日语词汇
西行法師『年たけて また越ゆべしと思ひきや命なりけり小夜の中山』
(年迈之身,几曾梦想能再行,此间山路?诚我命也,越佐夜中山。)
虎落笛 もがりぶえ
冬季北风刮过栅栏、竹篱、电线时发出笛子般的声音。
"川音と同じ夜空の虎落笛"(夜风啸鸣,一如江川水声)
天津羽衣
徒花 あだばな
只开花不结果,有名无实、徒有虚名。徒花之終。
初蝉 はつぜみ
入夏的第一声蝉鸣。"初蝉や人松陰をしたふ比" (夏蝉初啼鸣,正是相会好时日,人约松荫下)
双調 そうじょう
雅楽の世界観では、壱越調は全ての中心の調子とされる。双調・黄鐘調・平調・盤渉調はそれぞれ春・夏・秋・冬の調子とされ、古くはそれぞれその季節に奏された。
白河夜船 しらかわよふね
不懂装懂。有个江户人吹嘘吹自己去过京都,有人问:"你去京都路过白河了吗?”这人回复:"那会儿刚好是晚上,我在船上睡着了,没看到这条河的景色。"人们听完哄笑,此人把白河和白川搞混了,白河是地名不是河流,且白川太浅过不了船。
潮騒 しおさい
潮水拍击岸边的波浪声,也指面对汹涌潮水时,心中涌起面对自然的、无可言说的激荡感觉。
斑雪 はだれゆき
薄雪,小雪
匕首 あいくち
刀柄和刀鞘交界处恰好吻合的短刀。九寸五分。
間宿 あいのしゅく
本宿是江户时代的官方驿站,常备一定的人马。在本宿与本宿之间,供人歇脚的旅馆和茶馆被称为间宿。
青緡・青差 あおざし
把钱(五貫文)用深蓝色的细麻绳穿在一起。
青銭 あおせん
明和五年初铸造的宽永通宝四文钱,背面有波纹花纹。黄铜生锈会变色,又称真鍮四文钱、青钱、青波钱。
稲玉 いなたま
滋贺的日本酒。装在杉樽里的"生樽酒",味道醇厚。使用铃鹿山系的伏流水、日本晴与山田锦等精米制造。藏源的"奥野酒造"创立于明治38年,所在地是东近江市下二俣町。
糸遊 いとゆう
陽炎的別名。
赫焉 かくえん
赤々と光り輝くさま。非常に明るいさま。また、炎が赤々と燃え上がるさま。「赫」は「赤々と燃えるように輝く」ことを意味する字。「焉」は他の語の後ろに付いて、状態をあらわす字。
赫灼 光り輝いて明るいこと。「赫」は「赤々と燃えるように輝く」ことを意味する字。「灼」は訓読みで「あき(らか)」と読める。
牙城 がじょう
城中主将的居所。本丸。一方组织或势力的中心。
火天 かてん
火を神格化した仏教天部の一人で、十二天の一人。
暁闇 ぎょうあん
夜明け方のほの明るいやみ。
蓬生 よもぎふ
ヨモギが一面に生え茂って荒れ果てている所。
澪標 みおつくし
澪にくいを並べて立て、船が往来するときの目印にするもの。
常夏 とこなつ
いつも夏のようであること。野生のナデシコの異名。
夕霧 ゆうぎり
夕方に立ちこめる霧。秋の季語。
葉椀 くぼて
神前に供える物を盛る器。
刻限 こくげん
定められた時刻。定刻。
燈蛾 とうが
夜、灯火に集まる蛾。
花宴 はなのえん
花見の宴。
紺碧 こんぺき
真夏の日差しの強い青空の色のような深く濃い青色のこと
越後上布/薩摩上布
一种麻织物、使用细细的麻线制作夏日的夏場の単衣の素材とされる。高級品で、特に薩摩上布や越後上布が有名。
氷輪 ひょうりん
氷のように冷たく輝く月。
辻褄 つじつま
「辻」は裁縫で縫目が十文字に合うところ。 「褄」は着物の裾の左右が合うところ。合うべき所がきちんと合うはずの物事の道理。 一つのものの初めと終わり。
牴牾 ていご
辻褄が合わないこと
星鏡 ほしかがみ
水に映った星
玉緒 たまのお
命
華筏 はないかだ
水面に群がった花びら
森羅 しんら
天地の間に存在するもろもろのもの。
春祺(しゅんき)
うららかな春の季節が安泰であることを祝う。祺は、心安らかで憂いのない様子。『春禧』と同義
豊楽(ほうらく)
意味…実り豊かで、人々が楽しんでいること
玉響 たまゆら
勾玉互相碰撞时发出的声音,因为短暂而被用于比喻"一瞬"。
空鳴 そらなり
无意中碰到、或者被风吹动时乐器发出的声音。也被用于描述不知何处传来的声音,比如说空山鸟鸣。
弥久 びきゅう
久しく弥る(わたる)、長期間に長引くと言う意味。
籠釣瓶 かごつるべ
肥後守秦光代所打造的刀。柳生連也斎厳包的愛刀。
笹貫 ささぬき
波平行安が作ったとされる太刀。笹の葉が、この刀にひとりでに突き刺さり、貫かれたという逸話。
朝嵐 あさあらし
長船兼光打造的脇差。名に朝嵐、松下昌俊とあり、注文されて出来た刀と言う説もある。因西園寺公経的诗歌而得名。
砌・水限 みぎり
1.「限る」は「しきる」「境目をつける」という意味から、雨滴の落ちる境目。軒から滴る雨水を受け止める石畳。由此引申出"庭院"的含义。
3.ちょうどその事が起こる時。折。頃。
飴湯売/冷し飴
水飴を湯で溶いて、生姜の搾り汁などをくわえたもの。熱いまま 飲んだり、冷し飴にして飲んだりする。関西では縁日の屋台など でも売られる。
冷やし飴
热水冲开麦芽糖浆、并加入姜汁制成的饮料。冰镇之后被称为"冷やし飴",温热版被称为"飴湯"。 在制冰技术发展之前,飴湯是主要的饮料,在夏季饮用以解暑。 现在,"冷やし飴"主要在夏季饮用,而"飴湯"则主要在冬季饮用。这种饮料在近畿和四国地区很普遍,但在广岛以西和关东地区并不普遍。由于使用了麦芽糖浆,呈琥珀色。 有时会加入肉桂作为调味品。
釣忍
把兔脚蕨的根茎做成船形或井桁,浇上水,挂在屋檐下,享受凉爽。从江户中期开始出现的夏日风景诗。兔脚蕨在日语中被称作"忍",根茎裹上水苔球也被叫做忍玉。
薄紅葉
还残留着淡淡绿色的枫叶。
風来坊
指突然出现又突然离开的人。
御百度
寺社を100回往復して祈願すること。頼みごとで同じ所へ何度も通うこと。
五月闇
梅雨のころの夜が暗いこと。
花信風
花の咲くのを知らせる風。
纜 ともづな
礎 いしずえ
帳 とばり
暁 あかつき
匁 もんめ
紫羅欄花 あらせいとう
乾坤一擲 けんこんいってき
牙狼 がろう
婆羅門閣 ばらもんかく
解斎粥
忌火の御飯を食する「神今食」の翌朝に、天皇が召し上がるお粥のこと。赤い土器に若布の汁物を添え、三口だけを食して解斎とした。
虎が雨/虎が涙/虎が涙雨/曾我の雨
陰暦の五月二十八日に降る雨のこと。曾我兄弟の兄、十郎が新田忠常に切り殺されことを、愛人の虎御前が悲しみ、その涙が雨になったという言伝えに由来する。
梅雨闇、夏闇
梅雨時のころの鬱蒼とした暗さをいう。昼間の厚い雲に覆われた暗さでもあるが、月のない闇夜のことでもある。
御来迎/円虹
山の頂上で見る日の出、または日の出を迎えること。本来は、富士山、立山などの山頂で日の出や日没前の太陽を背にしたとき、前方の霧にうつる自分の影が光線の具合で虹色の光の輪につつまれてみえることを、阿弥陀仏の来迎になぞらえたもの。
油照
无风、多云、汗流浃背的闷热天气。
形代、祓草、祓物、撫物、形代流す、麻の葉流す
紙や板などを切り取って人の形に似せたもの。それに触れたり息を吹きかけたりして、災厄を乗り移らせる。祓や祈祷が終ったあと、川や海に流す。流し雛や祭の時の神霊の代わりにする人形も言う。
雷鳴壺 かんなりのつぼ
别称"雷鸣之折"的古代仪式,当雷声响起三次时,朝廷武官们会带着弓箭聚集在一起,保护天皇。平安时代的后宫里,袭芳舍的庭院中有一棵雷击木;雷鸣时天皇会来此避难,让滝口侍从鸣弦。由此,袭芳舍也被称为"雷鸣壶"。它位于内裏的西北方,凝花舍的北侧,也被用作东宫御所。
