行政処分の対象となる。

ライトチェンジ(らいとちぇんじ)

夜間に車両で尾行中、対象者が乗車している車両に気付かれないよう、ヘッドライトやフォグランプの切り替えを行うこと。ライト見え方を変化させて、追尾している車両を特定されずらいなどの視覚効果となる。

臨場(りんじょう)

調査対象となる現場へ出動すること。

現着(げんちゃく)

調査対象となる現場に到着すること。

タレコミ(たれこみ)

内通者・部外者などから情報提供を得ること。

言(げん)

目撃証言や聞き込み証言のこと。

現状(げんじょう)

現在進行形で起こっている物事のこと。 現場の状況などを説明する際に用いられる。

現認(げんにん)

現場で起こっている事柄を目で見て認識すること。 状況を説明する際に用いられる。 探偵業者によっては、黙認・目視などと呼ばれることもある。

ヤサ

調査対象となる人物の居住先となる場所のこと。

宅割り(たくわり)

調査対象となる人物を尾行をして居住先を特定すること。浮気相手の調査や、債務で逃げている相手に対しての調査などに多い。探偵業者によっては、ヤサ尾け・ヤサ割りなどと呼ばれることがある。

勤割り(きんわり)

調査対象となる人物を尾行をして勤務先を特定すること。信用調査や、債務で逃げている相手に対しての調査などに多い。探偵業者によっては、勤務割りなどと呼ばれることもある。

面取り(めんとり)

調査対象者となる人物の顔を確認すること。

新顔(あらめん)

調査中に初めて見る人物のこと。

襟取り(えりとり)

調査対象者となる人物の自宅周辺や立寄り先などの状況を事前に調べておくこと。

飛び込み(とびこみ)

調査対象者となる人物の自宅や会社に身分を隠して訪問すること。

裏取り(うらとり)

推測や憶測ではなく、確実な証言や証拠を収集すること。探偵業者によっては、裏付けや裏を取るなどと呼ばれることもある。

裏取調査

裏取りを目的とした調査のこと。 探偵業者によっては、裏付け調査やアリバイ調査などと呼ばれることもある。

洗う(あらう)

対象となる項目に対して調査すること。 または、一度行った調査で再度調査し直す場合などに用いられる。

足がつく(あしがつく)

確実な証言や証拠が確認できたこと。 探偵業者によっては、足などと呼ばれることもある。

シロ(しろ)

疑わしい人物だったが調査を行った結果、疑わしくない人物であると判断できたこと。 当初から疑わしい人物ではない場合、シロとは呼ばない。

クロ(くろ)

疑わしくない人物だったが調査を行った結果、対象人物であると判断できたこと。 当初から疑わしくない人物の場合、クロとは呼ばない。

あんこ(あんこ) 調査員として新人のこと。

イタチ(いたち)

動きが俊敏な人物のこと。

バグ(ばぐ)

盗聴器を表す隠語のこと,BUG。いつまにか建物内へ侵入している小さな虫という意味で名付けられた。探偵業者によっては、虫と呼ばれることもある。

デジタル盗聴(でじたるとうちょう)

電波形式がデジタル電波を使用する携帯電話を盗聴器に改造して盗聴を行う手法のこと。デジタル電波の「デジタル」をとってそう呼ばれている。基本的な使用方法は携帯電話と一緒で、電波が圏外でなければ世界中どこからでも設置した場所を盗聴することが可能となる。 遠距離の盗聴なども、デジタル盗聴や遠距離盗聴と呼ばれる場合が多い。

電話盗聴(でんわとうちょう)

自宅の固定電話のみを盗聴することに特化した手法のこと。家屋内のある対象世帯の電話配線に盗聴器を接続することで、通話した時の会話の内容を盗聴する。マンション・アパートなどでも、家屋建物の外壁部の保安器に盗聴器を仕掛けられるため、宅内に侵入しなくても通話内容を盗聴できる。

