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【星】

福岡県筑紫郡那珂川町の図書館に「儺(な)の国の星」という本があります。 祖先は物部氏であり、代々大宰府の暦官の職務を世襲する家系だったそうです。

この本の原本は、9百年前、大宰府に納められた「那珂川に伝わる星」の名を 集めた本だそうです。

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那珂川町は古来から続く土地です。魏志倭人伝にいう「奴」の国の都がこの地にある安徳台(とどろきの岡)にあったという人もいます。安徳台は、上の原、御所の原とも呼び伝えられていました。古事記に出てくる「竺紫(つくし)の日向の橘の小門(おど)の阿波岐原(あわぎはら)」が、この土地だという伝承も残っています。


以下、儺の国の星 拾遺(2巻目)から抜粋。

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谷神(こくしん)を倭人は石上と書き"いそのかみ"と訓じてきた。 磯神が砂鉄を掬って炭とまぜて鉄を求めた仕事は黒に生まれ、 黒を育てて黒を成す過程にほかならなかったのである。

鉄を"ふるみたま"と言う。 暗黒の宇宙の色をそのまま復元した姿であった。

銀河を"うましのみち"と言う。 子午線に沿ってほぼ南北に流れるからである。

神に仕える女人を"うましをとめ"と言う。 容色美貌ことに秀れたる所以であって、 銀河はその無数の集合、 まさに美姫雲のごとく集い、 霞のごとくを述べた言葉である。 古人は星を石と書いたから、石女(うましをとめ)は 銀河の別名であった。 ************************************************

そうか。

奈良の石上神宮の石上とは星神のこと。 「儺の国の星」に

記紀に布留御魂(ふるのみたま)は隕鉄、 布津御魂(ふつのみたま)は砂鉄を 精練した剣のことであった。

と言う記述もあり、隕鉄(隕石の内、鉄とニッケルを主成分とするもの*大辞林より)は 星そのもの、 "フル"とは、やはり星に関連する言葉なのだと思います。

"フツ"はスサノオ命。 "フル"はニギハヤヒ命の別名だったそうです。

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「うましのみち」…"うましまち"は、銀河の…天の川のことだったんだと思い出しました。

宇摩志麻治。

ニギハヤヒ命とミカシヤ姫の子だと言われています。

そして、物部氏の始祖だとも。 (その呼び方であったかどうかは分かりません。意味がそう、だということだけ)

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そういえば、ニギハヤヒ命がご祭神の、奈良の三島神社の三島は 「オリオン」の三つ星のこと。

大阪の石切劔箭(いしきりつるぎや)神社のご祭神もニギハヤヒ命でした。

石とは”星”のこと・・・腑に落ちました。

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星、今でも好きですか?

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