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賀茂の水無月祓
六月三十日、京都上賀茂神社で行なわれる。半年間の罪、けがれを祓い清めるため茅の輪をくぐり、橋殿にて神社独特の作法により祓を行う。その後夏越神事に移行する。
唐崎参/唐崎祭/唐崎千日参/唐崎の祓
7月28日と29日、滋賀県大津市唐崎の唐崎神社で行われ る、夏越の神事。茅の輪くぐり、人形流し、湖上での護摩木焚き 等の行事がある。古来、唐崎は七瀬の祓の一つで、源氏物語乙女 の巻にもみられる。
心太 ところてん
天草を煮て寒天質を取り出し冷やし固めたものを心太突きで線状に突き出し、酢・醤油・蜜などで食べる。九十九パーセント水分のため、水の旨さが決め手。井戸水、山水で冷やした心太を暑い屋外で食べるのは夏の醍醐味のひとつ。
振火串
鹿子狩、照射する。鹿の子の通る道にかがり火を焚き、鹿の子がその火にくらんだ瞬間を逃さず矢を射って鹿を捕らえるという狩猟法。
鴫焼 しぎやき
ナスのみそ田楽の別称。 江戸での呼称であったことが《料理網目調味抄》(1730)などに見える。 もともとはシギそのものを焼いた料理であったが,きじ焼がキジの焼物から豆腐,さらには魚の切身の焼物へと変化したのと同様,ナスの料理へと変わったものである。茄子を縦二つ切りにして油で揚げるか、串にさし切り口に油を塗って焼くかして練り味噌をかける。けしの実や粉山椒をふり熱いうちに供する。
夏点前/朝茶/名水点
夏に行われる茶会のこと。暑い日中を避けて、涼しいうちに行うのを「朝茶の湯」といい、早朝の六時頃から行われる。
芭蕉布
芭蕉叶纤维织成的布,又名蕉布·蕉紗·蕉葛。沖縄県、奄美群島の特産品。薄くて軽く、張りのある感触から、汗をかきやすい高温多湿な南西諸島や日本本土の夏においても、肌にまとわりつきにくく、涼感を得られる。このため着物、蚊帳、座布団など多岐にわたって利用される。 琉球生產芭蕉布有長達五百年的歷史,在琉球國時代,琉球王府管理大規模的芭蕉園,用來生產芭蕉。民間也在自家的菜園裡種植芭蕉,用來生產自家使用的紗線。1974年,喜如嘉芭蕉布被日本確定為重要無形文化財。
箱釣
金魚すくいのこと。箱型の水槽に、小さな金魚をたくさん泳がせ、紙の杓で金魚を掬いとるというもの。縁日や夜店などで良く見かける。
麦炒粉/麦焦/麦香煎
新麦を炒って焦がし、粉に碾いたもの。砂糖を混ぜ、水や湯を加えて練って食べる。
風炉茶/風炉点前/初風炉/風炉
茶道の各流派は、五月から十一月中を風炉に、十二月から四月までを炉の時期にしている。風炉は銅鉄や土製の容器で中国渡来の焜炉である。それに湯釜をかけて茶を点てることが風炉茶である。茶室の設えも夏向きになる。
水貝/水介/生貝
水貝とは鮑料理の一種で、新鮮な鮑を粗いさいの目に切り氷やいろどりの胡瓜などとともに薄い食塩水に浮かべたの。貝の歯ごたえと鮮度がなにより大切。
孫太郎虫売
孫太郎虫はアミメカゲロウ目のヘビトンボの幼虫のこと。これを乾燥させたものが癇に効くとされた。宮城あたりから売りに来たという。
麦落雁
在麦粉中混入砂糖、糖稀等充分捏匀、凝固制作面团,脱模。用新麦可以做出更香的东西。
油団
日本传统工艺品。将和纸层层粘贴,表面涂上荏芝麻油,背面涂上柿涩或漆制作而成。铺在榻榻米上避暑,手摸感觉凉凉的。俳句的夏日季语。
夜焚舟
夏夜、松明などを艫につけて、火に集まる魚を捕る漁法。烏賊、イサキ、メバルなどを捕った。舟は夜焚舟と呼ばれ、暗い波間に明滅した火が静かに動く光景は、夏の夜にふさわしい趣がある。捕捞海鱼叫做"夜焚",捕捞河鱼叫做"夜振"。
安居/夏安居/夏籠/結夏/夏の始/ 夏百日/一夏九旬
夏に僧が一室に籠り修行すること。陰暦四月十六日から七月十五日まで。日本では禅宗で現在も行われている。安居は梵語でvarsa(ヴァルシャ)、雨に関する意を訳したもの。インドで始まった安居の本来の目的は雨期に活発になる草木や昆虫、小動物に対する無用な殺生を防ぐため、個々に活動していた僧が、一定期間ひとところにこもって修行しようというもの。釈迦在世中より始まったとされる。その後、仏教のとともに中国や日本にも伝わり、現在でも禅宗では、その修行が続いている。安居に入る「結制」は旧暦の四月十六日ころ、安居が明ける「解夏」は旧暦の七月十五日ころ、供えられる仏華を「夏花」、写経を「夏書」という。この期間修行僧たちは寺から一歩も外に出ず修行に精励する。
夏書
夏安居期間、寺院に限らず、在家でも読経、写経を行 い、安居の終わる解夏を待って、先祖供養のため寺に納経する。
夏断
夏安居期間、出家は酒肉を断ち、 深く精進する。在家信者も経文を読み、仏花をたやさぬよう心を 配る。この期間は、先祖の供養の巧徳が大きいとされ、寺へ供物 を届ける。みな、祖先の精霊、有縁無縁の供養菩提のためである。
夏花
夏安居期間、仏に毎日新しく供える花のことで所によっては樒などが用いられる。寺院ばかりでなく一般家庭でも夏花を供える地方もある。「源平盛衰記」によれば、この風習は比叡山西塔院の釈迦堂から始まったといわれる。
卯浪
陰暦四月、卯の花が咲く頃に海上に立つ波のこと。
化物祭
五月二十四日から二十七日、山形県鶴岡市の鶴岡天満宮の天神祭。本祭は二十五日になる。「化け物」というのは、変装するということ。編み笠をかぶり、花模様の長襦袢などを着て男か女かも分からない状態で道行く人に酒を振る舞う。
打水
暑さを和らげて涼を得るため、あるいは埃を沈めるため庭や路地、玄関、店先に散水すること。また、その水をいう。子供にとって夏休みの夕方に庭に水を撒くことはとても楽しい仕事である。
麦藁蛸
麦が色づく季節の蛸をいい、この頃に味が良くなる。京都などの夏祭には「麦藁蛸に祭鱧」ともてはやされる一方、薄が花穂を見せる頃には「尾花蛸」と呼ばれ、味が落ちる。麦藁鯊は茨城県水戸市郊外の涸沼川の河口付近で夏場に釣れる大物の鯊を、特にこう呼ぶ。
衣紋竹/衣紋竿/衣桁
和服をかけておくための道具。主には竹でできている。汗ばんだものをしばらくは風に当てておくために使われる。
籠枕
籐や竹を編んで作った枕。中を風が通うため涼しく、昼寝などに利用される。
岐阜提灯
岐阜の伝統工芸品の提灯。卵形の骨組に美濃和紙などの薄紙を張り、それに芒や桔梗なを描いたもの。夏の季語であるが、盆棚の飾りなどにも用いられる。
金玉糖/錦玉糖/金玉羹
溶かした寒天に砂糖を混ぜて煮詰め、冷した後、花や動物の形などに抜いてざらめ糖をまぶしたもの。透き通っていて涼やかなお菓子である。
金魚売/金魚屋
昔は、金魚を入れた桶二つを天秤棒で担いで売り歩いた。リヤカーや車に水槽を積んで売りまわることもあった。現在ではその姿はほとんど見られず、金魚は、縁日や夜店、専門店で買い求め ることが多い。
伽羅蕗
山蕗を使う。三、四日水に漬けてあくを出したあと、醤油、みりん、酒などでとろとろと煮る。伽羅香のような色になるのでこの名がついた。
ギヤマン
江戸時代、ダイヤモンドを称した語。《ガラスを切って細工するのにダイヤモンドを用いたところから》ガラス製品。
葛練
葛粉加上糖水、火にかけてよくかき混ぜて作る。葛には滋養があり、夏負けの時などに食すとよい。
葛桜