※コードレス電話機の子機で会話した内容が漏れている場合はここに該当しない。理由としては、親機と子機の間でやり取りしている電波を傍受されているだけなので子機をしようせず、親機のみを使用すれば防げるからだ。

レーザー盗聴(れーざーとうちょう)

盗聴したい建物の窓ガラスにレーザー光線を照射し、反射したレーザーを受信して音声へ変換することで室内での会話を聴くという盗聴手法のこと。室内の音声が微弱な振動となって窓ガラスに伝わり、レーザー光線に振動を与えるという仕組みなのだが、機材が高額であり、立地条件などに影響を受けやすいため、実用的に使用されることはほとんど無い。

インフィニティ盗聴(いんふぃにてぃとうちょう)

自宅や会社などに設置されている固定電話回線に特殊な盗聴器を取り付ける手法。使用中のみ盗聴される電話盗聴器とは別で、取り付けられた電話機は永遠と通話状態となり、受話器から会話内容も漏れ続ける。現在、一般的に販売されておらず、入所も困難となる。

面(めん)

調査対象者などの顔のこと。

面がある(めんがある)

面識があるなど知っている人物のこと。

面が割れる(めんがわれる)

不明だった調査対象者などの顔が判明すること。

立ちんぼ(たちんぼ)

車両やバイクなどは使用せず、外に立って張り込みを行うこと。見張り役・監視役などの意味で、立ち張り(たちばり)・立ちんぼ(たちんぼ)・電柱(でんちゅう)などともも言われる。

遠張り(とおばり)

調査対象者や建物などからできる限り離れて、遠方から張り込みや監視を行うこと。 調査対象者の警戒心が高い場合や、建物などが細い路地にある場合など使用される言葉。

尺を取る(しゃくをとる)

一時的に調査対象者との距離を開けて注意すること。

絵(え)

想像・空想などを思い描くことで、絵空事の漢字から1文字取られたもの。

絵を書く(えをかく)

罠にはめる、嘘をつくなどの悪い意味合いもあるが、事前に計画するなどの別の意味合いもある。

ガセ(がせ)

嘘の情報のこと。

ガセネタ(がせねた)

情報提供者が故意に話した嘘の情報のこと。また、故意にではなくても誤った情報だった場合にも使用される。

空き待ち(あきまち)

ラブホテルなどで部屋が清掃中や準備中で入れない状態、ラブホテルの駐車場が空いていない状態のこと。清掃待ち(せいそうまち)とも呼ばれる。

出待ち(でまち)

調査対象者がホテルや建物などから出るのを待っている状態のこと。

鉄板(てっぱん)

確実に証拠が撮影できる状態のこと。

襟取り(えりとり)

調査対象者の基本情報などを事前に確認しておくこと。下見(したみ)・下調べ(したしらべ)・下見調査(したみちょうさ)・予備調査(よびちょうさ)・予備調(よびちょう)などとも呼ばれる。

泳がす(およがす)

決定的な証拠を撮影するため、怪しい日をあえて調査しないこと。警戒心の高い調査対象者などの場合はあえて調査しない期間をはさんだり、今まで以上の情報を収集しなければならない調査などでは決定的な証拠が収集できる状態となるまで様子をみるなどの時に使用される言葉。

金トラ(きんとら)

金銭トラブルのこと。

飛ぶ(とぶ)

調査対象者が失踪したり、逃げたりすること。

アヒル(あひる)

制服の警察官のこと。

職質(しょくしつ)

警察から職務質問を受けること。 バンかけ(ばんかけ)などとも呼ばれる。

ゲソ者(げそもの)

暴力団・ヤクザ・その関係者・その他悪事に手を染めている者のこと。筋者(すじもの)とも呼ばれることがある。この「ゲソ」という言葉は「足」を指しているため、組織から抜けることは「足を洗う」と呼ばれている。

スミ(すみ)

