FE3H考据·一
ザラスの禁呪 the Forbidden Spell of Zahras
索隆使用了Zahras的禁咒,将贝雷特永远锁在了只有女神才能逃脱的黑暗之中。 此外,皇女和王子在禁咒激活后提到、这种力量极有可能是基于某种魔法所存在的(林哈尔特在红花之章最后面对蕾雅的吼叫时,似乎也能感觉到魔法的存在)。游戏中的传送·救援是白魔法,而禁咒闪现的光辉和黑魔法一样是粉红色的。使用黑魔法进行传送的角色都与黑暗蠢动者有关。当禁咒被激活时,紫色的魔力从封闭的森林祭坛的四个角落溢出,这个含有火焰纹章徽记的遗迹本身也有可能是仪式的必要条件。同样的技术可能在很久泵用于与眷属的战斗。这不是一个可以轻易使用的咒语,索隆将他的手臂插入クロニエ的身体,并击碎了看起来像是从其身上取下的人造纹章石。 一股紫色的雾气迅速从石头上溢出,表明石头本身可能是激活禁咒的魔力来源。
ソロンがクロニエの心臓部をえぐります。このときソロンは石の床の外側の巻き込まれないであろう位置にいます。四隅から紫のもやが溢れたあと、クロニエの体内からも同様のもやが出現します。クロニエの体内から丸い何かを引きずり出したあとそれを砕くと、紫のもやが一気に溢れ出し石の床部分全体を包み込みます。この人工紋章石のようなものに関してはこちらの記事でも議論しましたが、クロニエはタレスやソロンたちと同様の身体的な構造を持っていると言われており、この謎の石は彼らが今の姿で地上で活動するために必須の要素である可能性があります。
またこのときのソロンのセリフ「その顎を開くが良い」は単純に闇の入り口を開くという意味と考えられますが、それだけでなくこの闇自体が邪竜など何らかの生き物に由来する物理的な「顎」を開くことにも対応しているのかもしれません。後述しますがソティス自身、この闇の存在を知っているような話し方をすることを考慮すると、個人的に現在最も可能性が高いのは、ザラスの禁呪は過去ソティスがこの場所で炎の紋章を用いて封印した邪竜の中の闇の空間を開く呪文であると推測しています(ただしこれを示す十分な手がかりはないため以降特に議論はしません)。脱出のムービーで赤く見える光はまるで赤い星の輝きのように見え、古来火星のような赤い星の動きが不吉の前兆と捉えられたように、このような赤い光を背後に登場する姿はアガルタの民たちが呼ぶまさに凶星そのものです(紋章石が力を発揮するときの輝きも皆赤色です)。ただし本編中でソロンが主人公を凶星と呼ぶ初出は炎と闇の蠢動のソロンの戦闘セリフ(他には女神の行方)なので、この呼び名自体はここで赤い光を放つよりも前に天帝の剣を扱う得体の知れない先生に対してつけられたものと考えられます。タレスのシャンバラでのセリフでは「凶星、いやソティスの現身よ」と言い換えがあるため、おそらく凶星はソティスではなく味方になるかどうか不明だった状態の先生を指す言葉であり、その後緑の髪と目になったことでアガルタの民から正式に(?)ソティスの現し身だと認識されたのではないかと考えられます。(というかタレスはソティスの名を知っているんですね...)
ソティスは名前の由来と「シリウスを見上げて」という神祖ソティス関連で流れるBGMの曲名、またFEHでの奥義「天狼」からもシリウスがモチーフと考えられています。シリウスはもともとシリウスAと現在は小さくなってしまった赤いシリウスBの二つをさす天体であり、以前は赤く見えていたという説もあるそうです。英語コミュニティではこの二つの星をソティスとベレトスに重ね合わせる考察も見かけました。このように、ザラスの闇の脱出の際に放つ赤い輝き自体がシリウス、そして凶星のメタファーとして用いられているのかもしれません。
参考:赤い星と凶星との関連に関する考察ブログ様
みなさまご存知かと思われますがこちらもぜひご参考にどうぞ。
ザラス(Zahras)の名前のモチーフ
このようにソティスとただならぬ因縁が示唆されているザラスの禁呪ですが、このザラスの禁呪とは果たしてどのような背景を持つ技術なのでしょうか?
その謎に迫るためにその名前ザラスの由来について考えたいと思います。「Zahras」もしくは「Zahra」に関連する単語で、最も関連性の高いと思われるものが、ペルシャ語・アラビア語における光・輝きなどを意味する単語Zahrāです。アガルタの民たちは本編中で何度も光に関して言及をします(例:蒼月デアドラ「光よ...」、兵器光の杭 or 柱、シャンバラでの対眷属での戦闘セリフ「光を奪った」など)。そして以前世界破滅伝奇に関する考察をした際にも、「聖なる太陽」という記述が英語版に含まれており、アガルタの民たちが生前太陽や光を信仰する民であった可能性について議論しました。アラビア語などでは一般に複数形でsをつけることはないと思いますが、このsがzahraを何かしら修飾するための語であったならば、光を示すZahraである可能性は十分考えられます。そして闇に閉じ込める術がザラスでは禁じられている呪文であるということからも、「ザラス」自体は光を主体とするものと考えるのが自然なのではないでしょうか。
ここからはだいぶ妄想になりますが、このザラス自体アガルタの民たちの信仰の可能性があるのではないか(つまりザラス教のようなもの)と推測しています。というのも、アガルタの民が崇めていたものが太陽や光であったからこそ、地下都市で暮らさざるを得なくなったことで、より深い恨みを抱いていると考えると彼らの行動原理がより明確に理解できるからです。何千年と女神の眷属たちを恨み続け、地下都市を崩壊させ自分たちが死ぬことになってでも偽りの女神を打ち倒そうとしたのは、命よりも重い信仰などに由来する可能性があります。リシテアが血の実験について語る際にも「儀式」という表現をするように、アガルタの民が共通の信仰をもとに動いているというのはかなり尤もらしい仮説なのではないかと考えています。
そしてこの説に関連して、もう一つZahrasの由来候補となりうるのが、アガルタ幹部たちの名前の由来ギリシャの七賢人たちも大いに影響を受けたと言われるゾロアスター教の始祖ザラスシュトラ(Zaraθuštra)です。人によってはツァラトゥストラの名前の方が馴染みがあるかもしれません。こちらは音は似ていますが綴りの一致度が少し低く、「光」説よりは可能性が少し薄く感じています。しかしゾロアスター教の信仰対象が太陽神かつ最高神であるアフラ=マズダー(かつ火も象徴とされる)という唯一神であり、世界の歴史が光の善神スプンタ=マンユと闇の悪神アンリ=マンユの二陣営の対立であるということが、彼らに深く関連する光と闇が同時に存在することとも一致しています。発祥自体もイランやペルシャ周辺であり、光を意味する方のZahraの語源とも強い関係を持っています。またそれ以外でも、ゾロアスター教はギリシャにマギと呼ばれる星見をする神官、そして彼らの行う儀式やまじないを伝えていることから、彼らの直接の信仰ではなくとも術自体を伝えたモチーフの可能性もあるのではないかと考えられます。
以上をまとめますと、もしこれらのどれかがザラスの名の由来だった場合、ザラス自体は少なくとも光を主体とするものであり、その技術の中で禁止された反作用的な闇の技術がザラスの禁呪であると考えられます。
↓例えばこの部分はエーデルガルトの炎の紋章を指していますが、彼ら自身が炎を神聖なものとして捉えている可能性もありそうです。
アガルタの技術(1) 闇魔法と光の杭は神祖から授けられた科学技術のメタファー?