水で溶いた葛粉を火にかけて練り、固まったものを広げて漉し餡をつつみ饅頭の形に整える。桜の青葉に乗せたりつつんだりする。半透明の葛と青葉が見た目も涼しい。よく冷して食べる。
葛餅
葛粉を練って餅状にした菓子をいうが、一般には、小麦澱粉で作った「くず餅」がよく知られる。冷やして三角に切り、蜜と黄粉をかけて食べる。ひんやり、ぷりぷりした口当たりが魅力。古くから亀戸天神や川崎大師などの門前でも売られてきた。
蜜水/白玉水
砂糖水。猛暑の頃の疲労回復によいとされたが、清涼飲料水の普及で今ではほとんど飲まれなくなった。
地紙
扇の骨に張る料紙のこと。江戸時代、好みの絵や模様が描かれた地紙を買い、扇を張り替えたりした。
敷紙
和紙を張り合わせて渋を塗った敷物。畳の上などに敷いてひんやりとした感触を楽しむ。
定斎
腹痛などに効く煎じ薬のこと。二人一組で「定斎屋でござい」などと言って売り歩いたという。
水中花
昔のものは木を薄く削ったものや紙などで作られており、水に浮かべると花のように開き、彩色した花や魚などが現れた。今は下部に錘をつけグラスの中でまっすぐに開くようにしてある。江戸時代は杯などに開かせたので、酒中花ともいう。
縮布/縮木綿/縮帷子/越後ちぢみ/明石縮
緯糸に強い撚糸を用いて織り、皺寄をした布のこと。絹で織った明石縮、芋麻で織った越後縮、木綿、絹で織った縮羅織などがある。軽くて肌ざわりが良いので帷子や夏の肌着に好まれる。
簟/竹席
竹を細く削って筵のように編み上げたもの。夏場、畳などに敷いて、そのひんやりとした感触を楽しむ。
水盤
陶製の平たい花器のこと。夏の草花を活けたり、花をそこに浮かべたりして、涼感を演出する。
天瓜粉
黄烏瓜の根から作った白色の澱粉。子供の汗疹、ただれなどを防ぐのに用いる。現在では滑石を主原料にして作る。ベビーパウダーもその一種。
天草取
海女たちが海藻の天草を取ること。八十八夜から八月頃まで行われる。採った天草は心太や寒天の材料になる。
泉殿/釣殿/水殿/水亭/泉屋
観月や納涼のために庭の泉や池のほとりに建てられた建物。藤原時代の上流貴族達に好まれ、寝殿造りの様式に伴い発達した。水を渡る風や映る光を楽しむ、王朝の人々の雅やかな雰囲気が残る季語である。
水狂言
涼感を出すために、本物の水を使った芝居や芸など。夏芝居で興行される。
酸塊=須倶利 すぐり
ユキノシタ科の落葉低木。長野・山梨両県の特産。葉の付け根に3裂したとげをもつ。葉は三~五つに裂け、縁に鋭いぎざぎざがある。5月ごろ、白い花が咲き、実は熟すと赤褐色になり、酸味があって、食用。
末弭・末筈 うら・はず
弓末梢的弯曲处。弭者,弓弰之名,以象骨爲之,是弓之末弭,弛之則反曲,故云象弭爲弓反末也。
宮津 みやづ
「文殊菩薩信仰」「九世戸縁起」、文殊菩薩が如意に乗って神々が降り立った場所を「宮津」といい、如意が浮かんだ海の場所を「天の浮橋」と呼んだ。
祈りの言葉
実在者(おおがみさま)の御心が此の世に
顕れますように
一、神(諸法実相)の国が開かれますように
一、凡ての人が神(諸法実相)に蘇りますように
瞋恚 しんい
1 怒ること。いきどおること。「―に燃える」
2 仏語。三毒・十悪の一。自分の心に逆らうものを怒り恨むこと。
引き摺り ひきずり
《着物の裾を長く引きずるように着るところから》しゃれて着飾ってばかりいて働かない女を、あざけっていう語。 引き摺り女。 おひきずり。 2 「引き摺り下駄」の略。
皆無 かいむ
当たらず障らず あたらずさわらず
差し障りがないように気をつけて何かをするさま。
縋り すがり
①くさり。②糸でからげてつないだもの。すがり。③ 袋の口をひもを通して引き締めるようにしたもの。
不束者 ふつつかもの
自分が未熟者であることを意味する言葉です。
神の御面 かみみおも
(国土を神のお顔と見立てていう) 国土の形勢。
矢鱈 やたら
順序・秩序・節度などがないさま、また、程度が並はずれてはなはだしいさまを表わす語。 むやみ。 むちゃくちゃ。
胡乱,随便,任意; 不分好歹,没有差别.
斯界の泰斗 (しかいのたいと)
这一行、这一领域的专家
最后通牒 引導を渡す
葬式に際し、導師の僧が死者がさとりを開くよう説ききかせる。 転じて、相手に教えさとすような態度で言う。 また、縁を切ること、相手の命がまもなくなくなることを宣告することなどにいう。
鼯鼠(むささび=リス科ムササビ属)
(ももんが=リス科モモンガ属)
螽斯(きりぎりす)
藪蚊・豹脚蚊(やぶか)
竹節虫(ななふし)
飛蝗(ばった)
蟋蟀(こおろぎ)
蚰蜒(げじげじ)
壁蝨(だに)
鼈(すっぽん)
鰈(かれい)
鮃(ひらめ)
鮪(まぐろ)
鰤(ぶり)
黒鯛(くろだい)
姥鮫(うばざめ)
間八(かんぱち)
鮎(あゆ)(中日同形异义字,日语为"香鱼"。"鲇鱼"日语为「なまず」)
鯉(こい)
鮒(ふな)
驢馬(ろば)
泥眼 でいがん
能面。心怀执念死去的女人的灵魂。
盛饭 装う(よそう)
向茶碗里添饭。「よそう」と「盛る」が1つになったもの(混交語)で、比較的新しいことばです。新しいとは言っても100年以上前の辞書にはすでに載っており、現代では「よそる」が誤った言い方だとはもはや言えないでしょう。
鯱張る しゃっちょこばる
"鯱"是想象中的动物,头像老虎,身体像鱼。经常被装饰在城堡屋顶的两端,尾巴高高翘起。用以比喻紧张得身体僵硬。
大尽 だいじん
在游廓等地挥金如土的有钱人。高录之人被称为大身,以谐音称呼就成为了"大尽"。指花钱如流水,玩得花样很多的游人。
刳り貫く (くりぬく)
挖洞;挖通;剜出;挖出;挖通;旋开;打穿;挖出来
月夜に提灯
画蛇添足。有月亮的夜晚打着灯笼走。
祸福は纠える縄の如し
夫祸之与福兮;何异纠缠
一寸先は闇
前途莫测;难以预料
月とすっぽん
云泥之别;月亮与鳖都是圆的,但是月亮高挂在夜空,很美;而鳖只能是在泥塘里游,很丑。
無明の酒に酔う
煩悩にとらわれ真理を理解できず、思い惑うことのたとえ。「無明の酒」は人を惑わす煩悩を、正常な心を失わ
奮発 ふんぱつ
①気力をふるいおこすこと。発奮。②思い切りよく、金銭を出すこと。
縋る(すがる)
①頼りとするものにつかまる。「命綱に縋る」「手すりに縋って歩く」。②助力を求めて頼りとする。
齎す もたらす
①持ってくる。持っていく。「吉報を齎す」。② 好ましくない状態を生じさせる。引き起こす。将来する。
霜天 そうてん
霜の降りた、冬の早朝の空。
水明 すいめい
川の水は澄み切ってはっきりと見える、という意味から。
〔海市(かいし)〕〔貝楼(かいろう)〕
千秋楽 (せんしゅうらく)
謡曲「高砂」の終わりに、「秋の野に萩、女郎花、風に吹きしくが如き吹くべきや」この語が使われ、「秋」が「終」に、「楽」が「落」に通じるので、謡や歌舞伎、人形、浄瑠璃、相撲などの興行の最終日のことを言います。
有明(ありあけ)
明け方
御来迎 (ごらいこう)
高山で迎える日の出をこう呼んでいますが、本当はもっと神秘的な現象から御来迎の名は付けられたものです。日の出の際、自分の影が後ろの霧に投影され、その影の周りに光環が浮き出ることから、さながら弥陀が光背を負って来迎する姿に見え、こう呼ばれています。
紫翠(しすい)
山の木がみずみずしく美しいさま。山の景色などの形容として使う。紫幹翠葉(しかんすいよう)の略。
蒼然(そうぜん)