刺青(いれずみ)のこと。モンモンとも呼ばれることがある。

ゴンベン(ごんべん)

詐欺事件のこと。「詐」の部首が「ごんべん」なので呼ばれている。

ニンベン(にんべん)

偽物の商品などのこと。「偽」の部首が「にんべん」なので呼ばれる。

うかんむり(うかんむり)

盗みや、窃盗のこと。窃の部首である「あなかんむり」が「うかんむり」に似ているため呼ばれている。

マメ(まめ)

強姦を行った人物のこと。

出歯亀(でばがめ)

盗撮した犯人や、のぞきの常習者のこと。

まえ(まえ)

前科や前歴などのこと。

テンプラ(てんぷら)

車やバイクの偽装ナンバープレートのこと。 テンプラナンバーなどとも呼ばれることがある。




・1対(いちたい) 第1対象者の略語・隠語。調査をする上で1番最初の起点となる対象者の事を指す。例えば奥さんからの浮気調査の依頼なら、旦那の事を「1対」と呼ぶ。これはどうしても対象者の耳に自分の声が届いてしまう状況でも、調査員同士での連携を取る際に隠語としても使える。

・2対(にたい) 第1対象者に関連する重要登場人物の略語・隠語。例えば奥さんからの浮気調査の依頼なら、旦那の浮気相手の事を「2対」と呼ぶ。旦那が複数の愛人を作っているのであれば「3対」「4対」と増えていく。ちなみに僕は 過去に6対まで登場する案件を経験した事がある。やれやれ。

・接触(せっしょく) 調査の対象者が、重要人物と会う事を指す。例えば浮気調査であれば、対象者が浮気相手と待ち合わせして合流すると「接触した」と言う。

・尾行(びこう) これは解説するまでもないか。探偵の基本のき。実に奥深いものなのだよワトソン君。徒歩で尾行する事を徒歩尾(とほび)。車両で尾行する事を車両尾(しゃりょうび)と言ったりする。

・失尾(しつび) 尾行をしている対象者を見失う事。探偵同士の間では、やってしまった感を出して「失尾った」とよく言う。探偵社によっては「尾行不能」を略して、尾不る(びふる)と言うところもある。探偵をやっている人なら、誰もが一度は絶対に経験してしまう失敗。失尾ってしまった瞬間の、あの絶望感はマジで筆舌に尽くしがたい。

・キャッチ 電話のキャッチホンの事ではない。居酒屋の兄ちゃんの馴れ馴れしいあの声かけでもない。対象者を捕捉して、尾行を開始する事を意味する。一度、失尾してしまった対象者を、見失った周辺や立ち寄るであろうとおぼしき場所で発見した時にも使う。「駅の改札でキャッチしました!」まさしく天の助けである。

・絶(ぜつ) 精孔を閉じ、オーラが全く出ていない状態にする。結果的に気配を消し自然治癒を底上げする。超絶低空空中緊急回避の略称の方ではない。小沢の新人時代、幽遊白書の霊界探偵リスペクトのT先輩から教わった尾行中に気配を消す術。

先輩「…ッチ、やべぇな…対象者(ヤツ)が周りを警戒し始めやがった…」 小沢「ですね(暗黒微笑)」 先輩「おざわっち【絶】使っとく?」 小沢「やれやれ、そうしますか」 …スッ

・不貞(ふてい) 辞書を引くと「貞操を守らない事」とあるが、探偵が浮気調査を行う上での不貞の定義は「既婚の人間がパートナー以外の人物と継続的な肉体関係を持つ事」となる。証拠として用いた場合、継続的というところがポイントだったりする。ラブホに入ると「不貞になった」とか、ラブホの出入りが撮れたら「不貞が撮れた」という風にも使う。