以前の記事で触れたように、ソティスは地上に降り立ったあと眷属たちとともにその技術を人間たちに伝え発展させたとされます。しかしその後絶えず争いを続けた人間たちに対して、ソティスたちは再び立ち上がり地上を絶望の水で満たし壊滅させます。ところが洪水のあとも最終的に人間たちは生き残っており、その後の世界では眷属たちと共存しながら現在のフォドラまで発展を続けてきました。もし人類による発展しすぎた科学技術が争いを引き起こすというのであれば、なぜソティスはアガルタの民たちのみを滅ぼし、その後の人間の繁栄は許したのでしょうか。
フォドラの民とアガルタの民たちを比較すると、アガルタだけが持つ独自性として、闇魔法の使い手である点があげられます。登場キャラクターが闇魔法を使えるかどうかは闇に蠢くものたちと関連があることと直結し、幹部はさらにアガルタの術という共通のスキルも持っています(そういえば闇魔法に付属するΓやΔなどはギリシャ文字なので、アガルタのモチーフがギリシャ関連であることとも一致しますね)。一方、外伝「不朽の守護者」においては、ソティスが作り上げたはずの聖墓の守りにゴーレムと共に闇魔法を使う幻影兵が出現します。このことから、実は闇魔法自体が初期ソティスによってアガルタの民たちに伝えられた能力なのではないかという仮説が立てられます。闇魔法以外にアガルタの民たちが用いる軍事技術といえば光の杭・柱ですが、翠風・銀雪で光の杭の発射の際に発せられた魔導を検知してヒューベルトがシャンバラの位置を特定したことから、この武器も魔導の力に由来することが示唆されており、光の杭も実は闇魔法の力に依存した兵器である可能性があります。
光の杭は魔導の力により信号を送ると上空からミサイルのようなものを特定の場所に落とすことのできる技術で、世界破滅伝奇や紅花ヒューベルトからは光の柱、翠風や銀雪においては光の杭と呼ばれています。これらの武器は世界破滅伝奇においては女神と思われる異形の巨躯に対しては効果がなく、また女神の加護によって守られるガルグ=マクや聖墓を攻撃した場合には弾かれてしまうことが本編中で触れられていました。このことから女神が持つ真の力よりは劣る技術であったと考えられます。
そして本編中では紅花・翠風・銀雪で発動され要塞を破壊しましたが、タレス本人が死んでしまった蒼月ではこれが発動されることはありませんでした。タレスはアガルタの民の最高指導者であるとともに、本編中で唯一最上級魔法であるメガクエイクΣを扱うことができる闇魔法の使い手です(次に上級の魔法ボーアχは蒼月ミュソンとフォドラ解放戦のモブグレモリィが使います)。また光の届かぬ都ではタレス自ら地面に手をあて光の杭を発動する瞬間がムービーに映ります。これらの事実をつなぎ合わせると、光の杭の発動にも実は高い闇魔法の技術が必要とされており、タレス以外でこれを扱える人材はおそらくそうそういないのではないかと推測されます。
ちなみにタレスの兵種アガスティアは、インド神話に登場する聖仙です。その他の幹部に関してはグレモリィやダークビショップなど、一般的な兵種が適用されています。闇に蠢くものたちに関しては、アガルタがアジアにあるとされる都市、幹部の名前がギリシャの七賢人由来とモチーフが混在していますが、ベレトスの最上級職もインド哲学に由来するニルヴァーナなので、兵種はインド縛りなのでしょうか。
さてこのように戦闘に特化した闇魔法の力をソティスが与えた・もしくは女神の技術が元になって開発されたことにより争いが絶えなくなったのであれば、地上の闇魔法技術を一度殲滅し、闇魔法を使わない人間のみでの社会を構築させたかったというのがありうる選択ではないかと思われます。実際現在のフォドラの多くの人間は闇魔法を使わず、大規模な戦闘による死者の数も大幅に減少しているのではないでしょうか。ただし、シルヴァン外伝やラファエル・イグナーツ外伝など闇に蠢くものたちの関連が薄い(ただしないとは言えない)戦闘でもダークメイジ自体は出現することがあるため、聖墓外伝での登場も単純な難易度調節の可能性もあり、闇魔法がソティス由来どうかについては今のところ十分な証拠はなく仮説段階です。しかし、少なくとも現在のフォドラではほとんどの者は扱うことができず、ルミール村のマヌエラ先生が言及するように人を狂わせることのできる「悪い力」として、認識されていることは間違いありません。
また書庫で読むことができるセイロスの書において、女神が人に与えたのは「魔の恵み」「魔道」であり、この力が邪を呼び寄せるとも書かれています。現在のフォドラでは白魔法も黒魔法も禁止されておらず、大司教であるレア自身が高い技能を示します。このことからも、「邪を呼び寄せる魔道の力」が女神から与えられた魔の恵みに基づく闇魔法だった可能性があるのではないかと推測しています。
この光の杭の名称に関連して、翠風の章のフォドラ解放戦で現れる十傑の軍勢はインドラの矢や模造武器などの主にアガルタの民の高度な技術に基づく武器を用いますが、その中でもラミーヌたち魔道士は主に闇魔法ではなく白魔法アプラクサスを用いて攻撃してきます。このアプラクサスの説明文は「対象を滅ぼす天からの光」というまるで光の杭の説明と見紛うものです。さらに光の届かぬ都でピッタコスにもアプラクサスは装備されており、闇に蠢くものたちもこの魔法技術自体は持っていたと考えられ、十傑の軍もアガルタからこの魔法を伝授された可能性があります。個人的に光の杭は特に光っているイメージもないため不思議な名付けだと思っていましたが、アガルタの民の世界で元々アプラクサスのように天から光が降る魔法が広く用いられており、それにちなんで名前がつけられたというのは自然かもしれません(世界破滅伝奇以外では現代のフォドラ人による命名ですが)。すなわち女神信仰に由来する白魔法の技術をもとに、科学技術のモチーフである闇魔法を組み合わせることで光の杭という絶大な破壊力を手に入れたのではないかというものです。
ちなみにフォドラ解放戦ではカロンがデスΓを、また難易度ルナティックではさらにグレモリィがダークスパイクとボーアを覚えており少なくとも十傑軍にも闇魔法使いは存在しています。しかし十傑たち自身は濃い女神の眷属の血を宿しているため、白魔法の方がより強い能力を発揮することができ、結果闇魔法はあまり使われなかったのかもしれません。アプラクサスとは元々人間を天国に連れていく存在であり、その存在の詳細は明らかではありませんが初出はソティスの由来と同じエジプト神話であり、ギリシャのパピルスにも登場するとのことで、エジプト由来の女神の信仰と関連する白魔法であることとも一致しているようです。
アガルタの技術(2) 紋章石と類似する砕かれた石
次に、ヒューベルトとの支援会話において、アランデル公には表と裏の二つの意志が存在しているように感じたという話があります。これは、ベレトスとソティスが別々の意識として会話をすることができた現象とも類似しています。仮にこのヒューベルトの話が正しかった場合、アランデル公にはもともと存在した人格に加えてタレスの人格が追加されたと考えられ、その場合各人に埋め込まれ、ザラスの禁呪でも利用された石がタレスの人格の植え付けに重要な役割を果たしたという可能性が考えられます。
世界破滅伝奇によるとアガルタの民たちは地上を満たした「絶望の水」から逃れるため、地下都市シャンバラで暮らすこととなりました。しかし彼らと対立していた女神の眷属たちは彼らの所在に関しては把握しておらず、こっそりと地上のどこかに拠点を構えることもできたはずです。それにも関わらず後述のように「光を奪い恒久の呪いをもたらした」と恨みを持ち続けながら地下都市で暮らし続けているのは、一体なぜなのでしょうか?