夕暮れどきの薄暗いさま。夕方、光が弱くなって物の輪郭が分からなくなるくらいの、薄暗いようす。
糸遊(いとゆう)
晩秋や早春のころ、空中にクモの糸がゆらゆらと浮遊する現象。有るか無きかのものにたとえられることが多い。遊糸(ゆうし)。
末枯(うらがれ)
草木の枝先や葉先が枯れること。
雨夜の月(あまよのつき)
雨の宵、月も星も厚い雨雲におおわれて見えない。雨夜の月、雨夜の星は、思うだけ叶わないことのたとい。
昼鳶ひるとんび
「鳶に油揚げをさらわれる」という表現があるように、人里近くにすむトビは、魚などをかすめとる事ある。
未草 ひつじぐさ
水もに浮かぶスイレンは、一日のうち半分は開き、半分は眠る幻想的な花です。日本古来の種は、午後二時ごろ、末の頃に咲くの末草とよばれる。
神知り花 かみしりばな
スミレの紫色は、かそけくて神秘で、うつむき加減の姿が綺麗です。信州には神知り花という名が残っているという。
紫式部むらさきしきぶ
花よりも紫の実がめでられます。紫珠とよばれ、小鳥も好んで食べます。
藤浪ふじなみ
フジの花房が風になびくと、波のように動くさまをいう。
花綵列島かさいれっとう
日本列島は大小三千余りの島々からなる。ゆるく弧尾を描く形は、花を編んでつないだ花飾りのようであるから、花綵列島とか花綱列島となどとも呼ばれる。
東雲しののめ
朝日は地に届く前にまず雲を染める。まだ人影の見分けもつかないころ、雲の下側だけうっすらと赤らむ。あかつき雲、そのあと東の空は少しずつ赤みを増す。この雲が東雲である。
空知らぬ雨
涙のこと。涙がぽろぽろこぼれ落ちるさまは涙の雨、雨勝りは雨よりも激しく泣くこと。着物の袖を濡らす意で、袖の雨、袖時雨とも表現する。涙雨はちょっと降る雨のこと。
早瀬 はやせ
早瀬は急流を言う。「あっ」と声をあげる間もないほど、人も、舟も、木や石が運び去られるさま
瀬見せみ
川のそこが見えるほどの浅い川を言う。透明な光景は、山や原野でしか見られなくなった。
玉響たまゆら
たまゆらのもとの意は、玉が触れ合うときのかすかな様子を言った。ほんのわずかな間という意味もあり、はかなさ、かすかさを表す。
天神七代 かみのよななよ
日本神話中,天地开辟后最早出现的7代天神。
《日本书记》中为: 国常立尊、国狭槌尊 、豊斟渟尊、埿土煑尊·沙土煑尊、大戸之道尊·大苫辺尊 、面足尊·惶根尊、伊弉諾尊·伊弉冉尊。
《古事记》中为: 国之常立神、豊雲野神、宇比地邇神·須比智邇神 、角杙神·活杙神 、意富斗能地神·大斗乃弁神、於母陀流神·阿夜訶志古泥神、伊邪那岐神·伊邪那美神。
地神五代 ちじんごだい
天神七代之后、神武天皇以前,统治日本的5位神明。即: 天照大神・天忍穂耳尊・瓊瓊杵尊・彦火火出見尊・鸕鷀草葺不合尊。
赤い着物を着る
明治大正时期的俗语。由于入狱服刑者会身穿红衣,这句话就意味着"去监狱服刑"。
朱に染まる
浑身是血,到处是血。
浅瀬に仇波
《古今集・恋四の「底ひなき淵やは騒ぐ山川の浅き瀬にこそあだ波は立て」》很少思考的人,反而喜欢夸夸其谈。"仇波"是胡乱地叫嚣的波浪。也写作徒波、仇浪等。河流深处不起波澜,反而是浅处波澜壮阔。
一が栄える
常用于故事和童话结尾,意思是 "可喜可贺,可喜可贺"。一期栄える。市が栄える。
明日は淵瀬
《古今集・「世の中はなにか常なる飛鳥川昨日の淵ぞ今日は瀬になる」》人永远不会知道未来会如何变化。 世上什么是有常的呢?飞鸟川的昨日的深渊,今日成为浅滩。
明日は我が身
永远不知道什么时候会有坏事发生在自己身上。
鼬の道
人们相信黄鼠狼的道路一旦被遮断,它就永远不会再使用那条道路了。 用于比喻失去联系、友谊或沟通。
誰が袖
《古今集・春上の「色よりも香こそあはれと思ほゆれ誰が袖ふれし宿の梅ぞも」の歌から》
1 匂袋の名。衣服の袖の形に作った袋を二つひもで結び、たもと落としのようにして携帯した。
2 衣服の片袖の形や文様を意匠に取り入れた器物。香合・向付・茶碗・水指などがある。
【欺く】あざむく
【雨工】
雷雨に伴つて降るといふ獣(中略)。〔唐書、五位志〕乾符三年に、洛陽建春門外に、暴雨の時に変なものが降ってきた。黒い羊のようなもので、物を食べない。やがて地中に消えたが、その跡は一ヶ月もの間消えなかった。雨工だという。〔異聞録〕。柳穀がテイ川という所で羊を牧する婦人を見た。婦人は、「これは羊ではなく、雨工です。」と言った。何故雨工と言うかというと、雷・稲妻の類だからだそうだ。さて、『唐書』はともかく、『異聞録』についてはよくわからないので、中国の文献に大変詳しい埋文センターの田阪仁主幹(元本館学芸課長、ありがとうございました!)におうかがいしたところ、早速色々と調べていただきました。その結果、『異聞録』という本は清朝のものなどいくつかあるが、古いものとしては元末明初の陶宗儀という人の編による『説郛(せっぷ)』という叢書に、唐の著者不明の『異聞録』がある、という懇切丁寧なお返事をいただきました。これがその出典だとすると、『唐書』と同時代となります。つまり、羊形硯が作られた頃に、唐の国では、羊そっくりな雨の怪獣、雨工という動物がいると信じられていたのです。
断じて行なえば鬼神も之を避く
断而敢行,鬼神避之。有志者事竟成。
幽霊の正体見たり枯れ尾花
鬼怪露真形,原是枯芒草;疑心生暗鬼。
有終の美を飾る
坚持到底,善始善终,有个美好的结尾。
勧請 かんじょう
祈祷神佛的降临或者拯救,又或者被用于迎接高僧。把神佛的分灵转移到别的地方祭祀。
世の中には月夜ばかりはない
威胁语,和"走夜路要小心"差不多,不是每个夜晚都很明亮。
石の物言う世の中
比喻秘密和隐情容易泄露。在这个世界上,哪怕是不可能说话的石头也可能开口,秘密十分容易泄露。
後から剝げる
装模作样的语言和徒有其表的恭维很快就会露馅。"正月言葉"是指正月时拜访别人时使用的社交辞令。
薄紙を剝ぐよう
就像是一张张地揭下薄纸,比喻病情逐渐好转的样子。
落ち武者は薄の穂にも怖ず
草木皆兵。战败后逃跑的落魄武士连摇晃的芒穗都害怕。
青表紙
经书。四书五经一般是青色书皮,故而称为"青表紙"。
竿竹で星を打つ
直译"用竹竿打星星",比喻天方夜谭、不自量力的愚蠢。
クラゲの骨
直译"水母的骨头"。用来比喻闻所未闻的稀罕事。
クラゲの行列
直译"水母的队伍"。比喻零零散散、不整齐的队伍。
唐狮子牡丹
狮子是百兽之王,所向披靡无所畏惧,但它害怕一种体毛中繁殖,不知何时冲破皮肤吃肉的害虫。据说这种害虫在牡丹花滴下的夜露里死去,所以到了晚上,唐狮子会在牡丹花下休息。这就成了自古以来的图案组合。
指月の譬
来自龍樹菩薩的大智度論。以指譬教,以月譬法。真理如空中明月,文字仅是指月手指。修行要义不在眼前,探寻真理者如果执著于"指月"的手指,就会错失指外之月。一切言教无非为示机之方便而设,亲证实相,方为究竟。
1.出自《无限之住人》
夢と知らでか
流離う者
面影を求め
友を捨て人を捨て
諸人待つは
虚無の道
心を知らば
花も泣く鳥も泣く
恍然不觉,
梦中流离者,
追幻逐影,
舍友又弃人;
诸人终末,
唯虚无一路,
此心若晓,
花泣鸟亦然。
祗園祭、祗園御霊会、山鉾、祗園囃、二階囃、神輿洗、宵山、宵飾、無言詣、鉾立、鉾祭、鉾の稚児、長刀鉾、月鉾、船鉾、弦召
【解説】