・張り込み(はりこみ) 張り込みを制する者は調査を制する、と言われている。単純に「張り込む」といっても、調査の組み立てや人数、監視する周辺の環境、対象者の属性などにより、張り込みの仕方や場所が変わったりと様々な工夫が求められる。これは完全な余談だが、僕の昔の先輩で、ファミリーレストランの華屋与兵衛の店内から監視を行うのが得意な人がいて、必殺の与兵衛張り(よへいばり)と呼ばれて大変猛威を振るっていた。

・見落とし 張り込みをしている建物などから、対象者が出入りを行ったにも関わらず、それに気付かないでいる事。また 対象者の出入り自体は視界には入っているものの、それが対象者と識別できなかった時も見落とす事になる。基本的には探偵の不注意と実力不足が原因なのだが、長時間の張り込みや現場の状況によっては仕方がないような場合も正直言って存在する。

・機材(きざい) 車輌に取り付けるGPSの事を、機材と言う。GPSの頭文字を取ってG(ジー)と呼ぶ場合もある。探偵が使う機材にも色々な種類があって、振動を検知して自動で位置情報を検出するもの、バイクや自電車に対応した小型のもの、電池の持ちが良いもの など様々な特徴があるのだ。いい時代になったものだな。

・機材の取付 GPSを取り付けに行く事を「機材に行く」などと言ったりする。これがまた探偵の仕事の中でも結構大変な業務で、本格的に調査を開始する数日前に、深夜に自宅に忍び込んで車輌にGPSを設置するのだ。厄介なのが犬と防犯ライトと睡魔。対象者が留守中に依頼者立会いのもとにGPSを設置する事もある。

・追切(おいきり) 調査のスタートから調査終了まで対象者を完全に追い切った事をいう。一人で現場を追い切ると「ソロ追い切り」とか言う。

・発覚(はっかく) 調査を行っている事が対象者にバレてしまう事。尾行している探偵として完全に特定されてしまったり、撮影しているカメラを見られてしまったりすると発覚する事になる。探偵としは絶対に避けなければならない最悪の事態。もし対象者に問い詰められても全力で否定し、探偵であることは口外してはいけない。拷問を受けても吐いてはならない。ちなみに僕は自決用の薬を奥歯に仕込ませたりとかはしてない。

・面取り(めんとり) 面(ツラ)を取るという意味で、調査対象者である人物を特定する行為。探偵は依頼者から対象者の写真を貰って、実際にその人物を特定する必要があるが、当然ながら探偵は対象者と面識が無い。したがってその写真を手掛かりに対象者を断定する必要がある。もちろん依頼者からすれば間違うことはないが、探偵が初見で瞬時に面取りをするのはなかなか難しく、経験とコツが必要。 ちなみに僕は、女性の面取りが得意で、かなり厚い化粧をしていても面取りすることができます。

・化調(ばけちょう) 探偵が変装をして調査を行なうことをいう。 様々な業者に化けてその場に溶け込んだり、架空の人物を名乗って聞き込みを行なったりする。化調のコツはその人物設定になり切ること、演技力が求められる。 ちなみに僕が得意な人物設定は「故郷の長野から上京してきたばかりのちょっと引っ込み思案だけど姉想いの弟」です。

・電調(でんちょう) 探偵が電話をかけて調査を行なうことをいう。人探しの時なんかは、わりと本数勝負なところがあったりする。 とある案件では、声色を変えて違う人物を演じて電調をしたこともあった。もちろん蝶ネクタイ型変声機は使っていない。

・同勤(どうきん) 不倫相手同士が同じ勤務先の同僚であることをいう。『相手は同勤です』みたいな表現でメールやLINEするんだけど、長年付き合いのある後輩のA君と その読み方が「どうきん」なのか「おなきん」なのかで毎回揉める。

・だるま 免停などの理由により車を運転できない探偵のことをいう。基本的に車両の運転ができないと、探偵の調査は話にならない。 「来年の3月まであいつはだるまなんだよ」みたいに使う。ちょっとディスり気味な呼称。交通ルールは守りましょう。

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