これに関して一つ考えられる説として、地上の大規模な環境の変化により、以前の人類には適応できない自然環境になってしまったと考えるとシンプルに説明できるのではないかと妄想しています。アガルタの民たちは白い皮膚や白い髪といった、地上の人間たちとは大きく異なる真の姿を持っています。またフォドラ解放戦では死者の軍勢たちが、ネメシスが倒されることによって魔力を失い太陽の下で崩れ去っていく様子が見られます。アガルタの民たちもおそらくそれ以前とは地上の環境が異なってしまったために、そのままの体では太陽のもとでは生きられない体になってしまったのではないでしょうか。水が引くまで地下で暮らすうちに光への耐性が退化してしまったということもあるかもしれません。そこで地上の人間の肉体に自分たちの精神を埋め込むことで地上でも活動できる肉体と長い寿命を手に入れた、というのが個人的仮説です。さらにこの加工自体にも魔力の結晶など何らかのリソースが必要であるため、幹部などの一部の人間だけが地上の人間の肉体を獲得することができているのかもしれません。
闇に蠢くものとは
(01.18 追記:アガルタに関する最新の考察はこちら、かなり内容重複しています。)
アガルタの民、通称闇に蠢く者は現在の世界が出来上がる前に地上で繁栄し、現在はシャンバラで暮らしている人類のことです。様々な考察で語られている通り、闇に蠢く者はOPの走馬灯内にもあるようにビルやミサイルなどの近代文明を構築した、いわば我々のような存在です。しかし女神と敵対することになり、地下に追いやられることになってしまいます。
本編では、タレス・ソロン・クロニエ・ミュソン・ビアス・ピッタコス・キロン・オデッセ(翠風の章フォドラ解放戦のみ出現)・コルネリア(本名不明)・がネームドで登場します。モデルとなっているギリシャの七賢人が「タレス・ソロン・ミュソン・ビアス・ピッタコス・キロン・クレオブロス」であることから、クロニエ・オデッセはおそらく幹部ではなく、コルネリアの本名はクレオブロスではないかと推察されます(クレオブロスはユニットとしてデータにも含まれているそうです)。彼らは実在の人間になりすまして闇魔法を使うことができ、散策会話でそのような人間が地上に他にもいるような描写があります。また、ネメシスを利用して得た女神と眷属の遺骸を利用して英雄の遺産を作成するなど高い技術力を持ち、他にもアイムールなどの武器や、タイタニスなどの機兵、さらに光の杭などの兵器を操ることができます。女神とそれに連なる者たちへ強い憎しみを持っており、地上の人間も含めて獣と呼んで蔑んでいます。さらに紋章石や紋章の力の研究を進めており、リシテアやエーデルガルトに二重の紋章を獲得させたり、人工紋章石による人間の魔獣化などの技術も保持しています。
紋章石は、作中の記述によると元来女神(もしくは女神の眷属)の心臓に由来し、見た目は文字通り石の物体です。英雄の遺産に付属する紋章石は、球体に対応する紋章のマークが見えますが、これらは闇に蠢く者の手に一度渡っているため、何らかの加工がされている可能性もあります。また通常は球体ですが、暴走した状態のレアや、一部の人工的に造られた紋章石は歪な形をしているのも重要な特徴です。先生の心臓にあった紋章石が紅花のエンディングで明らかになりますが、血管のようなもので心臓に直接結合しており、動いていない心臓の代わりに生命状態を維持する力を持っていました(上の画像をサムネにしようと思っていましたが、ネタバレもすぎるのでやめました)。しかし、戦いと負傷により神祖の力を失うと同時に紋章石も消失したことが、エーデルガルトとの後日談で「その戦いで傷つき、神祖の力まで失うこととなった」として描かれます。
余談になりますが、リンハルトの紅花支援Sだと先生の紋章の力は保持されているようでしたが、ハンネマン支援だと先生が紋章の力を失ったことを明言しています。一方、イエリッツァ支援Sではセイロスの剣を持っているので、もしかすると炎の紋章は失ったが父方から遺伝でセイロスの紋章は保持している可能性があります。
また、戦いで遭遇する魔獣が紋章石の欠片を持っていることから、紋章石は球体ではなく割れて (←これは正確でない可能性があります、詳細は四使徒の記事参照) かけらとなった状態でも、魔獣を生み出すほどの力を持つことがわかります。ただし欠片で魔獣化するのは実験型魔獣と白き獣・赤き獣のみで、外伝呪われし遺産で欠片を与えられたごろつきは、発狂状態をオーバンの紋章石に近いて魔獣化するまで発狂状態を保っていました。このことから、欠片による魔獣化には闇に蠢く者たちの技術もしくは眷属から直接与えられた血液など、+αの要素が必須なのかもしれません。
戦闘/魔獣あえう の編集 - ファイアーエムブレム 風花雪月 攻略Wiki - 天馬騎士団 かわき茶亭www.pegasusknight.com
歴代作品におけるマムクートと竜石
FEの歴代作品では、多くの竜人(マムクート)が出てきており、今作での女神の眷属との類似が見られます。そして、上述のように、強い魔力・竜や獣になるための力を宿す紋章石に類似のものとして、FE歴代のマムクートたちに扱われてきた竜石があります。各作品は別世界なので必ずしも統一した設定になっているわけではありませんが、ある程度共通する設定が用いられていることも多いようなので、ざっくりと今作との共通点のありそうな要素を調べてみました(主に暗黒竜)。
マムクート - Wikipediaja.wikipedia.org
・マムクートと女神の眷属との類似:(多くの作品で)本来の姿は竜である。長寿であり数百年ほどの寿命を持つ。竜の力が暴走し理性を失うと「獣」と化してしまうため、滅びを防ぐためにその力を竜石に宿す。本作でも黒き獣の説明文で、女神の眷属の真の姿は竜であることが明記されています。
・竜石と紋章石との類似:竜の力が秘められた石。人間になった竜(やその直系子孫)は、竜の力を宿した竜石を用いると、竜になることができる。使い切ると石はなくなってしまう(こともある)。セテスがもう竜になることができない女神の眷属なのも同じ仕組みなのかも。
・神竜族と神祖との類似:竜には種類が存在し、チキなどは神竜、敵であった暗黒竜などは地竜のようにわかれており、神竜はその中でも最強の竜である扱いをされる。また神竜はすべての種類の竜石を使うことができるが、火竜は火竜専用の石しか使うことができないといったように、神竜には特別な設定がある。これは、神祖がその他の眷属たちを作った上位の存在であることと類似。
・竜の子孫と紋章持ちとの類似:他種族間では基本的に子供が生まれないとされているが、稀に生まれる子供の中に、特徴的な痣を持ち高い身体能力・長命の特徴を持つ「印付き」が生まれることがある(参考:https://w.atwiki.jp/fedaijiten/pages/131.html)。さらに聖戦の系譜では、竜と血の契約を結び力を得た人間の子孫が登場する。
・ファルシオンと英雄の遺産との類似:神竜の牙を元に作られた神剣ファルシオン は、いつか暴走した竜を倒すために竜によって作られた武器である。どちらも竜に特攻だが、由来に関しては今作では若干ミスリード狙い?