京都東山八坂神社の祭礼。祇園祭、祇園御霊会とも言われる。七月一日の吉符入から、くじ取り、神輿洗、鉾建、宵山、山鉾巡行、花傘巡行、疫神社夏越祭と七月中、連日行事が続く。七月十七日の山鉾巡行で最高潮を迎える。祇園祭に仕える人はみな「蘇民将来の子孫なり」という護符をつけて祭りに参加する。蘇民将来は八坂神社の祭神スサノオの命に旅の宿を貸し、その礼に疫病退散のご利益をいただいた人物。祇園祭は平安時代の初期に悪疫退散を祈願に始められた祭礼である。
千団子/栴檀講/鬼子母神参
五月十六日から十八日まで。大津市の園城寺、通称三井寺にある護法善神堂に祀られる鬼子母神の縁日。鬼子母神は千人の子があったが、人の子をとって食っため仏に懲らしめを受け、以後改心して子供の守護者となった。安産、子育てを祈り千個の団子を供える。
筑摩祭/鍋祭筑摩鍋/鍋乙女/鍋釜
五月三日に滋賀県米原市の筑摩神社で行われる歴史ある奇祭で、伊勢物語にも和歌が記載されている。以前は娘たちが関係した男の数だけ鍋釜をかぶり神前に参った。現在では八歳になる氏子の子女が狩衣に紙の鍋をかむり、神輿の行列に加わる。
長刀踊/小津祭/長刀祭/菅宮祭
長刀祭とも。五月五日、滋賀県守山市の小津神社の祭礼。一列になって行進する「長刀振」とササラ、笛、鉦、鼓、太鼓などに合わせて音頭を取りながら踊る「田楽踊」とがある。千四百年前、琵琶湖氾濫により流出した神霊を迎えた際に、奉納したのが始まり。
佞武多(ねぶた)
【子季語】ねぶた祭、扇灯籠、喧嘩ねぶた、立佞武多、金魚ねぶた、組みねぶた扇ねぶた、ねぶた組む、ねぶた貼る、ねぶた蝋、ねぶた流す、ねむだ流し、眠流し、ねむけ流し、ねぶと流し、跳人
元は陰暦七月七日の七夕の行事。現在は青森市や弘前市で八月に行われる精霊送り。木と竹と針金と和紙で立体的な形を作り中に灯をともして、勇壮な武者人形に仕立て上げる。人力で引くのが特徴。東北三大祭りの一つ。
練供養/当麻法事/来迎会/迎接会/曼荼羅会
信仰の功徳により往生をとげた中将姫の伝説にともない、西方浄土から菩薩、観音が来迎する様子を再現したもの。中将姫の像を安置したお堂へ菩薩観音に扮した二十五人が練り込むもので、中将姫の忌日の五月十四日に行われる。奈良の当麻寺が有名。
花の撓/花の頭
名古屋市熱田神宮の祭礼。五月八日に行なわれる本年祭である。楽所といわれるところに神職によって作られた畠所と田所の模型が飾られ、その農作物の出来具合によって、その年の豊凶を占う。また、境内東参道には、五月中旬まで植木・苗木・竹細工などの露店が並び、参拝者で賑わう
府中祭/府中喧嘩祭/暗闇祭
東京府中市の大国魂神社の祭礼。4.30-5.6日举行、五日の大太鼓送り込みから神輿渡御、六日未明から朝にかけての神輿還御が最も盛り上がる。六基の大太鼓と八基の神輿が出て神輿渡御が行われる。昔、夜中に真っ暗闇の中を神輿渡御したので「くらやみ祭」の名がある。
三船祭/舟遊祭/管弦祭/西祭/扇流し
京都市右京区にある車折神社の祭礼。平安時代の船遊びを再現す る。昭和三年、昭和御大典を記念して始められた。毎年五月第三 日曜日、嵐山の大堰川に御座船・龍頭船・鷁首船など二十数隻を 浮かべて、管弦、舞、扇流しに興ずる。白川天皇の行幸の折、 「和歌」「漢詩」「奏楽」に長じたものを三隻の舟に乗せて舟遊 びをしたことから「三船」という。
孟夏の旬/扇を給ふ/扇の拝
平安時代の宮廷行事。「旬」とは朝廷が臣下から政を聞くこと。孟夏と孟冬、つまり夏のはじめと冬のはじめの年二回宴を賜るこの儀式が行われた。この日、臣下は朝廷より扇を賜るのが慣例。
早乙女、五月女、田植女
种田的女性。昔は田植の祭儀にかかわる女の人が田の神に仕える装いとして、紺の単衣に赤い帯、白い手拭をかぶり、紺の手甲脚絆、菅笠のそろいの姿で一列にならんで苗を植えた。さおとめの「さ」は、さなえの「さ」、さなぶりの「さ」などと同様に、「田の神」にささげる稻のことをさす。早乙女は、田の神に仕える乙女であり、「諸社の神田を植うる女のこと」(『滑稽雑談』)であった。
曾我の笠焼
曾我兄弟复仇时、笠を焼いて松明にしたという故事に由来する祭。関東では、五月二十八日、神奈川県小田原市城前寺で行われ、奉納された傘を焼いて供養する。
三枝祭/みくさ祭/率川祭/百合祭
六月十七日、奈良市本子守町率川神社の祭礼。三輪山で摘まれた 二千本余の笹百合が奉納され、巫女が百合を手に神楽を舞う。奈良の風俗を再現した、七媛女と稚児の行列があり、参詣者に百 合が配られる。笹百合の古名「さいくさ」が、祭の名となった。
菖蒲刀
子どもらが、端午の節句に腰に挿して遊んだ木の太刀を言う。菖蒲冑-端午の節句の飾り甲に菖蒲の葉をほどこしたもの。甲は男子の健やかな成長の象徴であり、菖蒲は邪気を祓うものとされていた。
菖蒲酒/菖蒲の盃
端午の節句に菖蒲の葉を浮かべた酒を酌むこと。菖蒲は邪気を祓うとされ、端午の節句には湯に浮かべたり門口に飾ったりもする。
菖蒲人形/蒲人/艾人
中国では邪気を払うとされる菖蒲や艾草で人形を作り、門戸などにかかげた。それを受けて、日本でも端午の節句にそのような人形を門の前などに置いたという。これが菖蒲人形である。
菖蒲の根合/菖蒲合/根合せ/菖蒲の占
平安時代の貴族の遊び。菖蒲の根の長さを競って勝負を決した。『増山の井』には「その式、歌合の儀のごとし」とあって、その場で和歌を競い合ったこともうかがわれる。
竹の神水
端午の日の昼時に竹を切ってためた雨水。霊験があるとされる。
蒼朮を焚く/蒼朮を焼く/うけら焼く/おけら焼く
梅雨の頃、乾燥した蒼朮の根を焚くと家の中の湿気や黴を除くことができる。独特の匂いがする。蒼朮はキク科の多年草。本州、九州などの山野に自生し秋薊に似た白い花をつける。(蒼朮の煙賑はし梅雨の宿 杉田久女「杉田久女句集」)
夏引の糸/夏蚕の糸/新糸/新生糸
その年にできた繭から取った糸をいう。新糸とも言われ、品質がよいとされる。
桃引符
桃の木で作った板に文字を記したもの。端午の日、これを門戸に掲げて邪気をはらった。
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六日の菖蒲
五日の夜の雨露を受けた菖蒲をいう。五日の夜の雨露は神水とされ、それを受けた菖蒲は特別の効能がある信じれていた。菖蒲湯などにも用いた。また、端午の節句に間に合わなかった、時期遅れの菖蒲という意味合いもある
手花火/線香花火/庭花火/鼠花火
手に持って楽しむ花火。紙縒りや細い棒に少量の火薬を付着させ、それに火をつけて色とりどりの発光を楽しむ。 庭先に消火用のバケツを用意し、家族そろって手花火に興ずる様は、夏ならではの風物詩である。
五月の鏡/百錬の鏡/天子の鏡/水心鏡
端午の日、揚子江に浮かぶ船中で銅を鋳造し鏡を作ったところ、すばらしいものができたという中国の伝説による。美しい鏡のたとえ。
施米
平安時代、陰暦六月に行なわれた行事。不便な山中などで修行する僧に、米や塩を施すこと。
嘉定喰/嘉定菓子/嘉定頂戴/嘉定縫/袖止
仁明天皇が嘉祥元年(八四八年)、疫病の除けの祈願として、神前に菓子や餅を十六個供え、元号を嘉祥に改めたことに始まる行事。宮中の儀式が江戸時代になると民間にも広まり、この日に、餅や菓子を十六個供え、それを食して疫病除けとした。また、銭十六文で好きなものを買って食えば疫病にかからぬとも信じられていた。
雁爪
田草をとるために使われるかぎ状の鉄製の道具。四本ほどの爪を持つ。雁爪を使うと土が返るので耕しの効果もある。
川床/納涼床
川の流れに突き出して設けた、涼みのための桟敷あるいは床几をいう。江戸時代から京都の四条河原のそれは有名であったが、今は貴船、高尾などでも料亭や旅館が桟敷を出している。夕方の暑さを凌ぐ京らしい風物である。
四条河原の納涼・河原納涼/四条涼み
江戸時代の祇園会の頃の夕涼み。四条河原の水面に桟敷をしつらえ、昼間のようにあたりを灯して涼をとったという。現在の川床涼みの始まりである。
鳥黐搗
鳥を捕らえるための鳥もちを作ること。五月から六月にかけてモチノキの樹皮を水につけ、それを臼で突くという作業。
夏の芝居
納涼が求められ、水狂言や怪談狂言の演目が選ばれる。陰暦六、七月江戸は夏祭りが続き、本興行は休みとなり、主な役者は避暑や消夏を兼ねて巡業に出た。しかし、その慣習もすたれている。
端居・夕端居、縁台
夏、縁側などに出て涼を求めてくつろぐこと。「端」とは家屋の端で、つまり縁側のようなところ。夜分とは限らないが、夕方や夜のことが多い。風呂から上がって浴衣に着替え、涼しい風にあたってほっとするひとときである。「納涼(すずみ)」は外に出て涼を求めることが多いが、端居は家にいて涼を得るのである。
忌火の御飯
陰暦六月一日に行われる古い宮廷行事。穢れをはらった清浄な火で御飯を炊き、天皇がそれを召し上がるという儀式。
吉野の蛙飛/蛙飛/蔵王堂蛙飛/蓮華会
七月七日奈良県吉野の金峰山寺蔵王堂で、開祖、役小角の蓮華会の際に行われる祭事。昔蔵王権現を侮った行者が大鷲にさらわれ、金峰山の岩屋から降りられなくなった。その際、高僧が行者を蛙にして助けたという。修験の威力を示す行事である。
節折
陰暦六月三十日に行なわれた宮廷祭事。天皇、皇后、皇太子の体を竹ではかり、その長さに竹を折るという祓いの儀式。
水合の祓
土用の古い宮廷行事。陰陽師大黒民部が禁裏、仙洞御所の井戸水と与謝郡の天真井の水を合わせ、それに呪術をかけて祓い清めたことをいう。
盆波
土用波のうち、盂蘭盆の頃に押し寄せる高波を特に盆浪という。
天狗の宴
愛宕寺天狗盛/絃召酒盛/愛宕寺牛王加持 正月二日、京都六波罹にあった愛宕寺で行われていた牛王加治の 酒盛のこと。天狗は転供のなまったもので、御供物を何人かが順 に手渡して、法前に供えることである。加持を行ったものを、犬神人(つるめそ)と呼んだことから、絃召(つるめそ)の酒盛と いう。
雁瘡(がんがさ)
皮膚病。治りにくく、かゆみがひどい。雁が飛来するころに生じ、去るころに治るというのでこの名がある。がんそう。《季 秋》「―を掻いて素読を教へけり/虚子」
四国遍路
弘法大師が巡錫した四国内の八十八か所の霊場を巡拝する。四月の桜の頃を中心に三月から五月にかけて、白装束で納経箱、金剛杖、数珠、鈴
洗膾
鯉、鯛、鱸などの魚を薄身に削いで、冷水で洗い、身をひきしめた料理。酢味噌、山葵醤油で食べる。淡白な夏の料理であり、ガラスの鉢を用いたり、氷片にのせたりして、涼味を演出する。
花氷
冷房が完備していなかった頃、デパートやホテルなどに見た目に美しく涼し気な氷の柱が置かれた。色とりどりの草花が中に閉じこめられ、思わず触れてみたくなる。最近見かけなくなったが、懐かしい風物の一つ。
枇杷葉湯
枇杷の葉を乾燥させ、それを煎じたものをいう。暑気払いによいとされた。
夏切茶
初冬の「口切」を待たず、新茶の壺の口を夏の間に切って相賞すること。
奈良漬製す
収穫した白瓜を塩水に漬け込み、さらに塩漬けにして貯蔵し、余分な塩分を取ったあと酒粕に漬け込んで作る。白瓜だけでなく、胡瓜、守口大根、西瓜なども材料になる。
夏茜
秋茜は秋に見られる赤とんぼであるが、夏茜は夏に見られる赤とんぼのことである。夏茜は羽化後、それほど遠くないところで生活するが、秋茜は羽化後、集団となって山地に移動し、秋に再び平地に戻る。夏茜は秋茜に較べて一回り小さい。
薄翅蜉蝣
ウスバカゲロウ科の昆虫。トンボに似て、細長い暗褐色の体に透明な羽を持つ。これの幼虫は、蟻地獄である。
木の芽和
「木の芽」といえば山椒のこと。刻んですりつぶした 山椒の若芽を、砂糖を加えた味噌に混ぜこみ、茹でた烏賊や筍、 独活などと和えたもの。ぴりっとした山椒の味わいが口中にひろ がる、春の香りを味わう料理。
木の芽田楽
山椒の若芽を木の芽といい、これを擂りつぶし味噌と混ぜ、長方形に切った豆腐に塗り焼いたもの。緑が美しく香ばしい。
田楽
串にさしたお豆腐やこんにゃくなどに味噌をつけて焼いたお料理のことです。「田楽焼き」や「味噌田楽」とも呼ばれています。ナスや里芋などのお野菜を同様に焼いていただくこともあります。 お味噌には木の芽や柚子
石鹸玉(しゃぼんだま)=肥皂泡
厄神詣
厄参/厄詣/八幡参/蘇民将来/八幡鯉/青山祭
正月十五日~十九日、京都府八幡市石清水八幡宮の厄除けの祭に 詣でること。一の鳥居の内に榊を立てて青芝垣(青山)を作り、 厄神を封じ込め、それを焼いて参詣人の厄を払った。お参りの土 産物に、蘇民将来の札や紙の鯉などが売られる。
鉦や太鼓
山椒の皮/辛皮煮
食用とするための山椒の木の皮のこと。江戸時代には、鞍馬あたりの杣人が山椒の木を十センチばかりに切り揃え、大釜で煮て皮をはぎ、それを売り歩いたという。酒と醤油で煮詰めて食す。現在でも「からかわ」という商品名で売られている。
白重・白襲/白衣
表裏ともに白をかさねた色目。陰暦四月一日の更衣より用いる。
松前渡る
江戸時代、商人たちが津軽海峡を越えて、海産物の豊かな松前藩に渡ったことをいう。→松前帰る
蕗伐
山蕗を収穫すること。五月頃の蕗は柔らかく、皮をむいて煮物などに利用される。伽羅蕗は、長時間の炊き込みが必要なので、茎が硬くなったものが利用される。
吹流/吹貫
鯉幟やのぼりと一緒に飾られる五色の長い帯状の布。上空の強い風になびいているさまは爽快である。
矢車(やぐるま)
鯉幟や幟の竿の頂点に取り付けた、金属製の風車。車の中に何枚もの矢羽が取り付けてあり、風を受けると、からからと音を立てて回る。
宵闇
十五夜の名月を過ぎると、月の出は次第に遅くなっていく。従って宵の時刻の空の暗さがひときわ感じられる様をいう。
鮒膾
泥を吐かせた鮒をおろして薄く切りそろえ、辛子酢や酢味噌などで和えたもの。鮒は、春がうまくなる淡水魚。
火伏せの
【秋葉信仰】より
…秋葉信仰は火難・水難よけ,とくに火難よけ(火伏せ)の信仰として全国的に分布しているが,とくに関東・中部地方に濃厚である。この信仰の中心は遠州秋葉山で,各地の秋葉山はここから分祀したものといえる。…
【愛宕信仰】より
…京都愛宕山にまつられている愛宕神社を中心とする信仰。火伏せの信仰が中心である。近畿地方を中心として代参講が形成され,愛宕山へ代参を送り火伏せの札と樒(しきみ)の枝とを受けてくるほか,6月あるいは7月の24日に〈愛宕火〉と称して火祭をする所もみられる。…
【金毘羅信仰】より
…漁村で金毘羅神をまつっているところは,全国に多い。水の神として,火伏せの信仰もある。権現には,金毘羅神の守り札をかざして火を防ぐ火難除けの絵馬や,江戸の町火消しが奉納した灯籠もある。…
花万灯
富士塚
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E5%A1%9A