・蒼炎のできそこないの薬とフレンの血を利用した血の実験の類似:動物などに変身することのできるラグズに自我や感情を破壊する薬を投与することで、命令に従う軍用獣を作りだすことに成功した。風花雪月では血の実験でルミール村の村人たちが発狂状態に陥る。
以上をまとめると、今作での女神・女神の眷属がマムクート、紋章石が竜石、そして紋章持ちが印付きなど竜の血を取り入れた人間との類似が見られます。しかし、一部合わない点もあることから、概念としては類似しているが、過去作と完全に同じものではないのではないかと考えています。
女神の眷属とマムクートの類似点
過去作に現れる神竜族であるチキはソティスと外見がかなり類似しており、幼い見た目・緑の髪・エルフのような尖り耳などが見られます(参考:チキ)。過去作のプレイヤーの方々もこの二人を結びつけた方は多かったようです。
今作では、女神の眷属たちが紋章石をコアにして、竜やそれに類似した聖獣へと姿を変えます。その際には感情の高ぶりが強いトリガーとなっていることが示唆されており、銀雪のレアは瀕死の状態であったことから感情が制御できずそのまま暴走してしまいました(過去記事参照)。これらの点は、過去作において理性を保つために竜の力を封じ込めたことと類似しています。
しかし、子孫が生まれなくなった・理性を失い始めたというマムクートの種族自体が陥った滅びの描写は風花雪月では見られず、後日談でも眷属と人間との子孫が生まれるものが確認されています。
紋章石と竜石の類似点
紋章石は、女神の眷属の心臓そのもの、もしくは心臓をもとにした物体であり、その力を使い切るとなくなってしまい竜の力を失うことが、ベレトスの紅花のエンディングで示唆されています。セテスは竜化はできなくなってしまいましたが紋章は引き続き保持しており、紅花終章のベレトスのように髪の色が戻るなどの現象はみられないため、紋章石自体は失っていないのではないかと推測されます。
今作でのソティスの紋章石は、おそらく自身の体を人型に作り変える際に、旧作と同様その力を封じる(分離する)ため生み出されたものと考えるのが自然ではないかと思っています。しかし、もし紋章石が心臓に対応するとすると、眷属の紋章石はソティスから与えられたものになりますし、また基本的には体内に保存されていると思われます。そのため、過去作のように竜自身が力を封印するために紋章石を作ったり、それらを受け渡したりするというわけではなさそうです。しかし、少なくとも紋章石は眷属や人間の獣化のトリガーとしてはたらくのは間違いなく、モチーフであることは疑いないと思われます。
紋章石と魔獣・ゴーレムの関係性
(こちらを参考にしています→https://www.pegasusknight.com/wiki/fe16/?%E6%88%A6%E9%97%98/%E9%AD%94%E7%8D%A3)
魔物とは「魔を操る人智を超えた生き物の総称。高い生命力を持つ」と、本編中では解説される生物です。魔物にはいくつかの種類がありますが、その中でも魔獣は、武器として必ず紋章石(もしくはその欠片)を持っていることから、魔獣化には紋章石が必須であることがわかります。さらに一部の魔獣は頭部に鎧のようなものをつけていますが、その周囲の障壁をすべて破壊しアーマーブレイクをすると、頭の鎧が外れてダメージを与えやすくなると同時に紋章石の露出が観測できます。つまり、紋章石にダメージを与えそれを破壊、もしくは魔獣から引き剥がすなどにより、魔獣を倒すことができると考えられます。(画像:ドゥドゥーの巌魔獣)。紅花最後のムービーでも、レアの紋章石部分を攻撃しているので、紋章石になんらかのダメージを与えることが、魔獣を倒すために必要(有効)であると考えられます。
参考:設定画で、紋章石が弱点であることが明記されているようです。買えなかったので、どうか増量版で再販してください。この通りです...
Demonic BeastDemonic Beasts are enemy Monster units introduced in Fire Embfireemblem.fandom.com
さらに、帝都決戦で現れる巨魔獣は巨大な人工紋章石を持っていることから、紋章石の大きさが魔獣の大きさや強さに比例している可能性があります。一方尖った人工紋章石はアンヴァル総力戦・潜入戦、ガルグ=マクの戦い、地の底に広がる闇、フォドラ解放戦に現れる翼魔獣に共通のようであり、法則性は見えませんが飛行型の魔獣の紋章石は歪んでいるのかもしれません。
巨鳥・巨狼・巨虫(+翼の王)は、紋章石ではなく魔力の結晶である魔石を体内に取り込んでいます。つまり紋章石を取り込んで魔獣になるのは人間(ドゥドゥーも魔獣化するのでフォドラ人に限らない)だけかもしれませんが、少なくとも他の生き物も魔力の結晶を取り込んで魔獣に似た巨大かつ強力な力を持った生物になります(降魔の日の獣の王が元々人間でないならば紋章石でも魔獣化することになるのですが...)。ハピはこれらすべての魔獣と巨◯から狙われやすい魔物体質を持っており、魔物全体が類似の性質を持つことがうかがわれます。これらをまとめると、紋章石は竜の力、魔石は魔力を封じ込めたものであり、両者はある程度類似した力を持ち、生き物がそれらの力によって巨大化すると推測されます。
余談ですが、枢機卿たちも聖人扱いなんですね。以前書いた記事を更新する必要があるだろうか...(上のリンクで白き獣の武器が「聖人に与えられた紋章石の欠片」になっている...)