茅の輪、菅貫、茅の輪潜り、輪越の祓/名越の祓
茅を束ねて大きな輪としたものが茅の輪。陰暦六月晦日の夏越の祓の時に、人々はその輪をくぐり身についた穢れを祓い、無病息 災を願う。
夏祓/水無月祓/川祓/七瀬祓/、形代、御祓(みそぎ)、節折(よをり)、大祓
旧暦六月晦日に行なわれた大祓いの神事。茅の輪をくぐり、穢れを託した形代を川や海に流すことによって禊をする。現在は太陽暦の六月三十日、または月遅れの七月三十一日に行なわれる。
天満祭/船祭/鉾流神事/川渡御/献茶舟
大阪の天満宮の夏祭。七月二十四日は宵宮祭。朝のお祓いの後、鉾流し神事を行う。二十五日の本祭では午後に社殿を発ち、御鳳輦、神童はじめ時代装束をまとった人々、神馬などが陸渡御を行う。夕刻、天満橋を起点に船渡御となる。百艘以上の供奉船が出る。ベーロン船に似たどんどこ舟が、太鼓の音に合わせ櫂を揃え船の間をぬっていく。花火も揚がり夜の川辺は賑わう。
涼み積塔/座頭の納涼/涼みの塔/涼みの積塔
昔、陰暦六月十九日に京で行われた盲人たちの法要。盲人にはじめて官位を与えた光孝天皇の忌日を弔うもので、納涼もかねていた。
四万六千日/十日詣/六千日さま/鬼灯市
観音様の縁日。功徳日は百日功徳、千日功徳といろいろあるが、とくに七月九日から十日にかけてお参りすれば、四万六千日分の功徳があるとされる。この日、東京浅草の浅草寺では鬼灯市が立ち並び、多くの参詣客でにぎわう。
五月蠅なす神
「さばえ」とは陰暦の五月頃に発生する蠅のこと。「さばえなすかみ」はその蠅のように四方八方かけめぐる悪鬼のことである。陰暦の五月は梅雨のさなかで、疫病の流行する時期でもあったため、疫病などをもたらすものを、蠅のような悪鬼にたとえて恐れた。
鎮火祭
陰暦六月の吉日に行われた鎮火の祭事である。宮城の四隅に火を鎮める神を祭って火防鎮静を祈った。
夕顔別当
鱗翅目スズメガ科のセスジスズメ、エビガラスズメなどの異称。夜間に活動し、夕顔などにやってきて花にとまらずに蜜を吸う。幼虫は芋虫の代表で、円筒形かつ無毛、尾角をもち草木の葉を食害する。
山叺/釣叺/山柄杓
鱗翅目ヤママユガ科のウスタビガで羽を広げた幅十センチ前後。その幼虫の繭のこと。特異なカマス形で鮮やかな緑色。細い一本の柄で木の枝にぶら下がっている。
樟蚕し/白髪太郎/透し俵
鱗翅目ヤママユガ科の昆虫。羽を広げた幅十~十三センチの大型の蛾のこと。幼虫はクヌギ、コナラ、クリ、イチョウなどの葉を食べる。シラガタロウなどと俗称され青白色で白い長毛をもつ。蚕のように繭を作る。
草蜉蝣
一般的には成虫は黄緑色の体と水滴型で半透明の翅をもつ。 卵は長い卵柄を持ち、1個ずつ産み付けられる場合が多いが、種によっては卵柄をコヨリ状に絡ませた卵塊として葉などに産みつけられる。この卵は俗に憂曇華または優曇華(いずれも『うどんげ』と読む)の花と呼ばれるが、これは法華経に出てくる、3000年に一度如来が来るとともに咲くといわれる伝説上の花に由来する。
千秋楽
雅楽の曲名。唐楽,盤渉調 (主音ロ) に属する。黄鐘調 (主音イ) に移調した曲もある。舞は伴わず,管弦の合奏で行われる。大嘗会のときに監物頼吉という者が作曲したといわれる。 (2) 謡曲『高砂』のキリの最後の句「千秋楽は民を撫で…」以下の俗称。祝,謡,演能の付祝言 (つけしゅうげん) などにうたわれる。 (3) 略して「楽 (らく) 」ともいう。歌舞伎,人形浄瑠璃,相撲など演劇・芸能の興行の最終日。これは法会などの退出音楽に雅楽の『千秋楽』を用いたことに起因するともいわれる。
律の風
律は呂(りょ)とともに琴などの調子。秋らしい趣きのこと。「律の風」は秋らしい感じの風。
鯖雲
秋にみられる巻積雲。「鰯雲」に同じ。形状が鯖の班紋に似ることからいう。秋鯖の漁期によくみられる。
龍田姫
春をつかさどる佐保姫に対して、秋をつかさどるのは竜田姫である。平城京の西にある竜田山を秋の女神にたとえたもの。「竜田姫たむくる神のあればこそ秋の木の葉の幣と散るらめ」(兼覧王) と古今集に詠まれたように、紅葉にかかわる女神でもある。
威銃
鳥獣などを追い払うためにたてる大きな音をいう。実際に銃を撃つわけではなく、空気を圧縮して銃に似た音を立てる。長閑な田 園に一定間隔で爆発音が響き渡る。
尾花粥/小花粥/薄粥
黒焼きにした芒の穂を粥に混ぜたものをいう。八朔の祝いに食した。疫病除けの良薬になると信じられた。
鹿火屋
山の田畑を鹿や猪から守るため、火を焚いて獣がきらう臭いを燻 らせる。この火を鹿火といい、その番小屋が鹿火屋。ここで、番 人が一晩中、大声をあげたり、板や銅鑼などを打ち鳴らしたりし たという。鹿や猪などが、収穫した穀物を荒らしに田畑へ侵入してくる。これを防ぐため枝付きの木や竹を逆さに立てたり粗く組んだ垣を造ったりした。鹿(かのしし)は鹿垣と書き、猪(いのしし)の場合は猪垣と書く。「しし」とは獣のこと。鹿火屋は、鹿を追うための番小屋である
添水(そうず、そふづ)\僧都、ばつたんこ、鹿威し、兎鼓
竹筒に水を引き入れ、たまった水の重みで、傾いだ竹が石などを打ち音を立てるようにした装置。その音で田畑を荒らす鳥獣を追うもの。今は庭園などに設けて音を楽しむ。
砧打つ、衣打つ、藁砧、二丁砧、砧盤、砧槌、昼砧、夕砧、小夜砧、宵砧、遠砧、砧拍子 紙砧、葛砧
木槌で布を和らげるために棒や杵などで打つ台をいう。麻・葛などの繊維はかたいので、打って和らげる。女性の夜なべ仕事とされた。秋の夜長、遠くに聞こえるその音はもののあわれを誘う。
猿酒
猿が貯えておいた木の実が、木の洞や岩の窪みの中で雨滴と共に 醸され酒のようになったもの。狩人や樵が味わったというが、空 想的な季語でもある。山深い暮らしぶりの雰囲気がある。
七節
竹節虫,七節という名を持つが実際には十ほどの節を持つ。茎や枝などに擬態して外敵から身を守 る。蟷螂などと同じように、命のはかなさを感じさせる生き物。
鳴子
1 田畑が鳥獣に荒らされるのを防ぐための仕掛け。横板に数本の竹片をぶら下げたものを縄に掛け連ね、縄を引くと音が鳴るようにしたもの。ひきいた。《季 秋》「引かで鳴る夜の―の淋しさよ/漱石」
2 1に似せて作った打楽器。持ち手をつけた板に木片を取り付け、振って打ち鳴らす。高知県のよさこい祭などで使われる。
褄黒横這/横這
半翅目ヨコバイ科に属する昆虫の総称。多くは体長五ミリ程度で、頭部が著しく突出している。触角は糸状で細長く、体はくさび型をしている。横に歩くので「ヨコバイ」という。農作物に害をもたらす害虫である。
浮塵子/糠蠅/泡虫/実盛虫
カメムシ目ウンカ科の昆虫の総称。口吻をつかって稲などから液を吸い取る。体長は五ミリほどで褐色のものが多い。大発生して稲に害をなす。
月夜茸
ハラタケ目キシメジ科の毒キノコ。かさは半円形、幅十~二十五センチ、厚さ一~二センチで大型肉厚、無味無臭、暗い所に置くとひだが青白く発光する、日本で一番中毒が多い。ツキヨタケは、キシメジ科の腐生菌類である。キノコ(子実体)の形がシイタケやヒラタケなどと似ているため、誤食されやすい毒キノコである。本種は、ランプテロールという毒成分を有している。他のキノコとの見分け方は、子実体を縦半分に割ったとき、付根のところが黒く変色しているものがツキヨタケである。(藤吉正明記)
有明/朝月/残月