一方で、命を持たない物体に関してはどうでしょうか。フォドラでは、リンハルトの落し物に魔法の力で動く疑似餌があるように、魔力が物体を操作する力を持つことが示唆されています。他方、竜の力により操作される命をもたないものの候補としては、幻影兵やゴーレムがあげられます。
幻影兵はステータス上では女神の眷属(=血を分けたもの)と表示されることから、女神やその眷属の血を利用したシステムから生み出されている可能性があります。聖墓にはおそらくソティスが作ったと思われる仕掛けがありましたが、レアやインデッハ、マクイルの外伝などでも幻影兵が出てくることから、眷属もその力を利用して幻影を作ることができると考えられます。また赤き獣もアルファルドの幻影を作り出すことから、同様の力を持つと考えられます。
ゴーレムは魔物のように巨大で、障壁やライフストックなどの強い戦闘能力を持ちます。実際に教団が戦闘に用いたゴーレムをよくよく見てみますと、アーマーブレイク後は鎧に穴があき、穴から紋章石のような光る球体状のものがちらりと見えます。しかし、ゴーレムは武器が槍であり、魔獣のように紋章石という文言がそのステータスには出てきません。サイズも紋章石よりかなり大きいですよね。
逆に、魔獣にない点として、紅花最終章で現れるゴーレムはセイロスの紋章の力を持つことがステータス画面からわかります。紋章を持つゴーレムはセイロスの咆哮に呼応してその力を向上させることから、おそらくゴーレムは紋章石ではなく、眷属の血を元に操作されている物体なのではないかという仮説が浮かびます。一方でレア外伝などで聖墓や修道院周辺に現れるゴーレムは紋章を持っていないことから、ゴーレムは少なくとも紋章石ではなく、魔力やより強力な眷属の血により操作されている可能性があります。
紅花最終章、フェルディアでの戦いではレアたちとともにネームドのゴーレムが五体現れます。その内の一体はシュヴァリエという名前ですが、これはバルタザールの紋章の由来である四使徒の一人の名前です。このことから、五体のゴーレムには過去の眷属・聖人たちの名前がついている可能性があります。さらに、煤闇でも名前付きのゴーレムたちが宝杯を守護しています。
フェルディアでのネームド:ルカ・イリス・ガイウス・シュヴァリエ・カルロ
煤闇でのネームド:マルセル・シモーネ
(参考:https://note.com/ktk_tsuki/n/n7bbbaf5d6e26)
もしゴーレムの名前のシュヴァリエが四使徒に由来するならば、シュヴァリエは生きてクパーラの村に住居を移しているため、体内の紋章石が(もし一つしかないのであれば)ゴーレムに内蔵されているとは考えづらくあります。また、教団の枢機卿たちも紋章石の欠片しか与えられておらず、少なくとも教団には簡単に紋章石をつくる技術があるようには思えません。このことからも、おそらくゴーレムは紋章石ではなく血や魔力を利用した仕組みで動いており、アガルタやネメシスとの戦いでは対応する名前の眷属たちがゴーレムたちを操作しており、現在は主にレアがそれらを利用しているのではないかと考えています。
紋章石と眷属の血(紋章の力)の違い
上記の内容から推察されることとして、紋章石と魔力の結晶、眷属の血と魔法の力はそれぞれ類似しており、紋章石と魔力の結晶は生物(死体含む)を強くさせ魔物化などを引き起こす、そして眷属の血は生き物を長命にしたり強い魔力により物体を思い通りに操作する力を持つ、というように両者がお互いに補完する異なる力を持っているのではないか、と考えられます。
バルタザールの支援で語られたクパーラの伝承では、眷属の血を取り入れた人間のうち紋章に適合しなかったものは、おかしくなって村を出て行ってしまったとされています(エーデルガルトやリシテアの実験の他の被験者たちもおそらく)。つまり、紋章石(過去作でいう竜石)だけでなく、竜の血もどちらも人間の理性を奪うことに繋がってしまうようです(このとき精神のコントロールに失敗しているので、紋章石によりたやすく魔獣化してしまうかもしれません)。そして、逆に竜の血に適合する性質を持つ場合には、紋章石の力を使っても魔獣化が抑えられることから、ある程度の耐性を獲得することができると考えられます。
つまり、元々の竜は血と紋章石の両方を持つことから、眷属の血により長命で、紋章石に秘められた竜の力により竜化した際にもその血に含まれる耐性メカニズムにより理性を保ち、強い魔力を扱うことができます。しかし、紋章石は竜化の力のみを取り出したものであるため、人間が扱うと様々な弊害が出てしまうのではないでしょうか。だからこそ、眷属の血が混じった紋章持ちは、紋章石をより効率的に使うための耐性があるのだと考えられます。
そして、このことから闇に蠢く者たちのとった魔獣化技術の仕組みについても推察できます。闇に蠢く者たちが奪ったフレンの血は、ルミール村のものたちに何らかの方法で取り入れられており、暴れていた者は眷属の血に適合しなかった者たちであると思われます。マヌエラ先生が呪術や闇の魔導の類であると言っていましたので、闇に蠢く者たちの闇の魔導の力も利用されているはずです。そして、精神のコントロールを失った彼らに紋章石の欠片や人工紋章石を与えることで、たやすく魔獣化できるようになったのではないでしょうか。紅花以外のルートではレアは帝国に捕まっていますが、その間には闇に蠢く者たちにその血を魔獣制御のためにも利用されていた可能性もあります(金鹿などでは、レアは闇に蠢く者に対抗する手段として、ヒューベルトたちによって宮城に幽閉されているようでしたが)。そして魔獣を従える技術に関しては、コルネリアの実験対象となっていたハピの力も、使われていた可能性があります。
タイタニスと魔獣・ゴーレムの違い
魔獣やゴーレムと異なり、闇に蠢くものが戦いに用いるタイタニス(硅砂の体を持つらしい)は、障壁をアーマーブレイクしても魔物やゴーレムのように赤い光は見られません。つまり、タイタニスやヴィスカムは紋章の力というよりは、闇魔法や機械制御など闇に蠢くものたちの独自の技術で動いている可能性があります。
08/08訂正: タイタニスをアーマーブレイクするとアガルチウムが手に入ります。闇に蠢くものたちが過去に作った(技術を提供した)英雄の遺産はダークメタルで修理されますが、アガルチウムはエーデルガルトや死神騎士のために新たに作られた武器の修理に用いられます。このことからタイタニスは今回のセイロス教会との戦いに備えて、新たに作られた兵器である可能性があります。
闇に蠢くものとは
(01.18 追記:アガルタに関する最新の考察はこちら、かなり内容重複しています。)
アガルタの民、通称闇に蠢く者は現在の世界が出来上がる前に地上で繁栄し、現在はシャンバラで暮らしている人類のことです。様々な考察で語られている通り、闇に蠢く者はOPの走馬灯内にもあるようにビルやミサイルなどの近代文明を構築した、いわば我々のような存在です。しかし女神と敵対することになり、地下に追いやられることになってしまいます。