明け方になっても空に残っている月。古くは朝立ちの旅人が有明の月の影を踏んで出立したというような風情を詠われた。
御山洗
多くの登山者で汚れた霊山富士を洗い清める雨のこと。富士閉山の陰暦七月二十六日ころの雨である。
盆の月
盂蘭盆会の月。陰暦七月十五日にあたる。残暑の厳しい頃の月である。
星の貸物/貸小袖
織姫に糸や小袖などを貸せば、織物が上達するという発想から、衣服や糸を高くかざして織姫に捧げた。
星合/星迎へ/星逢夜/星の契/星の恋/星の妹背/星の別れ/別れ星/星の閨 七宝枕/星合の浜/星合の空/年の渡り
陰暦の七月七日、牽牛と織姫の二つの星が、天の川を渡ってあうこと。中国の七夕伝説による。
七夕竹売/短冊竹売/笹売/色紙短冊売る
七夕竹を売り歩くこと。江戸時代、七夕の前日に七夕竹や願い事を記す短冊、梶の葉などを売り歩いた。
妻迎舟/妻越し舟/妻送り舟/妻呼ぶ舟/七夕の舟/七種の舟
七夕伝説で織姫が天の川を渡るさいに乗る舟。一夜経て戻るさいに乗るのは「妻送り舟」である。
経木流
先祖や亡き人の戒名を書いた経木を、供養のため海や川に流す行 事。大阪四天王寺では、八月十六日、市井の人々が自分の供養したい人の法名を経木に書き、亀井の水を手向け霊魂を弔う。
聖母聖心祭
聖母マリアが被昇天した八月十五日から一週間後の八月二十二日、「天の元后製マリア」の記念日。
庭の立琴/立琴/九枝灯/火取香/紅葉の帳
七夕の夜、宮中での儀式に使われるの道具の一つ。清涼殿の東庭に筵を敷き、そこに朱塗りの机四脚を据え、そのうち北側の二脚にまたがるように十三弦の箏の琴を横たえた。その琴を奏でて、七夕星を称えたという。
願糸/五色の糸
七夕竹にかける五色の糸をいう。この糸をかけて、機織の上達を 願ったという。後に機織の上達だけでなく、富や長寿、子宝など色々願い事をするようになった。現在は、短冊に願いごとをしたためる。
盆飯/辻飯/門まま/精霊飯/盆勧進
盆の期間中に、子供たちが屋外で煮炊きをし、子供だけで食べるならわし。盆に戻ってきた精霊と食を共にするという意味があったともいわれる。
盆花
桔梗、女郎花、鬼灯、千屈菜
精霊路/朔日路/盆路/路薙ぎ
盂蘭盆会には霊魂が精霊棚にもどってくる。その戻りの道をきれい に掃き清めて祖先を迎えようというもの。七月一日に行なうところが多かったので、朔日(ついたち)路とも言った。
廻り灯籠/舞灯籠/影灯籠
内枠と外枠を持つ二重構造の灯籠。内側の切り絵の影が外枠には られた紙または布に、回りながら映るという幻想的なもの。蝋燭の熱による上昇気流で回るようになっている。
草の市,盆市、盆の市、手向の市、蓮の葉売、麻殻売、真菰売、
灯籠売
盆の行事に用いる蓮の葉、真菰筵、茄子、鬼灯、燈籠、土器などを売る市のこと。昔は十二日の夜から翌朝にかけて立った。
逆峯/秋の峯入
修験道の山伏が、大峰山に奥駆け修業をするコースの一つで、吉野から大峰に入り、熊野三山に出る。三宝院醍醐寺派により秋の 七十五日を要した。逆峰は金剛界から胎蔵界にはいることといい、極楽より地獄への道として、険山難所を歩く厳しい行である。
松風の硯、水差、に梶の葉
http://blog.livedoor.jp/obata_anri/archives/2012-07.html
北野煤払\
「滑稽雑談」「雍州府志」等に資料が残るが、陰暦七月六日に京 都北野天満宮で行われていた曝涼の行事。この日神社内外陣にある神宝の虫干しをし、あわせて煤払をした。現在は、十二月十 七日に本殿の煤払をする。
風の盆/おわら祭、八尾の廻り盆
富山県富山市八尾町で毎年九月一日から三日にかけて行なわれる行事。胡弓や三味線などを奏で、越中おわら節にあわせて老若男女が夜通し踊る。哀愁のある旋律が心にしみる。
釜蓋朔日/蜻蛉朔日/釜の口あき
陰暦の七月一日は地獄の釜の蓋が開いて、霊魂が家に帰るという。この日から盆入りとして盂蘭盆の準備を始めるところもある
竿燈
竿燈全体を稲穂に、連なる提灯を米俵に見立て、額・腰・肩などにのせ、豊作を祈る。重要無形民俗文化財に指定されており、青森のねぶた祭り、仙台の七夕まつりと並んで東北三大祭りの1つとされる。また、二本松提灯祭り(福島県)、尾張津島天王祭(愛知県)と並び、日本三大提灯祭りにもなっている。
弱り目に祟り目
越穷越见鬼、屋漏偏逢连夜雨、祸不单行。
虻蜂取らず
虻蜂两不取。蜘蛛张网抓牛虻,这时蜜蜂也落在网上了,去捕捉蜜蜂的时候牛虻就要挣脱了,捕捉牛虻时蜜蜂就要逃跑。在四处游荡的过程中,牛虻和蜂都逃走了。也就是所谓的逐二兔者不得一兔。
一矢報いる
报一箭之仇。进行反驳。
後悔先に立たず
后悔也无济于事
立つ鳥跡を濁さず
自己的事自己了,不给别人留麻烦。原指水鸟在水边起飞时不把水搅浑,保持原来清澈的样子。
罪を憎んで人を憎まず
朝蜘蛛を殺すと縁起が悪い
早上看到蜘蛛是吉利的。民间还有种说法:早上的蜘蛛即使是敌人也要放走,晚上的蜘蛛即使是爹妈也得杀了。晚上的蜘蛛被认为是不吉利的,遇到后一定得杀掉。
北枕で寝てはいけない
死人头朝北停灵,所以头朝北睡被认为是不吉利的。
茶柱が立つといいことがある
茶梗竖起来要有好事发生,因为竖浮在茶水里的茶梗很少见,所以被认为是吉兆。
草木も眠る丑三つ時
草木皆眠之丑时三刻,丑时三刻是凌晨2点至2点半这个时间段,丑寅(东北)的方位,即是“鬼门”所在的方向,人们认为此时灵界之门将打开。
鹤之一声
刀は折れず、消えざるのみ
漱石枕流
負け惜しみが強いことをいいます。
居候の三杯目
寄人篱下就连添第三碗饭都会不安的含义。
いつも月夜に米の飯
但愿花好月圆,没有辛劳,轻松生活。
清水の舞台から飛び降りる
破釜沉舟,豁出去了。清水寺正厅有一座高台,从台上可以看到整个寺内的风景。传说如果从清水舞台跳下去,还能活着站起来,愿望就能够实现。
紺屋の白袴
紺屋即染坊,为他人染衣服的人自己却穿着白袴。用来指代为了他人奔波,却无暇自顾。
提灯に釣鐘
提灯与吊钟,形似而神不同。不可比较。
夢は逆夢
做到噩梦时、说梦与现实相反的一种安慰话。
夜目 遠目 笠の内
如果在夜里看到远处有带着斗笠的女性, 人们就会觉得她是美女。近年经常写为「傘の内」。
慇懃無礼
乍一看很有礼貌,内心却很傲慢。也可以用于指责礼貌过头反而失礼的情况。
有象無象
価値がない人や、くだらない物の例えです。仏教言葉で「この世にある有形無形の全てのもの」という意味。
小田原評定
長い時間をかけても、結論がでない相談の例えです。「評定」は相談という意味です。小田原城の北条氏直が豊臣秀吉の軍に城を包囲されたときに、城中での評定に結論がでないまま滅ぼされたことに由来しています。
閑古鳥が鳴く
人が集まらないで寂しい様子、商売などが繁盛していない様子の例えです。閑古鳥はカッコウの別名で、鳴き声が物悲しいことから生まれた表現です。「暇がある」という意味合いで使うのは誤りです。
桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿
砍樱花树的是笨蛋,不砍梅花树的也是笨蛋。
樱花枝断了容易腐烂;梅花枝一多起来就不开花了。
葛城の神
大和国葛城山的一言主神。役行者命他修建一座架在葛城山与金峰山中间的桥,但他羞于容貌丑陋,只在夜晚工作,没有架完桥梁。故,葛城神经常被比喻无法完成任务的人或长相丑陋的人。