本編では、タレス・ソロン・クロニエ・ミュソン・ビアス・ピッタコス・キロン・オデッセ(翠風の章フォドラ解放戦のみ出現)・コルネリア(本名不明)・がネームドで登場します。モデルとなっているギリシャの七賢人が「タレス・ソロン・ミュソン・ビアス・ピッタコス・キロン・クレオブロス」であることから、クロニエ・オデッセはおそらく幹部ではなく、コルネリアの本名はクレオブロスではないかと推察されます(クレオブロスはユニットとしてデータにも含まれているそうです)。彼らは実在の人間になりすまして闇魔法を使うことができ、散策会話でそのような人間が地上に他にもいるような描写があります。また、ネメシスを利用して得た女神と眷属の遺骸を利用して英雄の遺産を作成するなど高い技術力を持ち、他にもアイムールなどの武器や、タイタニスなどの機兵、さらに光の杭などの兵器を操ることができます。女神とそれに連なる者たちへ強い憎しみを持っており、地上の人間も含めて獣と呼んで蔑んでいます。さらに紋章石や紋章の力の研究を進めており、リシテアやエーデルガルトに二重の紋章を獲得させたり、人工紋章石による人間の魔獣化などの技術も保持しています。
エーデルちゃんの支援の文章をよく読むと、彼女が受けた血の実験は地下牢に閉じ込められ体を切り刻まれ覇骸化よりも激しい痛みが伴うものだったはずなのですが、リシテアにはそこまでの物理的な描写がないんですよね(血に何かされた、としか言っていないはず)。リシテアの方が早い時期に実験台であり、その実験の結果をもとに最高傑作を作り出したはずなのですが、実験内容がそこまで違うということはあるのでしょうか。もしかすると紋章を与える実験は最初に終わっていて、炎の紋章を獲得できたので、アイムール作成や魔獣化・紋章石作成のためのさらなるモルモットにされていたのかもしれませんね...。
人工紋章石作成技術
闇に蠢くものは、第一部で魔獣化の技術を獲得し、第一部終わりのガルグマクの戦いから人工紋章石による魔獣化に成功しています。彼らは果たしてどのような技術を持っているのでしょうか。
まず、タレスやソロンなどの幹部たちは戦闘会話などから神祖や眷属を認識しており、加えて生々しい憎悪を抱いていることから、アガルタが地下に追いやられたときから生存していたのではないかという推測ができます(もし子孫であったならば、我々の先祖を...といったような表現になると思われます)。つまり、彼らは女神の眷属と同様に、なんらかの不老の技術を持っているのではないでしょうか。
ここで、クロニエに注目しますと、彼女はタレスに「おぬしが死ねば、我らの身の神秘が暴かれる……それを防いだのみよ」という理由で、ベレトスの攻撃から守られます。このことから、クロニエはタレスやソロンたちと同様の身体的な秘密を持っていると考えられます。さらに、封じられた森でクロニエはソロンから体内(心臓あたり)に入っていた黒くて丸いものを取り出され、砕かれてしまいます。これをもとに、ザラスの禁呪が発動し、ベレトスはソティスともども闇の中に囚われてしまいます。
→黒くて丸いものが見える。何本か線が入っている。
→粉々に割れてしまう
この見た目は明らかに紋章石に類似しており、これらがクロニエたちの不老の秘密であり、人工紋章石のもととなった技術なのではないかと考えられます。実は作中で他にもこのような紋章石のような石がシャンバラでみられます。それが、タレスが自身を犠牲に光の杭を打ち込む際に、踊り場?の頭上に見えるこの紫の塊です。
これはどうみても何らかの結晶のように見えます。魔石が魔力の結晶であり、紋章石が竜の力の結晶であることから、この結晶もおそらく闇魔法かなにかの力の結晶であり、紋章石に類似した機能を果たすのではないかと考えられます。つまり、闇に蠢く者たちはこの紋章石?を利用することで、長きにわたって自身を保ってきたのではないでしょうか。あとは、天井にぶらさがっていることから地下で暮らすための、光源としても用いられているのでは?と思います(Wikipediaでも地下の光源について言及がある)。
アガルタ - Wikipediaja.wikipedia.org
ちなみに紫色の結晶は、フィールド武器である魔導砲台を拡大したときにも見られます。英語名ではFire orb、このことからもシャンバラにあった結晶は魔力の結晶である可能性が高いと考えられます。
作中に登場する闇に蠢く者の特徴として、実在の人間を殺してなりかわっており二つの姿を持つ、黒いタトゥーがある、闇魔法を扱う、そして真の姿の際には肌が真っ白であるという点があげられます。特に不思議な点として、皇帝の側室の兄であるアランデル公や修道院に侵入するためにトマシュになり替わったのはともかく、クロニエがモニカに成りかわるのは旧礼拝堂事件を引き起こすためとはいえ、あまりメリットがあるようにも思えません(バルタザール外伝でオックス伯爵を利用していたりはしますが、士官学校の生徒たちほど有力な貴族でもありません)。さらに、失踪から一年経ってようやく戻ってきたという点も不自然です。このことから、「なりかわるには何か特別な技術が必要」で「なり変わらざるを得ない何らかの理由」があったのではないか、という考えが自然に導かれます。
ここからは完全に想像ですが、アガルタの民たちの肌がことごとく白いのは、彼らの肉体が実質的には既に死んでおり、紋章石?によりその精神のみを保持しているからではないでしょうか。つまり、ソティスの心と魂は紋章石に宿っていたわけですが、闇に蠢く者もそれに類似した技術により精神を紋章石?に封じ込め、自身の精神を長きに渡り保持しているではないでしょうか。さらに、もしかすると肉体の不老化まではできておらず劣化するため、入れ替わられた人々は一時的な器として選ばれてしまった人たちの可能性もあります。もちろん、肉体は朽ちることなく、ただフォドラでうまく生きるために入れ替わりの姿を必要としただけだったかもしれません。しかし、私は彼らの肌が白いということは、闇に蠢く者たちの不老化技術が何らかの点で完全ではないことを表しているサインであると考えています。例えばアガルタの民たちは普段日の届かない地下で暮らしているため、地上で活動するためには今の人類の体を必要とする、といったことがあるのかもしれません。
言うまでもなく眷属とその血を濃く受けたものは不老・長命であることが本編で幾度も示唆されます。ネメシスや十傑も、眷属から直に血を受けていることから、遺体が腐敗しなかった可能性があります。シトリーは神祖の紋章石かレアの力かは不明ですが、こちらも死後腐らない肉体を持っていました。一方、リンハルトがお茶会で魔獣の臭いについて言及することから、(炎の紋章ではない)紋章石による魔獣化では、肉体のなんらかの腐敗自体は進んでしまっており、すなわち基本的に眷属の血によってしか、肉体の劣化を防ぐことはできないのではないでしょうか。しかも闇に蠢くものたちは竜の力でもないと思われる謎の紋章石を使っており、その効果はさらに弱い可能性があります。そのため、肉体に限界がくると次の身代わりを探し、その紋章石?を埋め込み定着させる作業に一年かかるというのが個人的にしっくりきます。
でもそんな特別な技術を使って長く生きていたのに、クロニエだけ犠牲にされたのはなぜなのでしょう...アガルタの中でも全員がソティスとの戦いのときから生きている訳ではなく、新参者などもいるのかもしれませんが、もしかするとあのテンションで普段から疎まれていたのでしょうか!?とてもかわいそう。
(あとは闇に蠢く者たちが地下に逃れざるを得ず、光に執着している理由も気になります...肌が白いので紫外線がダメとかあるんでしょうか。ソティスが大地を洗い流したというのは、隕石が落ちて地上に光が注がなくなってしまったとかの可能性もありますかね...)
封じられた森の封印
ところで、クロニエの話題にあった封じられた森で利用されたザラスの闇は、生前にソティスが何かに対して使ったのではないか、ということが噂されています。というのも、封じられた森には戦いに用いられたとみられるゴーレムの残骸が残されていることと、炎の紋章の描かれた石が埋め込まれているからです。
ザラスの禁呪を発動したのは、マップ上部の回復床があるところであり、発動後はその奥の崖の上の祭壇の四隅の柱に炎が点ることから、この場所自体が儀式に必要である可能性が示唆されています(炎の紋章の石部分には特に変化はありませんでした)。紋章で封印といえば四使徒の紋章の力により封印された煤闇の宝杯ですが、そちらの封印とは見た目が違うようです。ただ、同様に岩に紋章の形が埋め込まれている形式は類似しており、封じられた森でソティスが何かを封印した可能性が高いと思われます。
(煤闇EP3マップより)
これに関して私の妄想だけ並べておきますと、度々出てくる邪神という単語やアビスに置かれている異教の像のもととなった存在が、実はここに封じられているのではないかな〜と思っています。紅花での白きものとの戦いで、レアとソティスは「少なくとも人に裏切られ傷つけられ(そうになっ)た」という戦闘会話が発生することから、ソティスはアガルタの民に信頼を置き、それが裏切られる事態になったはずです。アガルタは後にネメシスに遺骸を奪うように命令したわけですが、ということは、その血や心臓がなんらかの力を持っていることを事前に知っていたはずです。しかも、ソティスとソロンたち両方がザラスの禁呪とそのやり方を知っていたということは、それらが以前アガルタの民がいるところで使われたはずです。
おそらくアガルタが地上を追われる前に、死んだ眷属の遺骸を手に入れるか、ソティスから何らかの力を授けられるかして、なんらかの強大な力を手に入れた人間がいたはず。そのような力を得たアガルタの民が、(力を暴走させ?)邪神となりソティスに牙を剥いたため、ソティスが封印することになったのではないかというのが、今ある情報で思いついた仮説です。当然、この辺りは本編ではほとんど語られていないので、今のところ想像しかできません。逆にソティスが何らかの理由で理性を失い邪神となった説も面白いと思っています(こちらだと続編が作れそう)。邪「神」なので可能性が高いのはむしろこちらでしょうか。
大穴として人間たちに攻撃されたソティスを見て理性を失ったレア様が、邪神となりソティスにより封印されていた、という線もありうるでしょうか?それならソティスに負い目・執着を感じているのも頷けます。ただレア様が眷属になったタイミングが正直わからないんですよね、聖墓で啓示を聞いたというのが本当であった場合に、それは眷属になったタイミングだったのか、すでに眷属であったレアに何かを授けたのか?幾星霜というからには、地上が壊滅する前から眷属であったのではないかと思うのですが...
紋章石は作れるのか
そして物語後半で重要になってくるなのが、紋章石を眷属たちは自分で作ることができるのか?ということです。おそらくレアたち教団で紋章石を新しく作ることはできない、と推測しています。理由としては、枢機卿たちが与えられているのが紋章石の欠片でしかないこと、ゴーレムや幻影兵が紋章石の力をもとにしていない(上述の推測より)こと、また多くの紋章石は特に利用されずお墓に保管されていることなどが挙げられます。枢機卿たちに対しては、レアの紋章石か(自分で取り出せるのかわかりませんが)、もしくは割れてしまった過去の眷属の紋章石の欠片を与えているのではないかと考えています。
一方、闇に蠢く者たちは、紋章石もしくは人工紋章石の力を使い、戦闘などに利用しています。人工紋章石に基づく魔獣化は、後半の紅花以外のルートでの帝国との戦闘と、ヒューベルト外伝の地の底に広がる闇で人工紋章石を持つ魔獣が出てきます。この人工紋章石とはどのような技術で作り出されたのか、これについてはまだ鋭意検討中です(随時更新予定です)。
考慮すべきこととして、闇に蠢く者たちが第一部から二部にかけて行ったことに、フレンの血を奪う→おそらくそれをもとにルミール村の実験を行う→さらに生徒たちを魔獣化させ主人公たちを旧礼拝堂で襲撃させるという事件がありました。このとき、ルミール村でも旧礼拝堂でも、正気を保ったままの人も多く存在しており、この傾向は「眷属の血を受けて適合した人たちは正気を保ち紋章の力を得る」という現象と類似しています。つまり、これらの実験ではフレンの血を元に(おそらくそれを強化するか増やすかして)正気を失わせ魔獣化させる実験をしていたものと思われます。そして注目すべきこととして、これらの実験で出現する実験型魔獣は人工紋章石ではなくオリジナルの紋章石の欠片を持っており、人工紋章石が初めて出てくるのはガルグマクの戦いからです。つまり、闇に蠢く者たちは第一部ではフレンの血と既存の紋章石で実験を行い、その後人工の紋章石を用いて使役可能な魔獣を作ることに成功したと考えられます。
余談ですが、本作品では魔物と竜はステータス上わけて表示されており、こちらによると実験型魔獣は竜の属性を持ちません。ドゥドゥーの巌魔獣も個人的に確認したところ竜ステータスがあったので元となった人間が紋章持ちかどうかは関係なく、欠片ではなく紋章石が丸々使われているか、もしくは眷属の血を受けた眷属など、竜の力が強いものに関して竜のステータス表示になるようです。
戦闘/魔獣 - ファイアーエムブレム 風花雪月 攻略Wiki - 天馬騎士団 かわき茶亭www.pegasusknight.com
さて、人工紋章石と聞くと、先ほどの闇に蠢くものたちの中に入っていた紋章石?が想起されますが、そうするとなぜ闇に蠢く者たち自身は魔獣化しないのか、そしてなぜ今まで人工紋章石はあったのに魔獣化を行っていなかったのかということが疑問に思われます。つじつまの合う理由としては、おそらく人工紋章石は竜の力よりも弱いため簡単に魔獣化はしないが、フレンの血を使って研究を進めることで、理性を失わせて人工紋章石でも簡易的に魔獣にできる何らかの手段を獲得した、というのが一番ありえそうです。
また、他にひとつ考えられることして、女神の眷属の血のように、アガルタの民の血は闇魔法の力に耐性を持ち魔獣化もしないのではないかということです。本編では、エーデルガルト・ヒューベルト・イエリッツァ・リシテア・ハピなど闇に蠢くものたちと関わりのあったものたちが、ことごとく闇魔法を覚えていきます。つまり、闇魔法を使うことのできる彼ら独自の能力が、血などを経由して受け渡せるのではないでしょうか。データの解析でも、アガルタの紋章というものは存在したようです。しかし、これは一般兵を魔獣化させる際には特に問題もなく一部から普通に使えてしまうはずなので、個人的には人工紋章石の魔獣化効率自体があまり高くないというのが自然ではないかと思います。
余談ですが、現時点での人工紋章石の技術では英雄の遺産ほどの威力は出せていないようで、未だ英雄の遺産(に類似したもの)を集めている様子がユーリス・コニーの外伝に出てきます。戦争のための量産という点では優れていますが、個々の力は竜の紋章石には及ばないようです。
アガルタの民たちの実験の狙い
アガルタの民は人工紋章石作成以外にも、リシテアやエーデルガルトなど紋章持ちの多い貴族の家の若者たちに対して、二つ目の紋章を植え付ける血の実験を行なっていました。その結果、エーデルガルトは彼らの最高傑作と呼ばれるまでに至り、リシテアは解放されることとなりました。もし、二重に紋章を持たせることが狙いであればリシテアを解放する理由がよくわかりません。
おそらく彼らの狙いは炎の紋章を人間に持たせることであり、ただ人為的に炎の紋章を持たせるためには、すでに紋章や眷属の血を濃く宿している必要があったために、結果的に双紋章になってしまったのではないかと思われます。そしてセイロスの小紋章に加えて炎の紋章を手に入れたエーデルガルトは、戦技:狂嵐や覇骸状態での双紋章の力など、1ターンに複数回の行動を可能とする攻撃能力を持ちます。このことから察するに、炎の紋章によってソティスと同じ「時を操る力」を持たせることが彼らの狙いだったのではないでしょうか。
一方ネメシスはそのような力を持っているような証拠はありませんし、先生もソティスの助けなしには天刻の拍動を使うことはできません。ですので時を操る力自体は、炎の紋章を宿しているからといって手に入るものではない考えられます。おそらく炎の紋章+αの強い力(セイロスの小紋章 or 女神の力)を得て初めて、時間に干渉することができるのではないでしょうか。アガルタの民がこの力を女神に対抗するために手に入れたかったのか、はたまた自分たちで利用したかったのかはわかりませんが、シャンバラでの戦いでの「我らの宿願のためにその血を捧げてもらおう」という台詞から考えると対女神というよりは、時を巻き戻してナバテアとの戦いをやり直したいのかもしれませんね。
新たな紋章はどうやって発生するのか
以前紋章と眷属の血について考察した時に、紋章は神祖が直接作った眷属がオリジナルの紋章を持つ、もしくは眷属同士の子孫も含めて眷属は皆ユニークな紋章を持つ、という二つの可能性があるのではないかと考察しました。
今回紋章石について色々まとめている中で、聖墓で奪われる20個の紋章石の解説に「セイロス教団が秘匿する謎の石。それぞれ異なる紋章が刻まれている。」と書かれていることに気づきました。既に英雄の遺産などでネメシスとの戦いの際に亡くなった眷属たちの紋章石は使われており、聖墓に保存されている紋章石は、彼らとは別の亡くなった眷属たち由来であると考えられます。そのため、少なくとも紋章石は既存の紋章の数22よりも確実に多い、ということは明らかです。また、ザナドで現れるゴーティエの紋章石を持つはぐれ魔獣の存在から、重複する紋章石が存在することも明らかです。
聖墓の紋章石はそれぞれ異なる紋章を持っていたことから、そもそもの紋章の種類が少なくともセイロス教が示している22よりもずっと多い可能性があります。一方で聖墓の紋章石は20個しかないため、これらがすべて既存の紋章の重複による可能性もあります。
もし眷属が独自の紋章を持つというのならば、セスリーンの紋章は、母親ではなく、セスリーン独自のものかもしれません。確かに回復の力なので、ジュディットのように豪快だった母親がその力を持っているのは、そぐわないような気もします(でも同じく性格が似ているマヌエラ先生は医者なので、おかしくはないのかも?)。今の個人的な最有力候補は、基本的には眷属はソティスに造られたもののみが独自の紋章を持ち、あとは遺伝で伝わっている+独自の紋章の数は22よりも多かった可能性があるが、戦後まで残った独自の紋章が22個という説です。
紋章が魔法であることや、基本的に複数の紋章を宿せないという設定、力を封じる封印球の存在など、幻想水滸伝の設定にもかなり似ているということに検索していて気づきました。ジルオール以外にも、モデルになっているものがあるのかもしれません。この辺りの考察はゲームの教養が問われますね...。
紋章 (幻想水滸伝シリーズ) - Wikipediaja.wikipedia.org
女神の眷属:別名ナバテアの民。技術を人に布教していくためにソティスによってつくられた人型のもの(ソティスの血から造られたらしいが、血を分けられたヒトもしくは獣という可能性もある?)竜化の能力と大紋章、不老の特性を持つ。個人的には緑髪が強い再生産能力をもつ眷属と認識しています。また全員がソティスのように耳の形が違う可能性があります(レアは髪で隠しているが、帝国から救出された際の一枚絵で、セテス&フレンvsタレスでも戦闘会話がある。後天的な先生がどうなるかは不明)。眷属は神の使いの動物たち、もしくは血が繋がる者たちを意味するので、女神の力を受け継いだ先生は厳密には眷属とは呼ばない可能性がありますが(交差の結末後のクロードとの会話参照)、類似の能力を持つことは間違いないと思いますので、この記事では一緒くたにしています。
聖人:女神の眷属とほぼ同じ意味。厳密にはネメシスたちに殺されずに戦争に参加した4人の眷属のみを指すが、後述のようにセイロス聖教会所属で眷属の血と紋章石を受けているものたちも聖人とされる。また、セイロスは守護聖人・聖者・預言者などと呼ばれているのでそう表現します。
エルネストやオーバンら四使徒:彼らに対応する紋章がおそらく血を通して受け継がれていること、紋章アイテムが竜の名前であることから、竜化の力と大紋章、そしておそらく不老の特性を持つのではないかと考えられる。ただし、四使徒は煤闇において「四聖人と同時代を生き彼らを支えた」と語られるが、彼らが眷属とイコールかどうかは明言されていない。(彼らの成り立ち、扱いの特殊性を考えると、元々は眷属ではなく紋章石と血を後天的に与えられた↓の広義の眷属である可能性も高いです。)
広義の意味での女神の眷属:上記以外にも、銀雪の章での最後の戦いのマップ上でレアから血と紋章石を与えられ、レアの暴走に呼応して竜化してしまった敵の枢機卿たち(司祭や騎士)の所属が女神の眷属とされ、武器である聖なる紋章石の欠片に「聖人に与えられた」と表示されています。一方セイロスの紋章をもつが竜化はしていない暴れる教団兵・教団幹部・枢機卿の所属はセイロス聖教会とされています。このことから、ソティスに造られたものたちだけでなく血と紋章石の欠片を与えられ、かつその血を濃く宿し”一定以上の不老と(自発的かはわからないが)竜化まで可能なもの”が広義の意味で眷属?だと思われます。他には幻影兵なども女神の眷属の属性を持ちます。
ジェラルトは少なくともレアから血を受け、紋章と不老の特性を持つため、紋章石を得ていた場合にはこのカテゴリに含まれる可能性があります(騎士団長=要職なので持っていた可能性は高いですが、騎士団長になったアロイスは紋章を持たない)。また、DLCに登場する枢機卿アルファルドさんは、セイロスの小紋章を持ちながら眷属化を知らないような描写が煤闇で見られることから、枢機卿たち全員が儀式に参加はしない or 詳細を知らないままに儀式に参加しているかもしれません。この記事では主に緑髪・独自の紋章を持つものたちを指して「眷属」とします。諸々の考察はのちほど。
神聖武器はマクイルによって造られたおそらく生前の眷属が戦いで用いていたもので、現存する眷属に対応する武器もあります。おそらく帝国建国後のネメシスとの戦いは人間同士の戦いが中心であったため、眷属が人型で戦えるよう神聖武器をつくったのではないかと考えています。ベガルタ・モラルタに関してはシュヴァリエの紋章も刃に描かれているため、シュヴァリエなど別の聖人たちもその製作に関わっていた可能性があります。